夏の海辺に咲いていますが、そのまるみを帯びた柔らかそうな形と淡いピンク色をした花は、暑い海岸でも涼しげに感じます。 ハマナタマメ 浜鉈豆 Canavalia lineata (Thunb.) DC. マメ科 マメ亜科 インゲンマメ連 ナタマメ属
花 東三河 2009.7.30
つる性の多年草で、その長さは5m以上になるそうです。葉は羽状で3小葉となります。花も長さ2.5〜3cmと大きめで目立ちます。
通常のマメ科の花は旗弁が上にきますが、ハマナタマメは上下が逆転して、大きな旗弁が下になり、舟弁が上になっています。これは旗弁が重いから?
豆果は長さ10cm前後です。和名は、この実を鉈(なた)に見立てたものです。
分布は、本州では、山形県以西の日本海沿岸および千葉県以西の太平洋沿岸に生え、四国、九州、沖縄、小笠原、中国、台湾にも生えているそうです。
『レッドデータブックあいち 2009 植物編』によると、愛知県の絶滅危惧IB類に選定されていて、「観光開発や土木工事により消滅するおそれがある」としています。
他にナタマメ属で日本に自生するものに、タカナタマメとナガミハマナタマメがあり、沖縄に生えています。
なお、ナタマメは、熱帯アジア原産と言われ、鞘が福神漬けの素材として利用されているようです。新聞でも、「なたまめ茶」の広告を見かけました。ただし、毒性もあり、注意が必要とのこと。
参考:『日本の野生植物 草本』II 離弁花類(平凡社)
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