アオハダ(マルバウメモドキ) 青膚(青肌)
Ilex macropoda Miq.
モチノキ科 モチノキ属 ウメモドキ亜属 アオハダ節
 



黄葉・樹皮 東三河 宮路山 2007.12.1

 とても綺麗な黄葉の大きな木があり、帰宅後、『葉で見わける樹木』(小学館)を見て、アオハダだと確認しました。

 和名の由来は、「青い肌(膚)」ですが、外皮は灰白色です。ただ、その外皮を剥ぐと緑色の内皮が現われ、それが和名の由来となっています。灰色の樹皮には小さな皮目(ひもく)が点在し、目立ちます。

 雌雄異株の落葉高木で、低山に生えます。写真の個体は果実がついていないようなので、雄株だと思います。葉は単葉で互生ですが、そのつき方は、長枝では普通に互生するのに対し、短枝では束生し、落葉後の短枝は鱗状のこぶとなって残ります。葉身の縁には多数の小さな鋭鋸歯があり、葉脈が裏面に浮き出る特徴もあります。葉身の基部は葉柄に流れています。また裏面の脈上にはあらい毛が生えています。ルーペでのぞくと、0.5mmに満たない白い毛が疎生していました。裏面が無毛の品種は、ケナシアオハダと呼ばれています。

 分布は、北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国中南部となっています。

 同じモチノキ科モチノキ属には、他にモチノキ、クロガネモチ、ソヨゴイヌツゲウメモドキなどがあります。綺麗に黄葉したアオハダを見ても、これがモチノキの仲間だとはにわかには信じ難いのですが、雌株につく赤い果実を見れば、モチノキの仲間だと言われれば納得できます。

 参考:『日本の野生植物 木本』(平凡社)、『樹皮ハンドブック』(文一総合出版)

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