アキザキヤツシロラン 秋咲八代蘭
Gastrodia verrucosa Blume
ラン科 ラン亜科 サカネラン連 オニノヤガラ属
 



花・蕾 三河 2007.10.14

 アキザキヤツシロランの情報を聞き、その竹林に行ってみると、まず見つかったのがアキザキヤツシロランでなく、レッドデータブックの絶滅危惧IB類にも指定されているクロヤツシロラン。そして同じ竹林内にアキザキヤツシロランも見つかったのでした。もっともいずれの名前も私は知らず、連れてってくれたAさんが気づき、その名を教えてくれたのでした。

 両者を見比べると違いは明らか。まず色が違います。黒っぽいところは同じですが、クロヤツシロランは全体的に茶褐色を呈しているのに対し、アキザキヤツシロランは黄色っぽいのです。また、クロヤツシロランの唇弁は小さく目立ちませんが、アキザキヤツシロランの唇弁は明るい色で目立ちます。上の写真では残念ながら1枚目も2枚目もピンボケになってしまいました。

 写真の時は、蕾、花、花後といずれもありました。花の時期が一緒にならないように、少しずつずれて咲くのでしょうか。

 春に咲くハルザキヤツシロランは花が1〜2個つくだけですが、アキザキヤツシロランは2〜8個と多くの花がつきます。

 分布は、千葉県以西の本州〜沖縄、小笠原、マレーシアとなっていて、常緑樹林下や竹林下に生えます。愛知県では、「レッドデータブックあいち−植物編−2001」調査時には、見つかっておらず、その後発見されました。

 『日本の野生植物 草本』(平凡社)にはアキザキヤツシロランとハルザキヤツシロランは載っていますが、クロヤツシロランは載っていません。ヤツシロランの名は、熊本県八代郡で見つけられたからです。

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