ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン) 白山沙参(高嶺釣鐘人参)
Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. japonica (Regel) H.Hara f. violacea (H.Hara) T.Shimizu
キキョウ科 ホタルブクロ亜科 ツリガネニンジン属
 

 

花 7月

 別名から想像できるようにツリガネニンジンの高山型で、ツリガネニンジンよりも花序の小枝が短いのが特徴です。また、花冠の形が、ツリガネニンジンが鐘形なのに対し、ハクサンシャジンは広鐘形です。裂片は三角状で反り返っています。写真の2〜4枚目では裂片は2枚目は6裂、3枚目は8裂、4枚目は5裂しています。図鑑『日本の野生植物』(草本)では5裂となっていますが、これは変異の範囲内なのでしょう。
 『信州高山高原の花』(信濃毎日新聞社)では、ハクサンシャジンの項では他に白花品種しか載っていませんが、ミヤマシャジンの1品種として、花冠が7〜8裂するものをヤマナカシャジンと呼び、ヒメシャジンの品種で花冠が6〜8裂するものをヒヤマシャジンとして紹介されています。ひょっとしたらハクサンシャジンで花冠が5裂より多いものも、何か呼び名があるのかもしれません。
 さらに図鑑では柱頭は3裂となっていますが、写真のものは4裂しているように見えます。

 写真の茎葉は3輪生になっていますが変異が多いようです。葉の先端は尖り、縁には鋸歯があります。萼裂片は線形で縁には疎らに小鋸歯があります。これらの葉・萼裂片の特徴はツリガネニンジンと同じです。

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