ヒガンバナ(マンジュシャゲ) 彼岸花(曼珠沙華)
Lycoris radiata (L’Her.) Herb.
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
 

花 東三河 舟着山 2006.9.23


 

花 東三河 音羽川 2012.9.29

 北海道〜沖縄と広く分布しますが、元は中国からの渡来と考えられています。秋の彼岸の頃、田んぼの畦に多く見かけます。

 日本に分布するものは三倍体で、果実は不稔で種子はできず、稀にできても発芽しないことが多いようです。つまり球根でしか増えないわけですが、その割に多くあるのは、農作業などにより、球根が運ばれて道路の脇などにも広がったものと思われます。中国には二倍体があります。

 舟着山での写真はまさに彼岸の中日に撮ったもので、1枚目は、以前田んぼだったと思われる沢に近い場所で、今は植林された樹木が大きくなっているようなところでした。稲はなくなってもヒガンバナは毎年花を咲かせているようです。2枚目の花のアップは山麓の別所街道(県道69号線)の道端に生えていたものです。

 鱗茎には有毒のアルカロイド(リコリン)を含みますが、昔、すりつぶしたものを水にさらして毒を抜いて澱粉として食用にしたこともあるそうです。

 死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)と異名も多い。山口百恵の歌で、『曼珠沙華』がありますが、読みは、「まんじゅしゃか」です。単に語尾の濁音を美しくしたかったのか、他に理由があるのかわかりません。やはりあの目の覚めるような赤色を歌詞にしています。作詞は阿木耀子です。

 参考:『日本の野生植物 草本』(平凡社)

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