ハシカグサ 麻疹草
Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta
アカネ科 ハシカグサ属
 

 

花 奥三河 鳳来寺山 2010.9.18


 沢沿いの踏み跡脇で見かけました。最初、シロバナイナモリソウに気づき、続いて、さらに小さい花を咲かせていたハシカグサに気づきました。いずれもアカネ科ですが、シロバナイナモリソウは多年草、ハシカグサは1年草です。

 似たものに、オオハシカグサというものがあります。オオハシカグサは萼に毛が生えません。今回の写真を見ると、萼に白い毛が見えます(4枚目の写真が最もよくわかります)ので、ハシカグサと判断しました。

 『日本の野生植物 草本』III(平凡社)では、フタバムグラ属に分類され、学名は、"Hedyotis lindleyana Hook. var. hirsuta (L. fil.) Hara" となっています。

 葉は対生し、1つの葉腋に1つの花がつきます。花冠は4〜5裂し、裂片の先は尖ります。『日本の野生植物 草本』III(平凡社)、『山溪カラー名鑑 日本の野草』、『開花順 四季の野の花図鑑』(技術評論社)では、花冠は4裂するとしか書かれていませんが、3枚目の写真のように、はっきりと5裂するものもあります。『街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本』には、しっかり、花冠は4〜5裂すると書かれてあります。ただ、この図鑑では、学名が、"Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta" となっているのに、「フタバムグラ属」と書いてあるのは、アンマッチでしょう。

 和名の由来は、乾燥すると葉に斑点が現れ、これが病気のハシカ(麻疹)にかかったときの皮膚の赤い斑点に似ているからだという説があるそうですが、はっきりしません。

 本州〜沖縄、中国、東南アジアと広く分布します。

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