アキノタムラソウ 秋の田村草(秋田村草)
Salvia japonica Thunb.
シソ科 オドリコソウ亜科 アキギリ属
 

 

花・葉 東三河 吉祥山 2005.8.28


 

花・蕾 渥美 衣笠山 2006.7.27




花 弓張山脈 富幕山 2007.7.16

 秋に見られるシソ科の代表格の花と言ってもいいように思います。学名は、"Salvia japonica"。つまり、「日本のサルビア」となります。

 いわゆる「サルビア」というと、公園などに植えられている赤い花を思い出します。小学生の頃、この花をちぎって付け根の蜜を吸ったことを覚えています。ただこの花はアキノタムラソウよりもアキギリに似ています。このアキギリは属名にもなっていて、アキギリ属(サルビア)の代表とも言えます。アキノタムラソウもアキギリ属です。

 アキノタムラソウの特徴は、花冠がやや斜上していて、下唇は3裂してその中裂片が大きいこと。雄蕊ははじめ上唇に沿って斜上し、のちに下方に屈曲する。雄蕊が花の中央に突き出るものには、シマジタムラソウやナツノタムラソウの仲間があります。

 蕾の写真は、萼にたくさんの腺毛があるのがわかります。もちろん触ると手がネバネバします。

 葉は対生ですが、その付き方は変異が多いといいます。3枚の写真もそれぞれ違った付き方で、2枚目の写真ように縁に鋸歯がなく全縁のものもありました。

 分布は、山形県以西の本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国となっています。

 その他、秋に紫色の花を付けるシソ科には、ヤマハッカアキチョウジなどがあります。

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