秋田駒ヶ岳 八合目から

 早池峰山の翌日に登りました。早池峰山とはまた違った花がいくつも見られました。



男岳の尾根上から男女岳(左端)、横岳(右端)、阿弥陀池と雲上に岩手山を見る

【山 名】秋田駒ヶ岳(あきたこまがたけ)(駒ヶ岳、秋田駒)
      男女岳(女目岳)(おなめだけ) 1637.4m 秋田県最高峰
      男岳(おだけ)(駒形山) 1623m
      横岳(1583高地) 1582.7m
      片倉岳 1456m
      焼森 1551m
【三角点】一等 1637.4m 点名:駒ケ岳
     三等 1582.7m 点名:氷倉
【山 域】奥羽山脈 十和田八幡平国立公園
【水 系】雄物川支流玉川支流先達川水系、雄物川支流玉川支流小先達川水系、雄物川支流玉川支流北桧木内川水系、
     北上川支流雫石川上流竜川水系
【所在地】秋田県仙北市・岩手県岩手郡雫石町
【山行日】2011年7月7日(木曜日・七夕・小暑・赤口)
【行  程】八合目から周回
7月7日(木)
  ホテルジン ==(2.9km)== ローソン ==(R46・R341・県127 52.3km)== アルパこまくさ(駐車)==(バス 県127)== 
       8:01             8:10-8:16                                 9:18-
  == 八合目 ---- 片倉岳展望台 ---- 阿弥陀池 ---- 尾根上分岐点 ---- 男岳 ---- 尾根上分岐点 --
      -9:59      10:34-10:40        11:25           11:30      11:46-11:52      12:05
  -- 女岳下分岐(昼食)---- 駒池 ---- 横長根上分岐 ---- 横岳 ---- 阿弥陀池 ---- 男女岳 --
      12:28-12:40          12:54         13:14      13:51-13:56    14:06     14:22-14:24
  -- 阿弥陀池 ---- 横岳 ---- 焼森 ---- 八合目 ==(バス 県127)== アルパこまくさ ==(県194)==
   14:34-14:40    14:52     15:02      15:33-                           -16:23
  == 乳頭温泉郷 ==(県194)== アルパこまくさ ==(72.6km)== 横手セントラルホテル(泊)
                              16:42-17:23                 19:00-
 (1日の合計走行距離:140.0km)
7月8日(金)
  横手セントラルホテル ==== 湯田IC ==== 錦秋湖SA ==== 北上江釣子IC ==(R107)== 大船渡 ==(R45)==
               -9:10         9:34       9:43-9:53       10:26
  == 陸前高田 ==(R340・R343)== 一関IC ==(東北道)== 長者原SA ==(東北道 99.1km)== 国見SA ==
                               14:39               15:09-15:26                  16:30-17:01
  ==(東北道 121.2km)== 那須高原SA ==(東北道 49.6km)== 上河内SA ==
                        18:24-18:44                      19:20-19:53
  ==(東北道・北関東道・上信越道 151.5km)== 横川SA ==(上信越道 46.3km)== 東部湯の丸SA
                                          21:48-22:33                         23:10-
 (1日の合計走行距離:736.9km)
7月9日(土)
  東部湯の丸SA ==(上信越道・長野道 76.1km)== 梓川SA ==(長野道・中央道 141.1km)== 恵那峡SA ==
       -3:24                                  4:21-5:40                              7:23-8:05
  ==(中央道・東海環状道)== 鞍ヶ池PA ==(東海環状道・伊勢湾岸道・名神高速)== 音羽蒲郡IC ==
                              8:52-8:58                                            9:26
  ==(R1)== 自宅(1日の合計走行距離:321.9km)(出発から帰宅までの合計走行距離:2261.1km)
           9:41
【山行時間】5時間34分(休憩を含む)
【標高差】約330m
【人  数】1人(単独)
【天  候】晴のち曇
  気温:24℃(ホテル出発時)、25℃(ローソン、アルパこまくさ到着時)、23℃(入浴前後)、
     25℃(ホテル到着時)
     7月7日田沢湖の気象庁データ:平均気温24.2℃、最高気温29.5℃、最低気温19.8℃、平均風速2.4m/s、
                 最大瞬間風速10.5m/s、最多風向:東
【地 図】山と高原地図5「岩手山・八幡平」2011年版(昭文社) 1:50,000
     1:25,000地形図 秋田駒ヶ岳(所持せず)
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、厚手グレーショートソックス、MILLETアタックザック、眼鏡、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、綿100%グレートランクス(中国製)、
 RunBIRD(ミズノ)中国製半袖Tシャツ(綿60%、ポリエステル40%)、白色タオル(首にかけて歩く)、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、黒色ウェストバッグ、水色バンダナ(途中から頭に巻いて歩く)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7、SONY α350(いずれも首に提げて歩く)
【所持飲料】伊藤園お〜いお茶 濃い味500ml(完飲)、アクエリアス カロリーオフ500ml(約350ml飲む)、
      C1000レモンウォーター500ml(約250ml飲む)、爽健美茶 500ml(飲まず)
 秋田駒ヶ岳は名前が地味で、優先的に登りたいと思わせてくれないデメリットがあります。もちろん山の良さは名前で決まるものではありません。ただ、登りたいと思わせてくれるインパクトがないため、どうしても後回しになってしまうわけです。深田百名山からも漏れています(深田久弥は迷ったそうです)。でも順番が回ってくれば、登る機会に恵まれます。東北の日本海側では以前に鳥海山(記録)に登りました。そして、次にはもう少し遠いところで、どこかないかな、と思い、秋田駒ヶ岳に目が止まったのでした。「山と高原地図」は、6月26日に豊橋の精文館で購入しました。早池峰山同様、花の豊富な山だと知ったのは実際に登ったときでした。

 盛岡の「ホテル ジン」をチェックアウトし、ローソン盛岡インター店で昼食を購入してから、秋田駒ヶ岳へ向かいます。岩手県から秋田県への県境越えは、仙岩峠の下の仙岩トンネルです。仙岩とは、峠を挟む岩手郡雫石町と秋田県仙北市から一字ずつとっているのでしょう。

 「アルパこまくさ」からはバスになります。早池峰と違い、こちらは平日でもマイカー規制を実施しています。駐車場に着いて、すぐに準備をし、靴紐も結ばずにバス停に向かうと、出発間際のようで、他の二人組と一緒に手招きされます。片道600円を2枚で往復分を購入し、バスに乗り込みます。ほぼ満席で私は運転席のすぐ後ろの通路側に座ることができました。羽後交通の平成23年4月1日改正のバス時刻表によると、9:27発9:52着で25分の所要時間です。この路線は駒ヶ岳線といい、アルパこまくさ発だけでなく、田沢湖駅前からアルパこまくさ経由で駒ヶ岳八合目へ行くバスがあるようです。運行期間は、6月1日〜10月31日で、このうち6月21日〜8月19日までは毎日運行し、他は土日祝日の運行とのことです。

 道路はくねくね曲がり、しかも狭いので、ここを普通車と一緒にバスが運行するのは難しそうです。そんな事情もあるのかもしれません。バスは、内輪差を考慮してぎりぎりのハンドルさばきをして登っていきます。八合目への車道は、鉱山での硫黄採掘用として戦後にできたようです。

 八合目に到着し、靴紐を結び、トイレで小用をたしてから出発します。マイクロバスで来たと思われる子供の団体もほぼ同時に出発します。私は写真を撮りながらなので、すぐに抜かれて、その後はのんびり歩きます。



八合目の出発地点からの眺め



少し上がって八合目を振り返り見る



八合目駐車場を見下ろす



緑の中を登って行きます



硫黄鉱山跡らしい



笹森山の上に乳頭山が顔を出した

 男女岳をぐるっと回り込むように登山道(片倉コース)を進みます。右手には特徴的な乳頭山が見えます。途中、「片倉岳展望台(赤土の広場)」という場所がありました。見上げて見えるのは男女岳でしょう。ということはここが、その片倉岳なのでしょう。カメラを2台も首にぶら下げているためでしょう、記念写真を頼まれます。「田沢湖をバックに」という要望で、初めて、田沢湖が見えることに気づきました。空気は多少霞んでいますが、田沢湖は全体が見渡せます。そしてもう一枚、今度は男女岳をバックに、とお願いされます。母娘の親子でしょうか。甘く見ていたので、ここで引き返すとのことでした。



片倉岳展望台から男女岳を見る



片倉岳展望台から乳頭山(左)、笊森山(中央奥)、湯森山(右)、笹森山(中央手前)を見る



乳頭山(烏帽子岳)



国内最深(最大水深:423.4m、最深湖底標高:-174.4m)の田沢湖を見る



木道になり阿弥陀池へ向かいます



阿弥陀池手前の木道



男岳への稜線を歩く登山者

 八合目登山口から男女岳を挟んでほぼ反対側にある阿弥陀池のほとりに着きます。男女岳は後回しにして、まずは男岳に登ることにします。同じような考えの人もいます。男岳はピストンです。登りでは強風が吹いていました。男岳頂上からは女岳が眼下に見えます。そして女岳から流れ出た溶岩が黒くはっきりと残っているのが見えました。この噴火は、1970年のことだったようです。
 昼頃なので山頂で昼食にしても良かったのですが、もう少し頑張ることにします。



阿弥陀池の分岐から男岳への登山道に入り振り返り見る男女岳



男岳への登りから阿弥陀池を振り返り見下ろす



男岳への登りから女岳を見る



男岳の尾根上から男女岳を見る 手前の白いスジは登ってきた木道



男岳の尾根上から女岳(右端)とすり鉢状の小岳を見る



小岳 池も見えます



大焼砂の尾根を見る



男岳の尾根上から雲上の岩手山を見る 左端の斜面は男女岳



男岳山頂 駒形神社が祀られている



男岳にある「火山観測用恒久保存 基点 + 9 田沢湖町. 1992」の埋め込みプレート



女岳から流れ出た溶岩流の黒い跡



女岳から流れ出た溶岩流の末端



男女岳を回りこんでくる木道には人の列が見える



阿弥陀池



岩手山の雲が少なくなってきた

 尾根上の分岐まで戻り、ここから女岳、小岳方面へ「馬場の小路コース」を下ることにします。火口原へ下る急坂です。登ってくる人たちは国見温泉からだと思われます。暑さもあり、きつそうです。道を譲り、譲られ、下っていきます。

 下りがほぼ終わり、男岳と女岳との間を登っていく踏み跡との分岐で昼食とします。手巻寿司エビマヨネーズ(\135、210kcal)、すじこおにぎり(\139、181kcal)を食べます。とてもいい雰囲気の場所です。花もここまで来ないと見られないものもありました。また登り返さないといけないのですが、しんどくてもここまで来た甲斐がありました。



男岳(右)と女岳(左)の間の谷筋を見上げる



男岳の岩頭を見上げる

 この先は、小さな駒池とチングルマの大群落が待っていました。国見温泉への分岐付近は二又に分かれていて、登っていく方へショートカット気味に進みました。分岐には、「岩手県」の文字。秋田駒ヶ岳というぐらいだから全山が秋田県にあると勝手に思っていました。確かに三角点のある男女岳は秋田県にありますが、今から登る尾根とそれに続く横岳、そして帰路に通る尾根上の「焼森」までは、岩手県との境界のようです。



池の脇を通過し尾根へ向かう



チングルマ群落の中の木道を行く



火山らしい斜面をトラヴァースしていく



国見温泉方面へ下っていく横長根の尾根を見る



国見温泉・横岳・男岳の分岐

 横岳への尾根は「大焼砂」という場所のようで、火山らしい荒れた砂地です。コマクサがわずかに咲いているのが救いです。登りは、一歩進んでも、少しずり落ちて後退するような感じで疲れます。下ってくる人からの声援も受けました。



大焼砂の登り



横岳(1583高地)へ



小岳(左手前)、女岳(左奥)、男岳(中央奥)を見る



女岳(左)・男岳(右)と歩いてきたルートを見下ろす



横長根の尾根を振り返る



小岳(手前)と女岳(右)を見る

 横岳から八合目へ下る予定ですが、最高峰の男女岳を登らずに下るわけにはいきません。わかっていれば、最初に男女岳に登っていましたが、気づくのが遅かったです。仕方ありません。一旦、阿弥陀池へ下り、男女岳に登り、ここでも記念写真を頼まれて撮ってあげ、すぐに阿弥陀池へ戻ります。左脚の膝裏のスジが痛み出しました。荷物は軽いのですが、久しぶりに2日連続で歩いたからでしょうか。でもそれほどひどい痛みではありません。



秋田駒ヶ岳 男女岳 1637m ピーク



右に男岳、正面奥に女岳を見る



阿弥陀池全貌

 もう、他に人影はありません。男女岳で写真を撮ってあげた4人組としばらくは一緒に横岳経由で下ります。阿弥陀池から直接八合目へ下るルートもありますが、地図上では破線になっていて、危険マークが描かれていて、「一部崩壊あり要注意」とか、「旧硫黄鉱山跡 一般向でない」と書いてあります。横岳から下るときに、ここへ行く人たちも見かけましたので、行けるのは行けるのでしょうが、どんな場所かわかりません。もっと早い時間なら、トライしてもよかったかもしれませんが、もう夕方です。無理せず、一般道を進むことにします。阿弥陀池の前で腰を下ろし、ゆで卵を食べます。



「十和田八幡平国立公園 阿弥陀池公衆トイレ 環境省・秋田県」の表示がありました

 横岳へ登り返し、「焼森」方面へ行きます。「焼森」というのは、ピークの名前のようです。ここから八合目方面へ赤倉尾根(シャクナゲコース)を下り、沢を横断し、駐車場へ向かいました。



横岳へ登り返す途中から振り返り見る男女岳と阿弥陀池



焼森山頂の興八ケルン



登山道はこの沢を横断します

 バスの乗り場所だけ聞いて確認し、待っていると、話しかけてくる人がいました。毎年来ていると言っていましたが、まだニッコウキスゲが咲いていないので、花は少ない、とのこと。私は十分満足したし、ニッコウキスゲは霧ヶ峰で、山が黄色く染まるほどのものを見ていたので、ここでもそうなるのかな、という程度で聞いていました。そしてもう一人。格好からすると登山者ではないようです。どうやらバスの係員か何かでしょう。今頃に登ってきて、小屋で泊まる人もいるそうです。でも、明日は雨のようなので、今日はいないだろうとのこと。

 そんな話をしているとバスが来ました。あまり乗客はいないようです。もうほとんど下ったのでしょう。子供の団体もいましたが、専用のマイクロバスのようです。私が一番に乗り込み、運転席の横の一番前に座ります。出発までのちょっとの時間で運転手に乳頭温泉について聞きます。すると、3時か5時に終わってしまうので、水沢温泉がお勧めとのこと。有名な乳頭温泉に行きたいと思っていたので、ちょっとがっかりな回答です。また、「アルパこまくさ」で降りるときに、ここでも入れるよ、と教えてくれました。

 乳頭温泉へ行ってみましたが、休暇村の温泉は4時で受付終了とあり、また他の施設には表示がなく、そのまま引き返して、結局、「アルパこまくさ」で温泉に入りました。

 今日の宿泊は、横手セントラルホテルです。「アルパこまくさ」から72.6kmの場所になります。夕食もそのホテルで食べることにしました。宿泊は、朝食込で5,700円です。部屋からネット接続し、会社のメールもチェックしておきます。

 携帯電話の歩数計によると、1日で歩いた歩数は18,787歩。距離は11.2km、時間は3:48:22、消費カロリーは538kcal、脂肪燃焼76gでした。

 翌朝、朝食をとります。充実したおかずで、牛乳、コーヒーも飲み、食べ過ぎ気味です。お米は、「秋田こまち」と表示もありました。

 チェックアウトし、今日は被災地を少しだけ見てから帰路につく予定です。岩手へ行き、大船渡と陸前高田を走ります。まずは大船渡へ向かいます。湯田インターから秋田自動車道に入り北上江釣子インターまで行きます(\700)。

 途中、小雨の錦秋湖サービスエリアで比内地鶏のスープを2個購入します(コンソメスープと和風スープ 各\525)。商品には「がんばろう東北!」のシールが貼ってあります。「本品の売上の一部は東日本大震災の復興支援に寄付いたします」と書かれてありました。比内地鶏ブランドにつられて買ったのですが、帰宅後、コンソメスープを飲んでみると、液体スープの袋入りで、数量も多く、味もとてもおいしかったです。比内地鶏は、2007年の偽装事件を受けて、2008年に認証制度を導入しましたが、つい最近の6月27日の朝日新聞によると、青森県での偽装事件が発覚したばかりでした。和風スープの方は、よく山にご一緒いただいている豊橋のYさんにお土産として差し上げました。

 北上江釣子インターを下りて、セルフのコスモ石油で給油します。29.04L給油し、燃費は、12.36km/Lでした。途中、会社から電話が入りました。ちょうど昨夜、メールをチェックしていたので、内容は把握しています。車を路肩にとめて問合せ対応しました。

 大船渡の港周辺はがれきがあちこちにあり、人影はあまりありません。ただ、少し高い場所には家もあり、生活感があるように見えました。以前の様子を知らないので何とも言えませんが、町全体としては半壊というイメージを持ちました。



大船渡 県道230号線



大船渡 道路はきれいだが・・・



大船渡 がれき



大船渡 がれきが続く

 続いて、峠を越えて陸前高田へ向かいました。港へ下っていくと唖然とした光景が広がっていました。大船渡とは全く印象が違います。津波が高いところまで到達したことがわかり、家はほとんどありません。町全体が消失したような感じです。がれきの山はビル並に高く詰まれ、まだ作業中のようでした。7月8日の朝日新聞によると、被災3県(岩手・宮城・福島)のがれき撤去率(仮置き場に移された量)は、4ヶ月経つ今でもまだ35%とのことです。ただし岩手県は51.4%で最も進んでいるそうです。人影も作業者以外にありません。この規模の大きさは、実際に現地を訪れないとわからないでしょう。もっとも、海に近い道路を走っただけの感想ですから、全体を把握したものではありませんが。

 いずれにしても、野次馬でもいいから、現地を訪れることをお勧めします。そうすれば記憶に強く残り、いつまでもこの震災のことを忘れないでしょう。被災者の気持ちも少しは理解できるかもしれません。私は阪神大震災の現地を被災した状態のときに訪れることはできませんでした。今、神戸を訪れても震災があったことに気づくこともできません。本当に震災があったのだろうか、と疑問に思うほどです。それが残念でなりません。2004年12月に発生したスマトラ沖大地震では、「ツナミ観光」も行われているといいます。これは、津波を忘れないようにするためとのことです。



陸前高田 うずたかく積まれたがれきの山

 その後は、一関インターから高速に乗ります。宮城県の長者原サービスエリアでは、牛たんジャーキー(25g、\386)を買いました。福島県の国見サービスエリアにも寄りましたが、この2箇所はいずれも32℃と高温でした。福島県から栃木県へと東北道に沿って東京電力福島第一原発から飛散したセシウムが多く存在していることをはっきり知ったのは後日のことです。その量は60,000ベクレル/平米以上であり、チェルノブイリ原発でいうところの「汚染地域」の基準値である37,000ベクレル/平米を大きく上回っています。日本では、汚染地域という指定は特にないと思いますが、そこで生活している人にとっては穏やかではいられないでしょう。さらにその汚染は群馬県から長野県へと繋がっています。

 往路の磐越自動車道は通らず、少し遠回りですが東北道を南下します。栃木県に入り那須高原サービスエリアで休憩します。栃木県に入るのは生まれて初めてです。上河内サービスエリアの「レストランあさや」で夕食として、ネギ塩牛タン定食(\980)を食べ、給油します。出光石油で149円/Lで、36L入れ、\5,364でした。燃費は、13.24km/Lで、出発してからの最高値更新です。

 さらに北関東自動車道に入り、群馬県を訪れるのも初めてです。往路では福島県、岩手県を初めて訪れ、今回の遠出で初訪問が4県にもなったのでした。あと訪れたことのない県は、関東地方の茨城、埼玉、中国地方の島根、四国の徳島、高知、愛媛、九州の長崎、大分、沖縄と、全部で9県となりました。

 上信越自動車道の東部湯の丸サービスエリアで4時間ほど仮眠します。長野道に入り、梓川サービスエリアでも1時間ほど。中央道に入り、恵那峡サービスエリアで朝食とします。「まいたけ天そばとひだ牛まぜごはん」(\780)を食べ、食事で50円引きとなるアイスコーヒー(値引きで\130)を買います。音羽蒲郡インターまで高速を利用しました。料金は深夜割引で50%引きの8,200円でした。  国道1号線沿いのコスモ石油で給油すると32.5L入り、燃費は、なんと15.95km/Lとかなりの低燃費となりました。高速でも多くの距離を100km/h以下の省エネ運転を心がけたからでしょう。

 出発から帰宅まで、2,261.1kmという運転距離になりました。ガソリンの消費量は約170Lで、約\25,000でした。長距離運転をするぐらいなら鉄道などの公共機関を使った方が疲れないのかもしれませんが、詳細な計画も立てず、行きたいところに気ままに行け、荷物も多く載せられる車の旅は、今後もそう簡単にはやめられそうにありません。

 見かけた花
 シラネアオイ、アカモノ(イワハゼ)、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、オノエラン、ハクサンチドリ、チングルマ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ショウジョウバカマ、ズダヤクシュ、タカネスミレ、オオバキスミレ、ムシトリスミレ、イワテハタザオ、コバイケイソウ、ホソバイワベンケイ、サンカヨウ、ミネザクラ、ノウゴウイチゴ、ヒナザクラ、ミヤマウスユキソウ、コミヤマハンショウヅル、イワイチョウ、コマクサ、ベニバナイチゴ、イワカガミ、ヨツバムグラ、ミヤマカラマツ、モミジカラマツ、コケモモ、ツマトリソウ、エゾツツジ、サラサドウダン、ガクウラジロツツジ、ハクサンシャクナゲ、タニウツギ、ムラサキヤシオツツジ

【秋田駒ヶ岳が紹介されている書籍】

中高年のための登山学 登山道で出会える花』(日本放送出版協会)1998年6月16日第1刷発行
  東北の山では、月山と西吾妻山とこの秋田駒ヶ岳の三山が紹介されています。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  男女岳は若い寄生火山であるとの解説があります。

『日本の山1000』(山と溪谷社)1992年12月1日2刷
  カラー写真2枚と、「女岳への道も2本ほどある」という記述もあります。

『東北の山 岳人カラーガイドブックス11』(東京新聞出版局)昭和59年4月27日第2刷
  「女岳は山頂を包み込むように不気味な水蒸気を上げている。」と書かれています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  「円錐状二重式火山」、「外輪山の最高峰は北西部の男岳」などと紹介されています。

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