ヒトリシズカ 一人静
Chloranthus japonicus Siebold
センリョウ科 チャラン属


花 渥美 2004年4月




花 東三河 2006年4月

 愛知県内で初めて見たのは渥美半島です。それまでは鈴鹿山脈などで見かけていましたので、こんな地域にも生えているのか、と違和感を持ってしまいました。ひょっとして自生ではないんじゃないかとも思いましたが、どうやらそうでもなくちゃんと自生しているようです。ただ数はそんなに多くはないような気がします。

 名前といい、その花の姿といい、独特な感じがします。最初に見たときは、一人で静かに咲いている雰囲気でしたが、群生して騒がしい声が聞こえてきそうな感じの場所もありました。環境が良ければ群生するのが普通なのかもしれません。ただ、名前は頂生する1本の穂状花序からきているのでしょうか、同じセンリョウ科チャラン属のフタリシズカはこれが普通2本あります。

 花には花弁もがく片もなく、雄蕊の花糸があるのみで、白く延びているのが葯隔で、基部の黄色い部分が葯です。花序は普通1本ですが、まれに2本のものがあるそうです。

 樺太、南千島、北海道〜九州、朝鮮半島、中国(中北部・東北)に分布します。

 参考:『街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)

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