岩伏山 茶臼山高原道路から周回

 今まで行けずにいた岩伏山にようやく登ることができました。沢沿いコースをピストンのつもりでしたが、周回コースをたどることができました。山名から想像できるように、全体的に岩が多いのですが、岩場を歩くというのではなく、岩が点在する山でした。登りは沢沿いで植林が多く、下りは尾根伝いで明るい林でした。



三角点などがある岩伏山頂上

【山 名】岩伏山(いわふしやま、いわぶしやま)
【三角点】982.88m 三等三角点 点名:岩伏
【山 域】三河山地(美濃三河高原、奥三河、茶臼山山群)
【水 系】矢作川支流名倉川水系
【所在地】愛知県北設楽郡(きたしたらぐん)設楽町(したらちょう)西納庫(にしなぐら)宮平(みやだいら)・柴沢(しばさわ)・
     滝ノ入(たきのいり)・松山(まつやま)
【山行日】2011年4月24日(日曜日・赤口)
【行  程】茶臼山高原道路から周回
  豊川 ==(県5・県21・R151・R257・県436・県32)== サークルK ==(県32・県389・R257)== アグリステーションなぐら ==
  8:16
  ==(県507)== 登山口付近 ---- 8合目 ---- 岩伏山 ---- 下山口 ---- 登山口付近 ==(県507)== 面ノ木 ==
             10:07-10:14      11:14    11:31-11:58    12:52      12:58-13:01             -14:45
  ==(県80・県10・R257・県389・県32・県436・R257・県21・R151・県21)== カーマ ==== 自宅(合計走行距離:143.4km)
                                                                       16:52
【山行時間】2時間44分(休憩を含む)
【標高差】約285m
【人  数】2人
【天  候】晴
  気温:12℃(自宅出発時)、11℃(登山開始時)、12℃(岩伏山)、16℃(帰宅時)
     4月24日稲武の気象庁データ:平均気温7.4℃、最高気温14.0℃、最低気温2.3℃、平均風速2.0m/s、
                 最大瞬間風速10.2m/s、最多風向:北、日照時間6.7h
【地形図】1:25,000 根羽(ねば) 平成13年修正測量
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、厚手ショートソックス+薄手ショートソックス、
 MILLETアタックザック、綿55%・ポリエステル30%・レーヨン15%トランクス(中国製)、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、黒色ウェストバッグ、
 綿100%シャンブレーインディゴ染め青色長袖シャツ(中国製、\1990、M)、眼鏡、
 腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、グレー半袖Tシャツ(中国製 綿100%)、マスク(花粉対策用)、
 TARAS BOULBA(アシックス)POLARTEC(ポリエステル100%)SERIES200フリース(下りで途中まで着用)、
 デジタルカメラ:SONY α350、MINOLTA DiMAGE7(首に提げて歩く)
【所持飲料】アクエリアス カロリーオフ500ml(約100ml飲む)、
      サントリー伊右衛門(緑茶)500ml(飲まず)、お湯(テルモス470ml)(飲まず)
 この時期に日帰りで出かける先で、できれば今までに出かけたことのない場所にしたいと思い、岩伏山を思いつきました。今まで、そこまで行くなら、面ノ木や茶臼山方面の方が花が多く、どうしても岩伏山よりも優先させていました。でもそろそろ岩伏山に登る順番が回ってきたというところでしょうか。

 しかし前日はまとまった雨が降り、沢沿いのルートである岩伏山は大丈夫だろうか、という気持ちがありました。でも、以前に聞いた話ではちゃんと登山道を歩いたと聞いてもいます。ならば大丈夫か、という気持ちと、ダメそうならもう少し先の碁盤石山に登るのもありか、と考えていました。碁盤石山に登ったことはありますが、茶臼山高原道路側から登ったことはないのです。

 サークルK三河くろぜ店で昼食のおにぎりとゆで卵を買い、ついでにホット缶コーヒーを買って、車の中で飲みます。設楽大橋を渡るとしだれ桃が咲いていて、車もとまっています。「しだれ桃の里」となっているようです。さらに先にも何ヶ所かあり、駐車スペースがあって、とめやすそうな場所があったので、そこで車をとめ、写真を撮ります。



国道257号線沿いのしだれ桃

 「道の駅 アグリステーションなぐら」でトイレ休憩し、茶臼山高原道路に入ります。ほどなく登山口に着きます。しかし登山口付近はガードレールがあり、駐車適地とは言えません。以前通ったときは何もなく、駐車できそうだと思っていましたが、これでは通過してしまいます。少し先にも登山口らしきものがありました。すぐ上で合流するのでしょうか。でもここも駐車できそうにありません。もう少し行くと路肩に駐車できそうな場所がありました。ここに駐車します。

 少し戻り、登山口に入ります。登山口の看板が3つほどあります。「岩伏山山頂まで1711m(70分)」という表示もあります。最初は林道のような立派な道ですが、少し先で沢沿いの登山道になります。しかし、もう一つあった登山口から登山道らしきものは合流しません。



登山口は2合目になるようです



林道終点から沢を横断し登山道になる

 登山道はしっかりついていますが、ところどころで沢を横断します。水量は多いものの渡るのにそれほど苦労するところはありません。しかし、登山道にも水が流れているところがいくつもあります。それでも水の流れの脇を通れば問題ありません。

 大きな岩もところどころにあります。ボルダリングに適しているかどうかはわかりませんが、大きさとしては十分な感じです。それにしても想像以上に立派な登山道がついています。石像や看板などもあり、古くから登られていることがよくわかります。看板には、「岩伏観音」、「山姥洞窟」、「お峰岩」、「岩伏地蔵」などがあり、説明が書かれています。そして植林もしっかりされていて、以前から林業が盛んだったのでしょう。山姥洞窟へ行こうと左へそれましたが、どこにあるのかわからずすぐに引き返しました。帰宅後確認するともう少し先にあったようです。



岩の上の観音様



お峰岩



こんなブームもありましたね



大きな岩には苔も生えています



岩の地層

 平成12年9月の東海豪雨で沢が荒れた部分もあり、「災害現場」などと書かれた表示もありました。そして作業小屋らしきものもありました。しかも新し目です。近くにはミズバショウも咲いていました。どうやら植栽のようです。「水葉しょう 郡生地」と文字間違いだらけの看板もありました。天然ワサビの表示もありましたが、それらしきものは見当たりませんでした。



東海豪雨被害のあった場所のあたり



東海豪雨被害の谷



東海豪雨被害の谷を回りこんだところには「岩伏会」のトラ柵



作業小屋

 上部は坂も緩やかになります。そして矢作川源泉表示がある場所からは沢を離れ、尾根に出ます。植林地帯からようやく開放され、ミズナラなどのある尾根登りとなります。アセビは花をつけています。



矢作川源泉の沢を横断する



8合目からは尾根になります

 山頂には三等三角点がありました。周りは木々が生えていますが、ほとんど落葉樹のため、今の時季は遠くの山並が見えます。風が強く、ピークをわずかに通り過ぎた場所で昼食とします。「武田信玄のろし台跡」ともあります。岩伏砦があったようで、山頂付近は広く平坦状になっています。寒くなってきたのでフリースを羽織ります。Yさんが持ってきたインスタントコーヒーとお湯をもらいます。

 食べ終える頃、なんと登ってきた反対側から男性が一人登ってきました。そちら側にも登山道がついているのでしょうか。その男性はすぐに引き返して行ってしまいました。

 支度をして男性が来た方向へ行ってみます。少し下ったところに先ほどの男性ともう一人がいました。そして聞いてみます。この先登山道があるかどうかと、どこへ出るか。登山道はしっかりあるが急でロープが張ってあるとのこと。でも危険なことはないと。そして、茶臼山高原道路の途中に出ると。これは予想通り。どうやらもう一つの登山口がこのルートなのでしょう。つまり、周回できるように整備されているようです。お礼を言って、先を進みます。帰宅後、『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)を見てみると、なんのことはない、ちゃんと周回コースが紹介されていました。



「急坂注意 落葉スキーに御用心」の看板

 登りのルートとは違い、急ですが、植林はなく、明るい森です。ミズナラの落ち葉が多く、滑らないように注意も必要です。



落ち葉だらけ

 途中の道標を見ると、どうやらこちらが下山ルートのような感じになっています。つまり、今回歩いたコースが大正解ということでしょう。こちらのルートにも岩はいくつもあります。名前のついた岩もあります。ミツバツツジもところどころに咲いています。タチツボスミレも多くはありませんが、いくつか株があり、花をつけていました。暑くなってきたのでフリースを脱ぎます。



笠石



こんな岩も

 下部で緩やかになり、最後は植林となります。そしてすぐに茶臼山高原道路に出ました。道路を横断すれば、さらに下っていけます。もちろん我々は道路を登り、駐車した場所まで戻ります。



「帰路口」の看板 一方通行を推奨しているのでしょうか?

 まだ時間があるので、面ノ木へ向かいます。インターを降りて、駐車場に駐車します。あまり車は多くありません。花も少ないでしょうか。沢沿いを散策し、戻ってくるときに雨に降られました。

 県道80号で下り、県道10号(伊那街道)、国道257号で新城経由で豊川へ。腕時計のバッテリー表示がついていたため、電池交換をしにカーマに寄り、腕時計を預けて帰宅しました。

 携帯電話の歩数計によると、1日で歩いた歩数は10,648歩。距離は6.38km、時間は2:13:16、消費カロリーは302kcal、脂肪燃焼43gでした。

 見かけた植物
 ミズバショウ(花・植栽)、タチツボスミレ(花)、ショウジョウバカマ(花)、キッコウハグマ(葉)、ミツバツツジ(花)、アセビ(花)、ミズナラ、アカマツ、ヒノキ、スギ、イヌツゲ


【岩伏山が紹介されている主な書籍など】

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  津島神社からの周回コースが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  津島神社からの往復コースが紹介されています。

『名古屋周辺の山200』(山と溪谷社)2002年3月1日初版第1刷
  津島神社からの往復コースが紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  津島神社からの往復コースが紹介されています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  北側の滝の沢林道からのコースが紹介されていますが、「登山道はない」とあります。

『設楽町誌 通史編』(北設楽郡設楽町)2005年9月30日発行
  設楽町の主な山の一つとして紹介されています。岩伏砦についても記述があります。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  津島神社から山頂までは70分とあります。また、山頂からの展望はよくない、ともあります。

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