本宮山本沢右俣 雨後の沢登り

 東三河山ぽ会の月例山行で本宮山の沢を21人で登りました。前日は雨でしかも夜にしっかり雨が降っていたので、水量はとても多く、近郊の本宮山でも本格的な沢登りが楽しめました。
【山 名】本宮山(ほんぐうさん、ほんぐうざん)(三河富士、三河本宮山、砥鹿山、本茂山、穂の山、穂山、鬼見山、大深山)
【沢 名】豊川支流宝川上流本沢右俣
【三角点】789.16m 一等三角点 点名:三本宮山(みかわほんぐうさん) 明治13年選点 平成9年7月21日更新
      所在地:愛知県豊川市大字上長山字本宮下1番地の9
【山 域】三河山地(美濃三河高原) 本宮山県立自然公園
【所在地】愛知県豊川市上長山町本宮下・新城市作手保永本宮・岡崎市石原町
【山行日】2010年7月4日(日曜日)
【行 程】宝川から
  自宅 ==(県21)== 集合場所 ==(県21)== 林道脇 ---- 入渓地点 ---- 林道交差 ---- 池 ---- 本宮山 --
                                       -7:55       8:28-                    10:58-  11:24-11:54
  -- 炭焼窯跡 ---- 林道脇 ==(県21)== 集合場所 ==(県21)== 自宅(合計走行距離:33.6km)
      12:55-       13:50-          14:05-14:13          14:37
【山行時間】5時間55分(休憩を含む) (登り:3時間29分、下り:1時間56分)
【標高差】約620m
【人  数】21人(パーティ内4人)
【天  候】曇のち晴 33℃(帰宅時)
     7月4日新城の気象庁データ:降水量1.5mm、平均気温26.6℃、最高気温32.0℃、最低気温22.7℃、平均風速1.9m/s、
                  最多風向:西、最大瞬間風速8.8m/s
【地形図】1:25,000 新城(しんしろ) 平成7年修正測量
【スタイル】Caravan フェルト靴「渓流」26.5(日本製)(沢登り時)、
 インナー靴下「渓流」Lサイズ(沢登り時)、手袋「渓流」Mサイズ(指先露出)(沢登り時)、
 PETZL ヘルメット ELIOS SIZE2(53-61cm) 345g(made in France)(沢登り時)、
 ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"(沢以外)、厚手ショートソックス(沢以外)、
 薄緑色ズボン(AxesQuin L dynamic schoeller Stretchfabrics for sportswear 台湾製 3%Elasthan/Spandex 97%Polyamid)、
 綿100%トランクス(中国製)、眼鏡、mont-bellポリエステル100%(ウイックロン)半袖Tシャツ(日本製)、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、MILLETアタックザック、緑色タオル(首に下げて歩く)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE Xt(赤)(スーパーの袋に入れてポケット内)、
 MINOLTA DiMAGE7(沢登り終了後、首に下げて歩く)
【所持飲料】大塚製薬 ポカリ スエット 500ml(約350ml飲む)、爽健美茶 500ml(約300ml飲む)、
      AQUARIUS Day-Start バレンシアオレンジフレーバー カロリーオフ 500ml(飲まず)
 前日は雨で夜もしっかり雨が降っていたので、中止の連絡が来るかなとも思っていましたが、音沙汰なし。つまり決行です。本宮山あたりの沢なら水量が豊富な方が面白いのは違いないでしょうけど、浮石などの心配もあります。

 朝5時半頃に起床し、『テレビ寺子屋』を見ながら、前日にヤマナカで買った「旨味マグロ−中巻ハーフ」(\380)を朝食として食べます。『テレビ寺子屋』では、元フジテレビキャスターでフリージャーナリストの黒岩祐治氏の話で、救急車の中で治療ができないことを知ってから救急救命士が誕生するまでの話などをしていました。

 本宮山麓に7時半集合なので、7時頃に自宅を出発します。雨で大事をとってか3名欠席で、参加者は5パーティ21人になりました。全体リーダUさんの挨拶後、パーティ毎に車に分乗して沢の取り付き方面へ向かいます。私も車を出します。4人乗りで一旦県道21号に出て、宝川沿いの林道を奥へ進みます。途中は、第二東名の工事現場があり、屈曲した道路になっていて、天井の高いトンネルもくぐります。その奥はダートで、車高の低い車では底を擦ってしまうかもしれません。それで私の車が選ばれたのでしょうか。5台全て車高のある車でした。

 林道途中のスペースに5台を駐車し、ここからしばらくは林道を歩きます。途中、堰堤のような場所を横断する場所もあり、水量があるため靴を濡らしてしまいます。こんなことなら最初から沢靴を履いていれば良かったなんて思ったりもします。



まずは林道を上がります

 沢に橋が架かっている場所で沢に入る準備をします。沢靴と、簡易ハーネスとヘルメットをつけます。沢の水量は想像通り多めです。ただ、ゴーロは全くなく、浮石がゴロゴロしているようなところはありません。ほとんど階段状でそれほど高くない滝の連続です。これで水量があるのですから、ずっと楽しい沢登りができます。私は5パーティの最後のEパーティで、パーティのサブリーダーになっていたので、パーティリーダーから最後尾を歩くように言われます。つまり、21人の最後尾です。ならばカメラを出して写真でも撮りながら登りましょう。ただ、前の20人が登って、水が多少濁り、底が見えにくくなるのが欠点です。それでも今日は水量が多いためか、その濁りもそれほどでもありませんでした。



ヘルメットをかぶり簡易ハーネスを装着します



入渓地点



結構な水量があります



まだ入渓してすぐですが既に膝上まで浸かっています

 出発前は、本宮山の沢だから大したことないだろうと、下着は普通の綿100%のトランクスにしました。ところが、水量があるため、臍上あたりまで濡れてしまいます。途中で休憩し、ポカリを飲みます。あまり腹は減ってないので、持ってきたおにぎりを食べる気にはならず、でも何か腹に入れておいた方がいいと思い、5月で賞味期限の切れた(株)長良園の大豆バー「Quick」(ミルクストロベリー味)を食べます。また、バナナを1/3カットいただきました。



ザイルを張ってアセンダーで登ります



沢の左右に分かれて登ります 私は左を登りました



滝状の箇所が続きます

 さらに登っていくと、オーバーハング状の滝があり、ほんの一歩程度ですが、水勢もあり、ほぼ全身が濡れてしまうところもありました。このオーバーハング状の滝が今回でもっとも微妙な登りでした。他の場所では細引きなどを出したりした箇所もありましたが、ここは何もなしで多くの人が乗り越えました。私もその一人です。何人かは、お助け紐で引っ張りあげてもらったり、また巻いた人もいました。今回、基本的にほぼ沢の中を歩きましたが、無理せず、巻いたりできる箇所がほとんどだったと思います。そういう意味では安心して登れる沢と言えるかもしれません。もちろん、判断を誤り、無理して滝を越えようとして越えられず転落してしまう可能性はあります。



さらに滝状の箇所が続きます



終了地点も近づいてきました



林道のガードレールが見えました

 林道に出て沢登りは終了です。ただ、もう少し上まで踏み跡を登り、旧スケート場の下まで行き、ここで沢装束を解きます。そこから一等三角点のある本宮山頂上まで行き、南側にあるベンチで昼食です。昨日買った手巻おにぎり「梅」と「鮭」(各105円)などを食べます。



源流部で沢装束を解除します

 今回は、沢登りが初めてという女性もいましたが、経験者顔負けの登りでした。全体のペースもそこそこで、水量が多いにもかかわらず予定時間よりもわずかに早く沢登りを終えることができました。

 山頂で集合写真を撮ってから駐車場方面へ下ります。本宮山スカイラインを横断し、国見岩方面へ下って行きます。途中、分岐があり、男道と女道に分かれます。我々は女道を選びます。確か以前に通ったときに結構緊張感のある鎖場がありましたが、それは男道だったでしょうか。とりあえず国見岩を回り込みます。岩には古いリングボルトが打ってありました。「天の岩磐」というご神体になっているような岩にボルトが打ってあるなんて今ではあまり考えられませんが、当時はそれほど気にもしていなかったのでしょう。



山頂の天測点横で集合写真



山頂のプレート

 岩を回り込むと、なんとそこが以前通った鎖場でした。岩が濡れている上に鎖も濡れて滑りやすく、さらに靴も登山靴や沢靴でなく、普通の運動靴です。大丈夫でしょうか。登り返して男道で下ろうと言う女性もいましたが、結局みんなが登り、私も登ることに。沢と同じぐらいの緊張感がありました。



国見岩の緊張する鎖場

 鎖場をクリアし、少し下ると分岐があります。最初、左へ折れて、「一宮町ふるさと自然のみち」の Aコース「宝川源流と奇岩観賞コース」を先頭あたりの人たちが下りていきます。ところがあまり歩きやすくないようで、分岐を右へ行くことにします。右は宝円寺へとなっています。同じところに下りれるとのことでこちらに進みます。たまたま分岐付近にいた私がしばらく先頭を務めます。

 踏み跡はそれほど歩き易いわけではありませんが、新し目の鎖が何箇所も取り付けられています。私が豊川市と合併して予算がついたのだろうか、というと、Mさんが、逆だろうと。豊川市と合併する前の一宮町が取り付けたのでしょうか。

 沢沿いに下っていくこのルートはとても緊張させられます。登りの沢だけでなく、下りの一般道でもこんなに緊張させられるとは思いませんでした。それにところどころで靴も濡れます。もうアプローチで靴は濡らしていたので、とうにあきらめはついていますが、滑るのだけが心配です。でも、ペースはそれほどでもなく、慎重に下ったおかげでこけることもなく無事下山できました。



滑りやすい沢を下る



標高480m地点の道標



窯跡

 下りきった場所は、登りで沢に取り付いた地点の橋で、後は林道を下るのみです。車に戻り、集合場所へ行き、解散です。車を出した人には同乗者から200円ずつの支給があります。私の場合、計600円です。山ぽ会の場合、単にガソリン代だけでなく、減価償却費なども考慮してそれなりの金額の授受が行われるのが素晴らしいところです。近くに温泉もあるので、温泉へ行く、という人もいましたが、私は帰宅しました。



入渓地点の橋を渡る

 帰宅後は、珍しく発泡酒(麒麟淡麗生)を飲んだり、山では2つしか食べなかったおにぎりの残りの2つ(ツナ\105・赤飯\125)を食べたりしました。

 携帯電話の歩数計によると、今日1日で歩いた歩数は9,235歩。距離は5.54km、時間は1:42:29、消費カロリーは272kcal、脂肪燃焼38gでした。これは金曜日の出勤日よりも少ない数字でがっかりです。もちろんこの数字と実際の運動量は比較できるものではないでしょうけど。

 見かけた動物
 ツマグロヒョウモン

 見かけた花
 ムラサキカタバミ、カタバミ、ニガナ、ドクダミ、アカメガシワ、ネズミモチ、テイカカズラ


【本宮山が紹介されている主な書籍】

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  本宮山の地質が領家変成岩類からなっていることなどの説明があります。

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