ホンゴウソウ 本郷草
Andruris japonica (Makino) Giesen
ホンゴウソウ目 ホンゴウソウ科 ホンゴウソウ属


花 三河 2009.8.13

 とても小さく、色も目立たない腐生植物で、普通に歩いていてもほとんど気づきません。ホンゴウソウがあるよ、と聞いて、周辺を気をつけて歩いていて見つけたのが写真の個体です。もう少しピンポイントで生育場所を聞いていたのですが、そこでは見つけられず、少し離れた場所で偶然見つけました。

 雌雄同株で総状花序の上部に雄花がついて、花序の下部に球状に集まる雌花がつき、集合果となります。写真では、3本の地上茎が立っていますが、一番右は種子になっているようです。中央は果実期でしょうか。一番左は花期のように見えます。

 腐生植物なので、必要のない葉は鱗片状に退化しています。

 関東以西の本州から沖縄にかけて分布します。

 和名の由来は三重県の地名からとのことです。

 ホンゴウソウ属とせず、ウエマツソウ属に含まれるという分類もあるようで、その場合の学名は、"Sciaphila nana Blume" となるようです。

 『レッドデータプランツ』(山と溪谷社)には、高知県と愛知県での写真が載っています。

 『レッドデータブックあいち 2001 植物編』では「絶滅」となっていましたが、その後自生地が4ヶ所発見され、『レッドデータブックあいち 2009 植物編』では、愛知県の絶滅危惧II類に選定されました。

 参考:『日本の野生植物 草本』I 単子葉類(平凡社)

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