一切経山 浄土平から

 せっかく福島まで来たのだから、安達太良山だけではもったいないです。福島県二本松市に住んでいる大学のワンゲルの先輩から教えていただいた、浄土平からの一切経山へ登ることにしました。安達太良山と同じく火山地帯ですが、安達太良山が登山中心なのに対し、一切経山は、五色沼、鎌沼、吾妻小富士の鳥瞰など、変化に富んだ景色が堪能できました。



稜線に上がると右手に吾妻小富士の火口がきれいに見えるようになりました

【山 名】一切経山(いっさいきょうさん、いっさいきょうざん、いっさいきょうやま) 1949.1m
【三角点】一等 1949.10m 点名:吾妻山(あづまやま) 改測:平成23年8月5日
      選点:明治24年7月16日 選点者:館 潔彦
      所在地:福島県福島市大字町庭坂字空沢国有林50林班ハ小班
【山 域】吾妻山、磐梯吾妻火山地域(吾妻火山地域、東吾妻火山地域(東吾妻火山群))、磐梯朝日国立公園
【水 系】阿武隈川支流荒川水系、阿賀野川上流阿賀川(大川)支流日橋川上流長瀬川上流大倉川上流大倉深沢水系
【所在地】福島県福島市(ふくしまし)土湯温泉町(つちゆおんせんまち)・耶麻郡(やまぐん)猪苗代町(いなわしろまち)若宮(わかみや)吾妻山甲(あづまやまこう)
【山行日】2012年8月13日(月曜日)
【行  程】浄土平から
8月13日
  ホテル(8:58)==(9.9km)==(9:12)セブンイレブン(9:19)====(10:18)浄土平(10:26)----(10:42)分岐 ----(11:19)分岐 ----(11:54)一切経山(12:13)----(12:41)分岐 ----(13:02)沼沿い分岐 ----(13:47)分岐 ----(14:03)浄土平(14:30)==(14.1km)==(14:55)温泉(15:39)====(16:15頃)ホテルチェックイン(泊)
 (1日の走行距離:83.9km)
8月14日
  ホテル(8:30)====(12:40)妙高SA(13:11)====(14:25)梓川SA ====(17:00)鞍ヶ池PA(17:12)====(17:28)美合PA(17:53)==== 音羽蒲郡IC ==(R1)==(18:07)豊川
(4日間の合計走行距離:1473.8km)
【山行時間】3時間37分
【標高差】約375m
【人  数】1人(単独)
【天  候】曇、晴れ間も 風あり
  気温:13日 26℃(ホテル出発時)、27℃(セブンイレブン)、23℃(登山開始時)、26℃(温泉)
     14日 23℃(妙高SA)、31℃(梓川SA)、28℃(鞍ヶ池PA、美合PA、帰宅時)
     8月13日福島の気象庁データ:降水量4.5mm、平均気温27.8℃、最高気温33.6℃、最低気温25.1℃、湿度77%、平均風速2.5m/s、最大瞬間風速10.3m/s、風向:南南西
【地形図】国土地理院ウェブサイトの地形図をプリントアウトして所持
【スタイル】SIRIO 登山靴 46ATL 27.0(中国製)(2012.07.14 モンタニアで購入)、
 ショートソックス、mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、
 ユニクロ 綿57%・ポリエステル43%トランクス(中国製)、眼鏡、DUNLOPグレー半袖Tシャツ(日本製 ポリエステル(ダクロンQD)70%・綿30%)、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、黒色ウェストバッグ、MILLETアタックザック、
 「もってこタオル」薄紫色 (\1,575 日本製)(2012.07.14 モンタニアで購入)、
 デジタルカメラ:SONY α350+2.8/100 MACRO(首に提げて歩く)、CASIO(ズボンのポケットに入れて歩く)
【所持飲料】KIRIN ソルティ・ライチ 500ml(飲まず)、
 アクエリアス ビタミンガード レモンピールエキス入り ビタミンC1000mg配合 カロリーオフ500ml(飲まず)、
 AQUARIUS Energy7 パッションフルーツフレーバー500ml(約300ml飲む)、キリン生茶555ml(約200ml飲む)
 宿泊した岳温泉から浄土平方面へは近いのですが、昼食のおにぎりなどを購入しないといけません。カーナビで確認すると、近くにファミリーマートがあるようです。ところがその辺りには何もありませんでした。仕方なく、二本松の市街地へ下り、セブンイレブン二本松若宮店に寄りました。PETボトル飲料4本とおにぎり3つを買い、QUICPayで支払いました。そして、同じ道を戻り、ホテルの近くの信号を過ぎるとそこにファミマはありました。



浄土平へ向かう途中、前日に登った安達太良山方面を見る



安達太良山の「乳首」を望遠



「土湯峠茶屋」は廃墟となっているのでしょう



「磐梯吾妻道路」は「日本の道100選」に選ばれているようです

 無料開放されている有料道路に入ります。この磐梯吾妻スカイラインは、1959年に開通した道路のようです。浄土平はそこそこ賑わっています。でも観光バスは1台もいません。不思議な光景です。私も誘導されて、バスの駐車スペースにとめました。



浄土平から一切経山を見る

 登山道がどこにあるか探すと目立たず道標がありました。でも見える範囲で、登山している人はいません。それでも歩き始めます。



浄土平から歩きだし、駐車場方面を振り返り見る



浄土平から吾妻小富士を見る

 少し行くと、右手に一切経山への分岐があります。浄土平ビジターセンターから400mとありました。ところが、厳重に封鎖され、通行止めになっています。火山性ガスの影響のようです。下記のように書かれてありました。

「立入禁止について 一切経山の大穴付近で、人体に有害な火山ガス(二酸化硫黄など)の噴出が見られます。 当面、大穴火口付近の登山道は立入禁止とします。 ※呼吸器などに疾患のある方(ぜん息、気管支疾患、心臓障害の方)は、周辺への登山についても避けてください。 福島県」



封鎖されている登山道の表示



分岐にある立派な案内板

 ひょっとして一切経山は登山禁止なのでしょうか。下調べをしっかりしていなかったから仕方ありません。こうなったら、鎌沼方面だけでも歩くことにします。ピークハントができなくても、花があれば、そこそこ満足はできます。

 一切経山は、明治26年に大きな爆発があり、また、昭和25年、昭和52年にも噴煙活動があったそうです。一見おだやかに見える山容ですが、結構活動的な火山のようです。



酸ヶ平方面と姥ヶ原方面との分岐 ここは右へ

 ほとんど平坦に池まで行けると思っていましたが、意外に登らされます。こんなに登るなら、一切経山の近くまで行けるのではないかと思うほど。歩いている人もちらほらいます。



坂を登り振り返ると吾妻小富士の火口が見えてきました

 そして、一切経山への分岐にたどり着きました。一切経山方面にも何人かの人がいます。途中までは行けるのでしょうか。ちょうど、分岐で、この実は何、とカメラを持っている私に聞いてきた人がいました。たぶん、クロウスゴと答えます。食べてみて甘酸っぱかったので気になったのでしょう。ついでに、一切経山へ行けるのかどうかを聞いてみました。すると、見える山の奥にあり、ちゃんと行けるとのこと。どうやら、駐車場近くからの登山ルートが通行禁止なだけで、こちらからはちゃんと登れるようです。私の早とちりだったようです。

 ただ、2年後の2014年12月12日以降噴火警戒レベルが2に引き上げられて、一切経山への登山が制限され、2016年10月19日に通行止めが解除されています。そんな活動的な活火山であることには間違いないようです。



木道になっています

 すぐに避難小屋があります。急坂はありませんが、そこそこ歩かされます。駐車場の道路を挟んで反対側にある吾妻小富士が俯瞰できます。大きな火口の周りに登山道があり、そこを歩いている人が結構います。駐車場から近く、登山道がよく見えるので、登る人も多いのでしょう。見栄えのする山でもあります。



酸ヶ平(すがだいら)避難小屋



振り返ると釜沼の端が見えました 後方に見えるのは中吾妻山か



こちらは東吾妻山



一切経山の頂上方面は荒涼としています

 そして一切経山の山頂につきました。三角点もあります。だだっ広い山頂で土と石だけで荒涼としています。風が結構強く吹いています。



「空気大感謝塔」とありますが?



山頂からの山並



一等三角点「吾妻山」

 一切経山は、飯豊山、月山とともに「奥州三大霊山」とされていて、信仰の対象とされた山とのことです。「一切経」とは、「一切の仏説を網羅した仏教界最高の経典」の意味だそうです。その一切経の経本、1,000巻を、八幡太郎義家に敗れた安倍貞任が仏門に入って埋めたとか、空海が霊場を開こうとしたが面積が狭く果たせなかったので、この地に一切経を埋めたのが、山名の由来とのことです。浄土平もそうですが、仏教とのかかわりのある山のようです。

 山頂付近をぐるっと周り、もう少し先まで行ってみると、荒涼とした山頂とは対照的に、緑と青の風景が目に飛び込んできました。五色沼です。三角点に満足して引き返していたら、あやうく見逃していたところでした。五色沼は、「魔女の瞳」と呼ばれているそうです。ここで、おにぎりを2つ、「こだわりいくら醤油漬け」(\170)と「生姜ごはんおむすび」(\115)を食べました。残りの一つ、「直巻 ツナマヨネーズ」(\105、226kcal)は、福島駅近くの東横インにチェックインした直後に食べました。五色沼は、約5〜6千年前の噴火活動でできたそうです。



一切経山頂上から見下ろす五色沼

 ピークを出発する頃には他に誰もいなくなっていました。ところが同じ登山道を戻るとまだ登ってくる人がいました。人のにぎわいのピークは午前中だったようですが、考えてみれば、浄土平駐車場からそんなに遠い場所ではありません。午後のこの時間ならまだ十分登山者がいてもいい時間です。

 分岐まで戻り、ここからは鎌沼方面へ行きます。私の少し前に山頂を出発した単独行の男性も同じ方向へ歩いていきます。鎌沼はそこそこ大きく、池の形が三日月形をしています。この形からの名前でしょう。この形は、火口の中に中央火口丘ができたからでしょうか。そんな想像ができます。



いい雰囲気



木道を歩く

 鎌沼の外周を歩きます。そして駐車場に戻りました。昨日の安達太良山(記録)と比べても引けを取らないほど歩いた気がします。標高差こそ少ないですが、距離は昨日以上なのかもしれません。地形図を見てもそんな気がします。



鎌沼



鎌沼畔から



流れ



下りの途中から一切経山方面を見る



水蒸気が出てる



下りの途中から吾妻小富士と浄土平を見る

 駐車場前には浄土平湿原もあり、そこに寄り道をしてから駐車場に出ます。ワタスゲなどがありました。この湿原は水を通さない火山灰層の上に水がたまったものだそうです。車に荷物を置いてからは、浄土平ビジターセンターを訪れます。見た草花の名前などがわかります。セリ科の花はシラネニンジンだったようです。ランは、ホソバキソチドリだったようです。



浄土平から一切経山方面を見る



湿原の木道

 この日は、大浴場なしの東横イン宿泊なので、途中の高湯温泉に寄っていきます。その後は、ダイレクトに福島駅前の東横インへ向いました。福島駅周辺には東横インが3か所あり、私が予約したのは、福島駅東口IIです。あまり気にせず、立体駐車場のある場所に行くと、ちゃんと名簿があり、間違いなかったようでした。荷物を出して入庫します。

 東横インに宿泊するのは初めてです。評判はいいみたいですね。楽天トラベルで予約したのはチェックイン10日前の8月3日金曜日です。プラン名は、「★VOD見放題 禁煙シングル【朝食サービス●全室LAN完備】」です。金額は、6,280円。自動クレジットカード決済で済ませました。

 大浴場もないけど、人気があるのはなぜなのでしょうか。VOD見放題が人気の理由でしょうか。本も何冊か置いてあるみたいです。部屋に入ると、エアコンがとまっていて暑かったです。すぐにエアコンをつけます。梅昆布茶と煎茶のサービスがあるのは嬉しいです。お湯を沸かして梅昆布茶を飲みました。

 さて、まずは夕食へ出かけることにします。近くで適当な店が見つからず、ならば前日食べ損ねたソースカツ丼にしようとMAXふくしま1階のフードコートに入っている今田屋にしました。

 フードコートなので、大きな期待はしませんでしたが、どんなものか味わう程度なら、ここでも構わないでしょう。夕方6時頃ですが、お客さんは少なめでした。

 ソースカツ丼の他に、マヨカツ丼、チーズカツ丼、ネギマヨカツ丼、ラジウムカツ丼がありますが、今回はソースカツ丼を味わうので、オーソドックスにソースカツ丼にします。

 肉は、ウスイチ(\400)、ウスニ(\500)、アツイチ(\500)、アツニ(\700)があります。どれぐらい違うのかわかりませんので、適当に、アツイチにします。ウスニと同じ500円ですが、肉の厚みが違うだけで量は同じぐらいなのでしょうか。アラーム呼び出しの間にセルフサービスの水を汲んで飲みます。

 呼び出され、取りに行きます。器はなぜか釜めしの釜です。七味とマスタードが付けられるようで、両方ともかけました。肉は若干硬めですが、あっさりしていて、食べやすい感じです。量はそれほどありません。夕食にしては物足らない感じです。小うどんセットなどもあったようなので、そうした方が良かったと思いました。

 ホテルに帰り、ロビーを通るとカレーを食べている人がいます。何かサービスでもあるのでしょうか。ちゃんと下調べをしていないので、知りませんでした。7階の部屋へ戻るとき、エレベーターに乗ると、カレーサービスのことが書かれていました。平日限定ですが、18時から20時まで、カレーライスが無料で食べられるようです。既に夕食を食べてしまったので、どうしようか迷いますが、夜には小腹がすきそうなので、20時前に食べることにします。夕食のソースカツ丼が少な目だったので、結果論ですが、ちょうどよかったかもしれません。

 19時半過ぎに、1階ロビーに行きます。エレベーターを下りて右手(フロントとは反対側)に、カレーがありました。セルフなので、腹のすき具合によって、ご飯もカレーも自由に調節できるので、食べ過ぎずに済みました。普通のカレーですが、ちゃんと辛さもあり、ラッキョウや福神漬も置いてありました。水はウォーターサーバーから汲めます。

 担当のおばちゃんによると、20時前に無くなることもあり、そういう場合はパンを提供しているが、パンは人気がないとのこと。今日は、まだ少しあるよ、ということで蓋をあけてみると、たっぷりありました。私が食べているとき、ロビーで他にカレーを食べている人はいませんでしたが、今日はお盆なので、あまり食べる人はいないよ、とホテルから言われていたそうですが、結構食べに来た人は多かったとのことでした。

 ただ、夕食としてよりは夜食として、もう少し遅い時間での提供の方が個人的には嬉しかったですが。

 翌朝は、無料の朝食バイキングです。おかずは少ないです。めぼしいものは、ウインナーぐらいです。あとはサラダとか、漬物っぽいもの程度。ただ、おにぎりは何種類もあり、食べた3種はどれもおいしかったです。

 この日は、朝8:30にホテルを出て、帰るのみです。途中、昼食は妙高サービスエリアにします。パーキングエリアではないからレストランもあるのだろう、と思っていましたが、なんとパーキングエリアそのもの。何をもってサービスエリアとしているのでしょうか?

 昼の12時半過ぎという混雑する時間ですが、元々、交通量は比較的少ない区間です。ところが、お盆でもあり、狭い場所に合い席でも100%満席の大混雑です。とりあえず自販機でチケットを購入します。「もち豚カツ丼」(850円)にしました。気づけば、3日連続カツ丼を食べることに。他に食べたいと思うものがなかったのです。

 番号を呼ばれますが、まだ席が確保できていません。食べ終えた人に声をかけるとどいてくれましたが、後ろで待機していた人に、俺の席だ、なんて言われる始末。でも、その人が目の前の席が空きそうになり、そこに座れと合図してくれました。二人連れだったようですが、まだ呼ばれていないので、一人分は譲ってくれたのでしょう。こんな具合の混雑なので、ゆっくり味わうというゆとりはありません。たぶん、まあまあの普通のカツ丼だったと思います。味噌汁と漬物もついていました。

 駐車場は交通整理していますが、店内も交通整理してほしいぐらいでした。食べ終える頃には、さらに混雑し、チケットを持った人たちの行列ができていました。席も順番に座るように、自然と流れができていたかもしれません。

 梓川サービスエリアのエネオスでガソリンを満タンにしました。32.00L入り、4,640円をクレジットカードで支払いました。145円/Lでした。

 夕食は、東名高速の美合パーキングエリアにします。お盆の夕方なのに、東名高速上り線は渋滞していません。狭い美合パーキングエリアも余裕で駐車できます。普段の土日よりもすいています。スナックコーナーにも他に客はいません。私の直後に何人かがやってきた程度です。

 17時半頃と少し早いので、軽めに、「八丁味噌ラーメン」(750円)を注文しました。ほどなく呼ばれると、ニンニクチップを食べるか、と聞かれました。ラーメンに入れるのでしょう。普段あまりニンニクは食べませんが、せっかくなのでいただきました。別皿に少し載せてくれました。ちなみに生のすりおろしのニンニクも置いてありました。

 スープはかなり濃い味噌味です。でも、これが結構いけます。私が愛知県人だからでしょうか? ニンニクチップも、この濃い味噌味には合っています。麺は太くて、やはりスープに合っています。想像以上においしくいただけました。

 福島を出発してから10時間弱で豊川の自宅に帰りました。

 見かけた花
 ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、イワオトギリ、シラネニンジン、クロヅル、ハナニガナ、シラタマノキ、メイゲツソウ、ミヤマホツツジ、マルバシモツケ、ミヤマリンドウ、ホソバキソチドリ、ツリガネニンジン、ウメバチソウ、ウツボグサ


【一切経山が紹介されている主な書籍など】

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  約2ページにわたり、山名の由来などが書かれています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  「熔岩円頂丘状をなす山」と紹介されています。

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