アカテガニ　赤手蟹
Chiromantes haematocheir (De Haan, 1833)
節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 真軟甲亜綱 ホンエビ上目 エビ目（十脚目） エビ亜目（抱卵亜目）
カニ下目（短尾下目） イワガニ上科 イワガニ科 ベンケイガニ亜科 アカテガニ属

　



成体（雄）　渥美 古山　2011.10.23

　海に近い場所とはいえ、標高５０ｍほどある山腹の道路脇で昼前に見かけました。山の斜面に巣穴がありました。アカテガニは海で育ちますが、森の中が通常の生活圏なのです。木にも登ったりします。逆に水の中にはいられないようです。

　甲羅の背中側には、笑顔のような模様があります。和名は、もちろん赤くて大きな目立つ雄の手（＝鋏脚）。雌は雄のような大きなはさみを持っていません。似ているベンケイガニはこの赤みがアカテガニほどではありません。ただ、明瞭な区別点は、眼の下の甲羅の縁にある切れ込みで、切れ込みがあるのがベンケイガニで、切れ込みがないのがアカテガニです。

　雑食性で、虫や植物を食べるようです。

　分布は、日本の本州〜南西諸島、朝鮮半島、中国、台湾となっています。

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