出来山 秋の段戸湖から往復

 紅葉のピークは過ぎたようでしたが、初めて出来山まで足を延ばしました。



林道沿いの黄葉

【山 名】出来山(できやま)
【三角点】一等 点名:出来山 1052.41m
【山 域】奥三河(段戸山塊、三河高原) 愛知高原国定公園、段戸高原県立自然公園、裏谷原生林、段戸国有林、国設裏谷鳥獣保護区
【水 系】矢作川水系・豊川支流当貝津川水系
【所在地】愛知県北設楽郡(きたしたらぐん)設楽町(したらちょう)田峯(だみね)裏谷(うらだに)・段戸(だんど)
【山行日】2011年11月13日(日曜日・先負)
【行  程】段戸湖から往復
【標高差】約145m
【人  数】2人
【天  候】晴のち曇
     11月13日稲武の気象庁データ:平均気温10.8℃、最高気温18.2℃、最低気温6.5℃、平均風速0.9m/s、
                 最大瞬間風速7.4m/s、最多風向:南南西、日照時間4.8h
【地形図】1:25,000 寧比曽岳(ねびそだけ)昭和59年修正測量
【スタイル】ハイドロテック スポーツシューズ HDRT-013 ダークブラウン(\7,245) 2010.04.10購入、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、MILLETアタックザック、
 黒色ウェストバッグ、綿55%・ポリエステル30%・レーヨン15%トランクス(中国製)、
 グレーショートソックス、中国製グレー半袖Tシャツ(綿72%・ナイロン28%)、眼鏡、
 綿100%シャンブレーインディゴ染め青色長袖シャツ(中国製、\1990、M)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 デジタルカメラ:SONY α350、MINOLTA DiMAGE7(いずれも首に提げて歩く)
【所持飲料】KIRIN ぽっぽ茶 しょうがのブレンド茶 500ml(約350ml飲む)、
 アクエリアス カロリーオフ500ml(飲まず)、サントリーDAKARA 500ml(飲まず)
 段戸裏谷の紅葉には少し遅いかもしれないと思いつつ、まだ残っているだろうと期待し、さらに出来山まで行くことを目的に加えれば、紅葉がだめでも後悔はないだろうと出かけました。

 豊橋のYさんとは8時の約束でしたが、少し送れて到着し、8:14の出発となりました。カーナビで行き先をセットすると、ほぼ北上するルートです。でも、このルートは途中、狭い道が多くあることを知っているため、国道257号経由で行くことにします。缶コーヒー「TULLY'S COFFEE ESPRESSO」の差し入れをもらい、車の中で飲むことができました。

 サークルK三河くろぜ店に寄りますが、なんとおにぎりは売り切れ。人も多いようです。紅葉シーズンで、立ち寄る客が多いのでしょうか。ここはあきらめ、もう一つ先にあるコンビニ、「サークルK設楽町清崎店」を目指します。こちらは大丈夫でした。

 設楽町役場手前で左折し、県道33号線(県道瀬戸設楽線)に入ります。ここからは狭い道となり、ところどころ、すれ違いもできない部分となります。そして、1回、その場面となりました。幸い、私がバックするより、相手がバックする方が早いようで、相手がすぐにバックしてくれました。

 段戸湖に近づくと、路肩駐車の車両が何台もあります。きっと満車なのでしょう。この時間ならまだとめられるのではないか、と期待していましたが、全然間に合いませんでした。一旦駐車場まで行き、Uターンし、クマシデの生える広めの路肩に縦列駐車します。

 県道365号線(県道田峰三都橋線)へ右折し、すぐに踏み跡に入って段戸湖まで行きます。トイレに寄ってから椹尾分水林道を歩き始めます。紅葉はまだ残っていますが、ピークは過ぎたようです。それでも紅葉狩りに訪れている人はそこそこいます。林道を右折する分岐までは来たことがあります。この先は初めてです。五六橋を渡り右へ進みます。この辺り、段戸国有林のようですが、特に沢を挟んで対岸側の森14.32haは、平成5年に、「段戸モミ・ツガ植物群落保護林」に新規設定されたようです。ブナ、ミズナラも多いようです。ただ、大正14年から平成4年までは、「段戸モミ・ツガ学術参考保護林」だったようなので、新たな指定という感じではないようです。林齢は260年と書いてありましたが、設定当時の表示だとすると、現在280年ぐらいになっていることになります。樹齢では、モミが約260年、ツガは300年以上とのこと。他には、ミズメ、コハウチワカエデ、タカオモミジ、ホオノキ、シデ類、シロモジ、アブラチャン、マンサク、シラキ、シキミ、ヒイラギ、スズタケなどが生えているようです。



駐車場付近のモミジ



段戸湖の釣り人



出来山への分岐点



林道を進む



黄葉

 少し行くと便所があり、東海自然歩道への分岐となっています。ここを過ぎると一人の男性とすれ違いました。分岐で「見つけた!」というような言葉を言っていたと思います。東海自然歩道を歩いているのでしょうか。分岐を過ぎて戻ってきて分岐に気づいたように感じました。
 なんとなく見覚えのある顔に見えましたが、あまり気にせずにいました。ところが後日、会社で声をかけられ、社内で見かけていた顔だったのに気づいたのでした。

 途中、バイク2台とすれ違います。段戸湖方面からはゲートがあり、入れませんが、別の場所からは入れるのでしょうか。これでは意味がないような気がしますが・・・。でも実質的には歩行者専用の林道のようで、紅葉を愛でながらの歩行は癒されます。とは言うものの、出来山まではまだ距離があります。往路は黙々と歩くのみです。

 分水峠を越えて下りになります。分岐で左への栃洞金沢林道を見送ります。ここがその林道の起点となっていました。さらにしばらく歩くと沢を横断する地点に着きます。この手前の林道分岐は「菜畑林道」とありました。この先の沢を渡る橋は菜畑橋です。

 沢の先で、ようやく出来山への牛渡林道の登りが始まります。左に「牛渡橋」を渡って続く栃洞金沢林道を見送ります。傾斜があるとはいえ林道です。多少汗ばむ程度です。突き当たりまで進むと左右に林道が分岐します。出来山は左方向です。



牛渡橋



牛渡橋手前の道標

 地形図を見ると、林道は途中までで、三角点ピークは右手にあるようです。ところが、林道を予想以上に長く歩き、左にピークがありました。地形図の林道とは別の林道を歩いてきたのでしょうか?

 帰宅後に確認すると、林道は地形図の終点から延びていて、曲がりくねって三角点ピークの右を通っていたのでした。

 いずれにしても、出来山への道標がしっかりついていたので、迷うことなく、出来山に到着できました。そこには立派な一等三角点がありました。一等の山としては訪れる人は多くない方でしょう。これで愛知県内に8つあるという一等三角点で、行ってないのは、桑谷山のみとなりました。ちなみに、過去に登った一等三角点のある愛知県の山は、尾張本宮山、猿投山、三河本宮山、富幕山、神石山、大山です。



三角点周辺の様子



一等三角点「出来山」



「出来山頂 1052.4m」

 他には誰もいません。展望もあまりないため、少し先まで行ってみます。林道の終点は広い空き地になっています。KDDIの用地のようですが、建物は何もない状態でした。



「KDDI管理地」には、何の建物も建っていません

 その脇を通り、先まで踏み跡を進み、少しだけ下ると遠望が少し利くところに出ました。そこで昼食とします。シーチキンマヨ(\105、199kcal)、ねぎとろわさび(\128、150kcal)、辛子明太子(\136、184kcal)の3種のおにぎりを食べます。「ブラックサンダー」というチョコレートも食べます。これが豊橋産だとは知りませんでしたが、Yさんに教えていただきました。ちゃんと「とよはし産」と書いてありました。ただ、名前ほどインパクトのある味ではなく、普通のチョコレート菓子です。



踏み跡はあるもののあまり歩かれていないKDDIの用地脇を抜けていきます

 戻って林道終点あたりを通ったとき、単独の男性が登ってきました。出来山周辺で出会った唯一の登山者でした。

 下りは別のルートも念頭にはありましたが、下調べもほとんどしていなかったのでよくわからず、同じ道を戻ります。紅葉の写真を撮りながらののんびり歩きです。ただ、雲行きがあやしくなってきました。青空が消え、黒っぽい雲に覆われました。それでも最後には青空も戻ってきました。



道路を下ります



道路脇の枯れススキ



牛渡林道を下る



菜畑橋



菜畑橋から沢を見下ろす



椹尾分水林道の黄葉



椹尾分水林道には笹や常緑樹も混じってます



椹尾分水林道には落ち葉も多い



東海自然歩道分岐にある便所の壁には出来山への矢印が書いてあります



東海自然歩道分岐にある「便所」



東海自然歩道分岐(東京まで420km、大阪まで580km) 右奥は寧比曽岳方面へ



「五六橋」の表示



五六橋から出来山方面への道を振り返る

 段戸湖周辺は相変わらず賑わっていました。帰路はどこを通って帰ろうか、少し迷いましたが、狭い道路が続くルートでは、すれ違いの車がいると大変なので、少しでもリスクの少ないと思われる往路と同じ道路を帰ることにしました。



駐車地点付近の道標

 それでもやはり、往路と同じく、すれ違い不可能な場所で対向車と出会ってしまいました。今回は相手がすぐにはバックしそうになかったので、私が少し下がることにします。どこですれ違えるか、自信はありませんでしたが、少し下がってみて、前を向きなおすと、すれ違えそうな場所があったので、それほどバックせず、すれ違うことができました。

 自宅近くに、何日か前にオープンした「業務スーパー豊川店」へ行ってみることにします。Yさんも朝見かけて、帰りに寄ろうと思ったそうです。でも行ってみると、満車で入れず、結局、そのまま帰宅してしまいました。この店に入ったのは後日となりました。安いものは安いですが、種類が限られていて、普通にスーパーに行く感覚では使えないという印象でした。

 KONAMI歩数計によると、1日で歩いた歩数は25,071歩。消費カロリーは887kcalでした。

 見かけた植物
 ヤマシロギク(花)、リンドウ(花)、ツルリンドウ、セイタカアワダチソウ(花)、イタドリ(黄葉・果実)、センボンヤリ(果実)、チチコグサ、ススキ、リョウブ、ミズキ、カナクギノキ、バイカツツジ(紅葉)、ハリギリ(黄葉)、コシアブラ(黄葉・果実)、タカノツメ(黄葉)、ブナ(黄葉)、アワブキ(黄葉)、コハウチワカエデ(黄葉)、ヤマモミジ(紅葉)、ヤマウルシ(紅葉)、クマシデ(黄葉)、シロモジ(黄葉)、コアジサイ(黄葉)、メギ(黄葉・果実)、サルトリイバラ(黄葉・果実)、クリ、ミズナラ(黄葉)、ムラサキシキブ(果実)、タラノキ、ノリウツギ、ソヨゴ、イヌツゲ、モミ、ツガ、アカマツ、サワラ、ヒノキ、ゼンマイ(黄葉)、オオバノイノモトソウ、シシガシラ


【出来山が紹介されている主な書籍など】

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  ヤブコギルートも紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  ヤブコギの往復ルートが紹介されています。山頂近くに第二電々の電波塔が建っているとあります。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  愛知県に8つの一等三角点の山があることが紹介されています。

『名古屋からの山なみ 東山スカイタワー基点』(中日新聞本社)1991年6月1日発行
  「愛知の一等点の最高峰」と紹介されています。
  amazon.co.jp→名古屋からの山なみ

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  名の由来は、「金が出て来る山」と書いてあります。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  段戸小起伏面にある山だと紹介されています。

『設楽町誌 通史編』(北設楽郡設楽町)2005年9月30日発行
  「神原トーナル岩」が出来山に分布していることが書かれています。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  「山頂からの展望はない。」と紹介されています。

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