イナモリソウ 稲森草

アカネ科 アカネ亜科 ヤイトバナ連 イナモリソウ属


花 東三河 金山 2004.5.29


 最初、名前がわからず、帰ってから図鑑をめくって調べました。名前は三重県菰野町湯ノ山温泉奥の三滝川支流稲森谷からきているようです。図鑑によっては「稲森山」となっているようですが、そういう名前の山は地図を見ても見当たりません。地図に載っていない山があるのかもしれませんが。
 写真は、暗い林下の登山道脇に咲いていましたので、ストロボ撮影しました。

 イナモリソウ属には、他にシロバナイナモリソウがあるのみです。なお、シロバナイナモリソウはイナモリソウの白花品種ではなく、別種です。花の色が違うだけでなく、たとえば、雄蕊の長さは、イナモリソウは短く、シロバナイナモリソウは長く花外まで突き出ています。

 変種としては、牧野富太郎が命名したというフイリイナモリソウやホシザキイナモリソウがあるそうです。

 2023年9月9日 22:30〜22:55にNHK Eチャンネルで放送された「イモヅル式に学ぼう!NHKラーニング 「趣味の園芸 牧野富太郎の愛した草花」編の一部では、牧野植物同好会会長で宇都宮大学名誉教授の谷本丈夫氏の案内で高尾山1号路のイナモリソウが紹介されていました。高尾山の株は、花が白く、縁が薄く紫色になっていました。生育環境としては他にあまり植物が生えないような、岩盤の上に少し土があるようなところで、根茎を横に伸ばし、岩盤の隙間などに入るのだそうです。

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