舟着山・大峯山 吉川から

 前回の舟着山は北西麓から登りましたが、今回は南麓の吉川から登りました。
【山 名】舟着山(船着山)(ふなつけさん、ふなつけやま、ふなつきさん、ふなつきやま) 426.9m
     大峯山 467m
【三角点】426.97m 三等 点名:日吉村2 所在地:愛知県新城市大字日吉字瀧ノ入56番
【山 域】弓張山地(東三河) 桜淵県立自然公園
【所在地】愛知県新城市吉川(よしかわ)・日吉・市川・竹ノ輪
【山行日】2007年5月3日(木曜日・憲法記念日)
【行  程】吉川から
  豊川 ==(28.2km)== 吉川 ---- 手前踏み跡分岐 ---- 再度手前踏み跡分岐 ---- 踏み跡へ ---- 小尾根合流 --
  8:52           9:59-10:11    10:25               10:35                   10:51         11:03
  -- 不老長寿の泉入口 ---- 甘露の水 ---- 不老長寿の泉入口 ---- 稜線分岐 ---- 秋葉大権現 --
      11:27                 11:29         11:33                 11:39         11:41
  -- 舟着山 ---- 稜線分岐 ---- 尾根分岐点 ---- 松山峠 ---- 石土谷 ---- 酒飲み場分岐 ---- 酒飲み場 --
  11:45-12:10     12:12         12:23          12:27       12:39        12:51
  -- 酒飲み場分岐 ---- 一本松 ---- 大峯山 ---- 一本松 ---- 陣守 ---- 松山峠 ---- 林道交叉 --
      13:00             13:12    13:23-13:36    13:43     13:47    14:05-14:18    14:39
  -- 踏み跡分岐 ---- 吉川 ==== 日吉神社 ==== 常福寺 ==== 舟着小学校 ==== 豊川(合計走行距離:57.6km)
      15:03         15:27                                               17:13
【所要時間】5時間16分(含休憩)
【標高差】約340m
【天  候】晴 気温:18℃(自宅出発時)、21℃(11:13)、20℃(大峯山)、24℃(下山時)、22℃(帰宅時)
 5月3日新城の気象庁データ:平均気温16.8℃、最高気温25.4℃(14:20)、平均風速2.2m/s、最大風速6m/s(13:30)、最大風速の風向:西南西
【人 数】3人
【地 図】1:25,000 三河富岡(みかわとみおか) 平成元年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、薄手ショートソックス、タオル(首から下げて)、
 眼鏡、mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、MILLETザック、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 Champion綿97%半袖Tシャツ(ASSEMBLED IN COSTA RICA OF U.S.A. COMPONENTS)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
【所持飲料】伊藤園お〜いお茶500ml(完飲)、大塚製薬ポカリスエット500ml(飲まず)、水約1リットル(飲まず)
 本当は6人で雪山に泊まりで行く予定でしたが、仕事疲れか体調が万全とは思えず、キャンセルしてしまい、とは言っても寝込んでいるわけでもないので、日帰りで近郊の低山に行くことにしました。行き先は一度行ったことのある舟着山へ、行ったことのない吉川からのルートで。そして、長篠の戦いの舞台の一つである松山峠へも行ってみたいと思いました。

 朝早く目覚めたので、ゆっくり準備し、集合前にローソンに寄った。昼食の他にコーヒー「BOSS楽園」(\120)を買い、車の中で飲む。集合場所に着くと、まだ二人は到着していない。少し待つと到着。私の車で出発。まだ昼食を買っていない一人が途中のコンビニで購入する。

 吉川の集落に入り、それらしい登山口を探しながら進む。するとそのうち道標があり、そこへ進む。墓地の近くに駐車し、出発。まずは林道を進む。「平成四年度 間伐基盤整備事業 作業道 小川路線」とあった。周りを見ると確かに間伐はしてあるが、申し訳程度にしか見えない。穿った見方だろうか。それとも15年も前だから仕方ないのだろうか。

 しばらくして左に踏み跡があり、道標が落ちていた。落ちていたので矢印がどこを指しているのかわからないが、柱の位置からして踏み跡でなく、林道方向へ進むように指示していると思われる。とりあえず林道を進むが、地形図の破線から離れ、山腹を巻いていってしまう。これではもう一本東の破線に合流してしまうと思い、戻って踏み跡をたどる。

 ところがこの踏み跡は尾根を進むと思ったのは束の間、すぐに尾根よりも左にそれていってしまう。それにあまり踏み跡も濃くない。これじゃあだめだと、また林道に戻り、観念して林道を進む。するとそのうち道標があり、踏み跡が左上へ延びていた。



林道から登山道への入口

 踏み跡は石垣の脇を通る。以前は田んぼだったのだろうか。地形図では桑畑になっている。そのうち右手奥に廃屋も見かけた。林道は地形図に載っていないが、どうやら一本東の破線を辿っている様子。廃屋の先で尾根に合流した。つまり破線の分岐点と思われる。



今は植林されて暗いが昔は水田だったと思われる多くの石垣の脇を通る



植林された林の中の廃屋と思われる建物は地形図にも載っている

 少し登って一旦休憩する。お茶を飲み、「チェダーチーズ入かまぼこ」を1本食べる。二人にもあげる。本当は雪山へ持っていこうと買ったものである。しばらく進むと「不老長寿の泉入口」という看板があった。そこを行ってみる。すると岩の間から水が出ていた。飲んでみると、冷たくは無いが、変な味もなく、飲みやすい。軟水だろうか、少し甘い感じがする。その名も「甘露の水」。納得である。しかし、「不老長寿の泉」ではないのだろうか。看板があり、「ここより吉川側へ約百五十米下った処に不渇の泉あり、不老長寿の湧水なり」とあった。



甘露の水

 戻ってまた登ると稜線に出た。左に少し行くと舟着山だろう。その前に分岐があり、「秋葉大権現」の道標に従い左へ行くと祠があった。戻って舟着山へ。昼食とする。私はローソンで買った抹茶そば(\320)と味付ゆでたまご(\63)を食べる。Sさんからは漬物をもらう。山頂には他に誰もいない。



秋葉大権現社 「宝暦十四年 甲申九月吉日」の文字があった(実際には宝暦14年は6月までで終わり)

 さて松山峠に向かう。下っていくと最初の鞍部に松山峠の表示があり、「鳶ヶ巣奇襲隊進路松山越」と彫られた石柱もある。枯れた松と二代目の若い松が植えられていた。若い松は看板のあるものと無いものの二本あるが、どちらかが影武者?(^^;
 南側へは吉川への道標があり、地形図には破線もある。でももっと先にも何かあるかもしれないと稜線をそのまま進むことにする。大峯山まで行けば、常寒山へ行ったときのトレース箇所と繋がるから、できればそこまで行きたいという気持ちもある。



松山峠の枯れ松

 途中、「石土谷(いしどや)」、「酒飲み場」、「陣守(じんじゅ)」、「一本松」などの表示を見る。そして急坂を登り大峯山へ。ここも誰もいない。休憩する。Kさんからチーズ、Sさんからバナナをもらう。風があって涼しい。ちょうどこの頃、新城の観測でもこの日の最大風速6m/sを記録していた。

 松山峠まで戻って吉川へ下る。沢沿いのような場所もあり、ナンテンの葉をよく目にする。しばらくすると林道になり、そのまま下ると林道と交差する。「平成六年度 間伐総合対策事業 作業道 小川路線」と、登りで見た記述と少し違うが、作業道の名は同じである。つまりこれを行けば駐車地点まで行けるのだろう。



松山峠から吉川へ下る途中にはこのような道標があった



小川路線へ合流

 少し行くと、左に踏み跡があり、「松山越えコース」の表示がある。地形図上の破線ルートだろう。ここを下れば吉川の集落へ出る。しかし、今日はそのまま林道を戻ることにする。道端の花の写真を撮りながら車に戻った。

 下山後は、気になる場所めぐりをする。まずは風切山へ登ったときの石仏の最終場所、八十八番目の石仏がある鳥原山常福寺に向かう。しかしその途中に日吉神社を見た。ここは風切山に登ったときに境内で花見をしていた人たちを見かけた場所である。ここに大楠があることを風切山から帰ってから知り、ちょっと気になっていた。車で通過するとそれらしき大木が見えたので寄ることにした。境内に駐車し、見物した。

 

日吉神社 御祭神は大己貴命(おほなむちのみこと)と大山咋命(おほやまぐひのみこと)



日吉神社境内の鳥原神社

 次は常福寺。ちゃんと最終の石仏があった。境内の見学もした。そして次は舟着小学校。校庭にヒトツバタゴがあり、満開近いとウェブ上の書き込みを見かけていた。つまり、今日はほぼ満開が期待できる。校庭では数人の生徒が遊びのソフトボールをしていた。その校庭を端まで行き、白い花を見た。しかしそれは終わりかけのハナミズキ。あれっ、と思い、周りを見ると、ちゃんとほぼ満開のヒトツバタゴがあった。木自体はそれほど大きくはないがその独特の花はたくさん咲いていた。



最終の石仏

 三日後、尻にマダニがくっついているのに気づき、取り除いた。たぶん、舟着山で拾ってきたものだと思われるが、どこから尻まで入り込んだのだろう。しばらく腫れて、5月末になっても跡は消えなかった。

 見かけた動物
 ニホンカナヘビ?、ヘビ、ハエ、芋虫、ウグイス(声)

 見かけた植物
 ツボスミレ(ニョイスミレ)キュウリグサホウチャクソウ、チゴユリ、ヒメウズ、イヌガラシトウカイタンポポ(ヒロハタンポポ)ハハコグサチチコグサ、ニガナ、ハルジオン、ヒメハギ、スルガテンナンショウ、ハナミョウガ、カタバミ、ヤブレガサ、スズメノヤリ、オオイヌノフグリ、タケニグサ、キランソウ、タネツケバナ、ミミナグサ、ススキ、ニワゼキショウ、レンゲソウ、ムラサキケマン、トキワハゼ?、カキドオシ、ゼンマイ、コアジサイ、ヤマツツジ、フユイチゴ、ナンテン、テイカカズラ、クロマツ、ミヤマシキミ、サンショウ、アセビ、ヒノキ、スギ、クス、フタリシズカ、マツバウンラン、ハナミズキ(植栽)、ヒトツバタゴ(植栽)


【舟着山が紹介されている主な書籍】

『名古屋周辺 続 山旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  吉川からのルートが紹介されています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  吉川からのルートが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  北西麓からのルートが紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  北西麓からのルートが紹介されています。

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