イヌビワ(イタビ) 犬枇杷
 Ficus erecta Thunb.
 クワ科 イチジク属 イチジク亜属 イチジク節
 



花嚢・幹 東三河 豊橋公園 2006.3.12

 自然観察会に参加したときに教えていただきました。雌雄異株の落葉樹で高さ3〜5mになります。イチジク属の花はイチジク状花序につきます。イチジク状花序とは、イチジクの実のように見えるものが、じつは花嚢(かのう)あるいは果嚢(かのう)と呼ばれるもので、この内側に花(のちに実)がつきます。つまり外見からは花(あるいは実)が見えません。花か実かの時期によって、花嚢と呼んだり果嚢と呼んだりするそうです。

 花粉を運ぶのはイヌビワコバチで、花嚢の中に入ったり、花嚢から出たりしているそうです。冬の間はイヌビワコバチが果嚢の中で過ごしているそうです。このしくみは植物と昆虫の共生の有名な例になっているそうです。

 写真は時期的に昨年秋にできた雄株の花嚢だと思われます。この時期、雌株には花嚢が付いていないらしいです。花嚢の頂には鱗片が見え、しっかり蓋がされているように見えます。この部分は夏になると開くようです。

 分布は、本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球、済州島となっています。

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