フユイチゴ(カンイチゴ) 冬苺
 Rubus buergeri Miq.(1867)
 双子葉植物綱 バラ目 バラ科 バラ亜科 キイチゴ属 フユイチゴ節


実 渥美 12月


 

葉・萼 東三河 宮路山 2006.1.22


 

 

托葉・棘・葉裏・紅葉 東三河 宮路山麓 2024.2.12

 自宅の庭にも勝手に生えてきて、抜かずにおいて、冬に摘んで食べたりしています。わずかな甘味と酸味があり、イチゴの味はしっかりわかります。スーパーなどで売っている普通の食用のイチゴに比べそれほどおいしくはないでしょうが、幼稚園児の娘はそれでも喜んで食べています。渥美で見つけた果実は甘味も結構ありました。暖かいところの方が甘いのか、それとも時期的にぴったりだったのでしょうか。

 常緑匍匐性の小低木です。葉は不明瞭に3〜5裂し、基部は心形となります。葉の縁には鋸歯があります。茎には短毛が密に生えています。萼の背面も毛で覆われています。葉の表面は光沢があり、裏面は短毛が生えています。

 托葉は細く羽状です。棘もありますが、多くはなく大きくもありません。無いものもあるそうです。

 山形県以南の本州、四国、九州、沖縄、台湾、朝鮮半島南部、中国中南部と広範囲に分布します。

 よく似たミヤマフユイチゴは、葉柄や茎に棘が多く、葉は広卵形で葉先は尖るそうです。また、アイノコフユイチゴというものもあり、これは、ミヤマフユイチゴとフユイチゴとの雑種で、葉先が尖るが萼に毛が多いなどの特徴があるそうです。

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