飯盛山 香嵐渓と足助散策 ハエドクソウとヤマアジサイが目立つ遊歩道で飯盛山を登り、香積寺(こうじゃくじ)経由で香嵐渓に下り、三州足助屋敷を見学し、巴川に架かる待月橋を渡って足助神社に至り、足助の町並みと足助川沿いを歩いて、充実した一日を過ごしました。
【山 名】飯盛山(いいもりやま) 254m 【山 域】奥三河(設楽山系) 愛知高原国定公園 【水 系】矢作川支流巴川水系 【所在地】愛知県豊田市足助町飯盛 【山行日】2009年6月27日(土曜日) 【行 程】西町第2駐車場から 豊川 ==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名高速・東海環状自動車道)== 豊田松平IC ==(R301)== 名鉄豊田市駅前 == 9:14 9:27 9:53 ==(R153)== 西町第2駐車場 ---- 飯盛山 ---- 香積寺 ---- 川見茶屋 ---- 三州足助屋敷 ---- 待月橋 -- -10:52 11:23- -- 足助神社 ---- 巴橋 ---- さかたや ---- 足助川岸 ---- 西町第2駐車場 ==(R153・県33)== 百年草 == ==(県33・R420・R153・R155)== 豊田市駅付近 ==(R155・R248・県26・県35・県324・R1)== 豊川 19:43 【標高差】約130m 【人 数】2人 【天 候】曇または晴 28℃(自宅出発時)、24℃(帰宅時) 6月27日11:30豊田の気象庁データ:気温30.0℃、風速2.0m/s、風向:南西 【地形図】1:25,000 足助(所持せず) 【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、眼鏡、紺色デイパック、 綿90%・レーヨン10%タオル(中国製)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 綿98%ポリウレタン2%中国製ジーンズパンツ、黒色ウェストバッグ、 綿55%・ポリエステル30%・レーヨン15%トランクス(中国製)、綿100%半袖Tシャツ(USA製)、 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7、SONY α350(楽天市場)(共に首に下げて歩く) 【所持飲料】サントリーDAKARA(飲まず)同行者との待ち合わせは、豊田市駅前。音羽蒲郡ICから東名高速にのります。ところが、渋滞気味。カーナビは東名の豊田ICで下りるように指示していますが、混雑を避け、東海環状自動車道に入り、豊田松平IC経由で行くことにします。料金は1,050円のところ、休日特別割引で550円です。豊田スタジアムを真横に見て、矢作川を渡り、10時の待ち合わせに対し、5分ほど遅れて駅前に着き、同行者をピックアップして、香嵐渓へ向かいます。駐車場は、紅葉の時期でもないのに、ちゃんと有料です。500円を支払い、登山口前の西町第2駐車場に駐車します。この時間でこんな場所にとめられるのは紅葉のシーズンオフだからでしょうが、思ったよりは車は多く、訪れる人はいるようです。川に入って水遊びする人が多いようです。
『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)を見て、登りはカタクリ群生地方面からの最短コースで飯盛山へ向かいます。他にこのコースで人は見かけません。蚊が多く、刺されて痒いのがいただけません。
下部はハエドクソウの花と、トチバニンジンの実が目立ちます。途中からはヤマアジサイの萼が目立ち、群生地になっています。分岐を左に折れて少し登ると平坦地があり、もう少し登ると山頂です。しかし、飯盛山の表示は見当たりません。
飯盛山頂上の東屋引き返し、分岐を左に折れて、香積寺に下ります。豊栄稲荷、装束塚、鈴木五代の墓などがあります。装束塚とは、足助次郎重範、その娘、滝野、滝野と二条関白良基の息子、成瀬基久、基久の子、基直の墓です。犬山城主成瀬家の先祖でもあります。鈴木氏は足助城主の家系です。ちなみに飯盛山は飯盛城跡で、足助城は近くの真弓山にありました。途中にはオカトラノオやヤマホタルブクロが咲いています。そして香積寺は思った以上に立派なお寺です。
分岐の表示
豊栄稲荷(とよさかいなり)奥之院
奥之院下の鳥居
鈴木五代の墓
こちらは香積寺の僧の墓地のようです 開創「白峯祥瑞禅師」の墓もあります
十六羅漢像
1427年開創の曹洞宗香積寺の鯱
香積寺の山号は「飯盛山」
香積寺のもみじ 香嵐渓のもみじは香積寺十一世参栄禅師が1634年に植えたのがはじまりとされています
香積寺の石垣ともみじ下っていくと、正面に三州足助屋敷が見えます。ここは後回しにして、まずは一の谷方面へ進みます。一の谷には見るべきものはないようで、引き返し、巴川に架かる香嵐橋という吊り橋を渡って足助村という場所に行きます。ここはバーベキュー場のようで、賑わっています。そして、川見茶屋という場所で昼食にします。バーベキューの客ばかりで、店には人がいないのではないかと思いながら中に入ると、薄暗い明かりの中に客はいました。そして涼めます。
巴川上流方面を見る
一の谷にて昼食後は、三州足助屋敷へ向かいます。500円で敷地内に入ると、多くのスタッフが紙漉きや炭焼きなどの作業を実演していました。懐かしい昭和の雰囲気がありますが、人件費もそれなりにかかっているな、なんて思ってしまいます。
三州足助屋敷では皮を剥いた玉葱が吊るされていました紅葉の香嵐渓とセットで新聞の写真になる待月橋を渡り、巴川左岸を下り、足助神社と足助八幡宮を見学します。足助八幡宮には神馬の像とわらじの作り物があります。いずれも「足を助ける」アイテムということでしょうか。国道153号線の巴橋を渡り、信号を左折して足助の町並みに入っていきます。
香嵐渓のシンボル、待月橋ともみじ ただし季節外れ
足助八幡宮に隣接する1902年創建の足助神社
鎌倉幕府北条氏打倒を掲げた後醍醐天皇に味方し1331年に京都で笠置山篭城軍総大将を務めた足助次郎重範が祭神となっている
巴橋を渡るこれがなかなか捨て難い趣きがあります。なつかしさを感じる商店街の雰囲気があります。暑いので、途中の「さかたや」という喫茶店に入り、アイスコーヒーを飲みます。喫茶店ですが、お土産屋でもあり、衣服もあるちょっと変わった雰囲気ですが、アットホームな感じで、アイスコーヒーもなかなかおいしかったです。
エアコンでしっかり涼むと、その後はかなり楽になりました。結局、町並みのはずれにあたる今朝平橋手前まで行き、足助川沿いに下りて右岸の歩道を歩きます。ここもなかなかいい雰囲気です。歩道からは川に下りる石段がたくさんあり、生活臭を感じますし、家並みは川側に張り出していたりしています(※)。
(※)2010年10月、豊田市が伝統的建造物群保存地区保存条例を施行し、2011年1月31日にこの町並みの保存計画を告示しました。これにより、市は保存のため、積極的な支援をすることになりました。
足助川
足助川沿いの民家
あゆみ橋からの足助川
足助川の風景途中から左岸に渡り、歩いていくと、クサノオウを見かけました。駐車場に戻り、車で「百年草」へ向かいます。ここは、「ZiZi工房」のハムや、「バーバラはうす」のパンが有名です。ここもそこそこ賑わっていました。
最後に、足助城に向かいますが、残念ながら時間切れで入館はできませんでした。豊田市街地に戻り、夕食をとってから、豊田市駅近くで同行者を下ろし、下道で帰宅しました。
見かけた花
ホタルブクロ、ヤマホタルブクロ、ヤマアジサイ、ハエドクソウ、オカトラノオ、ムラサキニガナ、ドクダミ、イモカタバミ、ヒメジョオン、セイヨウアジサイ、ナンテン
【飯盛山が紹介されている書籍等】 『渓谷と山を訪ねて 東海ベストハイク』(七賢出版)1995年5月7日第1刷発行 6ページにわたり、香嵐渓・飯盛山と足助散策コースがセットで紹介されています。 『足助』(足助観光協会)2008.10改定 「香嵐渓・町並み散策地図」と見どころの解説があります。 『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷 黍生とセットで紹介されています。 『三州足助屋敷』 「足助屋敷周辺MAP」に飯盛山周辺の登山道などが記載されています。 『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行 黍生とセットで紹介されています。 『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行 黍生、真弓山とセットで紹介されています。 『東海自然歩道日帰りハイキング2奥三河−鈴鹿峠』(山と溪谷社)1996年4月20日初版第1刷発行 香嵐渓を通る東海自然歩道と合わせて、飯盛山の記述もあります。 amazon.co.jpで購入できます→東海自然歩道―日帰りハイキング〈2〉奥三河‐鈴鹿峠 『27登山・ハイキング 東海自然歩道2 秋葉山〜関ヶ原』(日地出版)1997年版 飯盛山が足助七城の一つとして紹介されています。
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