イチョウ 銀杏(公孫樹、鴨脚) Ginkgo biloba L. イチョウ科 イチョウ属
幹 遠州 観音山 2006.3.4
葉 東三河 宮路山 2006.5.27街路樹や寺院などでよく見かけますが、元々は中国原産なのだそうです。
観音山での写真のものは、観音堂前に生えている大木で、樹齢300年ほどだそうです。冬場は葉がすっかり落ちて幹と枝だけになります。
宮路山のものは、若木で、低い位置に葉が付いていましたので、写真に撮れました。成木では葉の中央にある切れ込みがなくなるものが多いそうです。
雌株には実が生り、種子の中身は銀杏(ぎんなん)として茶碗蒸しには欠かせませんが、実の匂いは強烈ですね。以前、アパートを探しているときに、便利な場所だからと下見に行ったとき、たまたま実の生る時期で、すぐ横にイチョウが生えていて強烈な匂いに恐れをなしてそこに入居するのをやめたことがあります。時期が違っていたら、そこに住んで後悔していたかもしれません。ただ、その後、そのイチョウは切られたようです。もっとも理由は知りませんが。
また、種子には2種類あり、2面あるものと3面あるものがあります。2面のものは雄株になり、3面のものが雌株になるのだそうです。さらにその比率はおよそ10:1で雄株のものが多いのだそうです。数えたことはありませんが、イメージとしてはそんなに比率の違いが大きかったかなあという感じです。イチョウの名は、中国名「鴨脚」の発音から来ているそうです。「銀杏」の唐音の発音であるとか、「一葉」からきているというのは違うようです。
「鴨脚」とは、その葉の形からだそうで、確かにすぐにイメージできます。「銀杏」の名も中国からきているそうですが、これは、杏(アンズ)に似た実で、殻が銀白色であることからだといいます。
また、「公孫樹」の名も中国からきているそうですが、「公」は祖父の尊称だそうで、つまり、祖父が種子をまいたら、実は孫の代に生るという意味からきているのだそうです。イチョウ属を意味する学名の、"Ginkgo" は、「銀杏」の音読み「ぎんきょう」が由来だそうで、"Ginkjo" と綴るところを誤植して、"j" が、"g" になってしまったのだそうです。
"biloba" は、「二浅裂の」という意味で、葉の形からきているのでしょう。
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