ヒシ 菱(緊)
Trapa japonica Flerov
ヒシ科 ヒシ属
 

 

 黒い果実は昨年のもの


 

葉・果実 東三河 新城市 2010.10.24


 ため池や公園内の池などによく見られる水生の1年草です。4枚の花弁がある花は白色です。水面を放射状に広がる浮水葉は広菱形で、先端側の縁に三角状の鋸歯があり、葉柄の中央部には紡錘状の浮き袋部があります。石果には鋭いとげがあります。おいしい果実が食べられないようにしているのでしょうけど、ヒシクイという水鳥はこれをどうやって上手に食べるのでしょうか。石果の中には1個の種子があり、食べられます。持ち帰り、生で少しかじってみましたが、全く味を感じませんでした。その後、3つを茹でて、食べてみると、ちょっと旨みがあり、おいしく感じました。

 『日本の野生植物 草本』II(平凡社)によると、分布は、北海道〜九州、朝鮮、ウスリー、中国となっています。

 似ているものに、ヒメビシ、オニビシなどがあります。写真の石果は、下に延びる2本の棘の先端間の長さが3cmほどで、トウビシとオニビシは5cm以上あるようです。また、ヒメビシとマンセンビシは2cm以下であり、この長さからすると、ヒシとコオニビシが該当します。ヒシの棘の数は2個で、コオニビシは4個です。真下中央にも棘のように尖ったものがありますが、これは除外するのでしょうか。下に延びる2本の長い棘の他に、上に延びる短い棘があります。しかし、コオニビシは、もっと長い棘らしい形なのだろうと判断し、今回の写真のものはヒシと判断しました。ただ、ヒシとヒメビシの雑種をアイビシとも言うようで、こうなると、もうお手上げです。

 今回同じ池にあった4個体の下に延びる2本の棘の先端間の長さは、35mm、33mm、31mm、26mmです。また、上に延びる短い棘の先端間の長さ、つまり厚み方向の最大幅は、13mm、12mm、11mm、10mm。中央部の高さは、21mm、20mm、18mm、17mmでした。石果の重さは乾燥状態で、だいたい1g弱です。また、別の個体1個の種子を出し、三角形の長辺を測定すると、16mmでした。

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