御座峰 笹又道は花盛り

 笹又道は花盛り。伊吹北尾根はまだこれからか?
【山 名】御座峰 ごぜみね
【三角点】三等 1070.05m 点名:板波(いたなみ)
【山 域】伊吹山地 琵琶湖国定公園・伊吹県立自然公園
【所在地】岐阜県揖斐郡揖斐川町(2005年1月30日までは春日村)・滋賀県米原市(2005年2月13日までは坂田郡伊吹町)
【山行日】2005年5月4日(水曜日・国民の休日)
【行 程】笹又から往復
  豊川 ==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名・名神高速 94.7km 1,300円)== 大垣IC ==
                                                                  7:42
  == 笹又 ---- 静馬ヶ原 ---- 御座峰 ---- 静馬ヶ原 ---- 笹又 ==== モリモリ村 ==
     8:58    10:31-10:41  12:19-12:42   14:01-14:11    15:09
  == 大垣IC ==(名神・東名高速 94.7km 1,300円)== 音羽蒲郡IC ==== 豊川(合計走行距離283.8km)
                                                                 20:09
【所要時間】6時間11分(含休憩)(登り:3時間21分 下り:2時間27分)
【天 候】快晴 17℃(登山開始時、帰宅時)
     (5月4日関ケ原の気象庁データ:平均気温17.7℃、最高気温25.6℃、最低気温9.9℃、平均風速1.0m/s、最大風速3m/s)
【所持地形図】1:25,000 美束(みつか) 昭和56年修正測量
【スタイル】化繊ズボン、綿100%Tシャツ、皮登山靴、厚手靴下、MILLETザック、タオル、
      デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
 珍しく2連チャンで他県の山へ出かけた。昨日は美濃の舟伏山。同じ岐阜県だが、多少距離が離れているため、違った花が見られるかもしれないと期待する。

 昨日のような事故渋滞もなく、東名高速を快調に飛ばす。ぎりぎり100km以内で通勤割引が適用され、半額である。大垣ICを下りて下道を行くが中途半端に遅い車の後に何度かついてなかなかスピードを上げられない。

 さざれ石公園の駐車場を見ると車は少しとまっていた。前回来た3年前はここに駐車したが、今日はさらに上に向かう。すると3年前にはなかったと思う舗装された駐車スペースがあり、満車近いほど。ここからダートの農道をもう少し歩き、山道に入る。麓からたくさんの種類の草花を見ることができる。



笹又から伊吹山ドライブウェイ方面を見上げる。



登ってきた笹又方面を俯瞰する。



伊吹山ドライブウェイの下をトラヴァースして静馬ヶ原へ向かう。

 静馬ヶ原に着くと風がある。下からTシャツで歩いてきたが、長袖シャツを着て休憩する。腹ごしらえもする。ところが歩き出すとすぐに暑くなる。途中でまたTシャツになる。どうやら静馬ヶ原は風の通り道になっているようだ。西からの風が伊吹山の北面に当たってこちらに集約されてくるのだろうか。「静馬ヶ原」は大垣山岳協会が大垣新道(伊吹山北尾根)をつくったときに名づけたというが、「静馬」とは想像通りこの登山道を開拓した中の一人の名前からだという。その名前がいい。スカイライン側から見るといかにも馬が静かにたたずんでいそうなのどかな雰囲気もするが、笹又から上がってくると風が強いことが多いのではないかと思うが、名前と少しイメージが違ってくる。

 静馬ヶ原のすぐ北の小ピークは1149mである。つまり目指す御座峰よりも高いのである。ここから一旦大きく下り、登り返す。それにしても花が少ない。今年の北尾根の春は遅いのだろうか。それともひょっとしてここ数年の北尾根ブーム?で草花が大量に持ちされているのだろうか、とも頭をよぎる。



伊吹山北尾根の山並。手前の双耳峰が御座峰、その左奥の丸いのが大禿山、さらに左奥が国見岳。



国見岳(右端)と虎子山(左端)との間の国見峠越しに貝月山方面を見る。さらに遠くに見えるのは蕎麦粒山か。



御座峰の双耳峰。左が本峰。

 御座峰はなかなか遠い。静馬ヶ原から小ピークを越えて 18年前の1987年に国見峠へ縦走して以来、今回で4回目だがそれでもニセピークにだまされながら登る。

 山頂に着いて昼食とする。持参の地形図では1069.9mになっているが、最新のデータでは1070mを超えている。甚目寺から来たという60代と思われる男性2人に抹茶をご馳走になる。抹茶茶碗もしっかりしたものである。巨峰と苺、白あんパンまでいただく。

 岐路、ザゼンソウなど往路では気づかなかった写真を撮りながら戻る。往路でも会った立派なカメラを持った3人組と少し話をする。ヤマシャクヤクの話が出たので、それはまだ早いでしょう、と言うと、道沿いではないが咲いていたという。残念ながら私は全然気づかなかった。もっとゆっくりじっくり歩けば見つけられただろうか。



帰路、正面に伊吹山方面を見る。



静馬ヶ原の三叉路を俯瞰する。

 笹又に下りてくると農作業小屋だろうか、自ら小屋を建てていたりする人がいたりして、意外に元気な集落なのだという感じがした。でも笹又は廃村だそうである。無雪期に農作業でここまで来ている人が多いのだろう。愛着があるのか、それ以上に居心地もいいのかもしれない。春日村のあちこちで農具を持った人が歩いていたりもする。春日村は農作業が似合う元気な村だというイメージを持った。ただし今は春日村でなく揖斐川町となってしまったが。

 モリモリ村で風呂に入ってから大垣ICへ。高速は一宮ジャンクションとインターの手前で渋滞していたが、それ以降は大して混雑もせず帰ることができた。

 見かけた花
 ウマノアシガタカキドオシイチリンソウミミナグサ、スミレ、ムラサキケマン、シャク?、タンポポ、ニョイスミレ(ツボスミレ)、ハクサンハタザオ、タチイヌノフグリ、タチツボスミレ、キランソウ、ヤマネコノメソウミヤマキケマン、オオイヌノフグリ、ヤマブキ、イカリソウ、ラショウモンカズラヒゲケマルバスミレヤマアイ、イブキハタザオ?、ボタンネコノメソウ、ヤマエンゴサク、ショウジョウバカマ、フキ、カタクリ、ツル?キジムシロ、フッキソウハルトラノオヒメレンゲ、ヤマブキソウ、ルイヨウボタン、ミヤマカタバミ、ツクバネソウ、エンレイソウ、カンスゲ、キブシ、ハシリドコロ、オオカメノキ(ムシカリ)、ザゼンソウ


【伊吹山北尾根が紹介されている本】

名古屋から行く 隠れた名山64』(七賢出版)平成7年6月16日第1刷
  さざれ石公園〜国見峠縦走コースが紹介されています。

『こんなに楽しい 岐阜の山旅100コース 美濃[上]』(風媒社)2002年2月20日第1刷発行
  さざれ石公園〜国見峠縦走コースが紹介されています。

『秘境・奥美濃の山旅−伊吹山から能郷白山へ−(ナカニシヤ出版)昭和58年9月1日五版発行
  少し古いが北尾根ルートが詳細に紹介されています。

『美濃の山(第1巻)揖斐川水系の山』(ナカニシヤ出版)平成8年12月1日初版第1刷
  北尾根縦走コースが紹介されています。この本を書いた大垣山岳協会が拓いた道です。
  こちらで購入できます→amazon.co.jp 美濃の山 (第1巻) 楽天ブックス 美濃の山 (第1巻)

『奥美濃とその周辺の山 130山 −ブナ林の山旅の記録−2004年6月18日発行
  北尾根縦走コースが紹介されています。
  増補版が楽天ブックスで購入できます→奥美濃とその周辺の山130山増補版

『山と高原地図 50 霊仙・伊吹・藤原 エアリアマップ』(昭文社)昭和59年発行
  北尾根の地図と案内が載っています。

『奥美濃 ヤブ山登山のすすめ』(ナカニシヤ出版)昭和62年10月31日初版第2刷
  伊吹山の案内で北尾根が紹介されています。
  改訂版が楽天ブックスで購入できます→奥美濃 ヤブ山登山のすすめ(改訂版)

『名古屋からの山なみ 東山スカイタワー基点』(中日新聞本社)1991年6月1日発行
  虎子山の頁に笹又の記述あり。

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