ハナミョウガ 花茗荷 生薬名:伊豆縮砂(イズシュクシャ) Alpinia japonica (Thunb.) Miq. ショウガ科 ハナミョウガ属
花 東三河 観音山 2006.6.17
穂状花序 東三河 五井山 2008.6.1
上の2枚は同じ個体をストロボ有り無しで撮ったものです
葉・果実 東三河 宮路山 2002.1.6
果実 東三河 宮路山 2006.1.22
果実は写真のように赤く熟し、細毛が生えています。
この細毛がほとんどないものはツクシハナミョウガで、九州南部に生えるそうです。
果実の皮 遠見山(東三河ふるさと公園) 2011.1.16
地面に下りてくる鳥に食べられた跡のようです。
大きな実なので、丸呑みはしないようで、皮の一部が残っています。
皮の内側は白いのがわかります。
ちなみに皮の外が白く見える部分は雪です。
名前は、葉や茎がミョウガに似ていて、花が目立つからだと言います。確かに花はちょっと派手めな色をしています。林下のあまり明るくない場所に生えていて、赤い花は毒々しい感じもしますが、よく見ると唇弁の紅白模様がとても綺麗です。
本州の関東地方以西〜九州・奄美、中国、台湾の暖地に生えます。『日本の野生植物 草本』(平凡社)に載っている写真は静岡県の小笠山のもので、1972年6月1日の撮影。『宝飯の植物』(愛知県東三河農林水産事務所)に載っている写真は御津町のもので、2003年6月1日の撮影。そして上の五井山の写真も偶然ながら6月1日の撮影です。
種子は、伊豆縮砂という生薬になり、健胃薬として利用されるそうです。
ミョウガと同じく、ショウガ科ですが、ミョウガはショウガ属なのに対し、ハナミョウガはハナミョウガ属になります。なお、ヤブミョウガはツユクサ科です。
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