井山 霧雨

 風力発電が出来てどう変わったのだろうかと思って出かけました。
【山 名】井山(いやま) 1195m
【山 域】奥三河(設楽山地) 天竜奥三河国定公園
【所在地】愛知県豊田市・北設楽郡設楽町
【山行日】2005年10月2日(日曜日)
【行 程】面ノ木牧場跡地から往復
【標高差】約20m
【天 候】霧または霧雨 (10月2日14時稲武の気象庁データより:気温22.8℃、風速1m/s、風向:北北西、日照時間:0.0h)
【地形図】1:25,000 根羽(ねば)
 出かけるときは晴れていたが、北に向かうにしたがい雲が覆う。30℃を超えていた気温は20℃を下回るほどになる。津具から見上げる面ノ木方面はガスがかかっている。そしてそのガスの中へ。

 まずは井山へ車で行っちゃおうと左折しようとしたら、道路を封鎖するように鎖がかかっていた。すぐ横に看板があり、ざっと目を通すと見学者は中に入っていいというようなことが書いてあった。鎖をはずし、車を中に入れ、また鎖をかける。

 以前来たときは歩いて道路を登ったが、今日は車で上の方まで行ってしまう。途中に風力発電の翼が回っていたが、ガスがかかって上部は見えない。もう少し進み、また翼が見え隠れしているところに車をとめ、ここから山頂まで歩くことにする。以前は羊がいたが今日は見当たらない。どうやら面ノ木牧場は閉鎖してしまったようだ。

 見かけた風力発電の翼は2基だったが、朝日新聞に載った写真を見ると、3基が見えます。霧で見えなかったのですが、あと1基はどこかにあるのでしょう。ここの風力発電施設は2005年2月19日から稼動しているそうです。2005年4月1日、豊田市と合併しましたが、当時の稲武町が総工費約5.7億円をかけて2004年9月から建設し、年間平均風速は6mといい、中部電力への売電による年間収入は、約3200万円の見込みだといいます。風車のタワーの高さが46mで、羽根の長さが22mというから、最大高68mということになります。

 山頂方面への道路は、傾斜は急だが、舗装はされている。最後は舗装もなくなるが、山頂まではほんのわずか。「井山展望台」への道標に従えば山頂である。井山という名前は短くて特徴的だが、由来は、江戸時代に、稲武(稲橋)への水を引く用水(井水)のために木材を確保した山だったという。そういうわけだから木が生えていなくて、牧場にもなったのだろうと想像できる。



山頂付近にある道標

 山頂の向こう側は土がむき出しでガレている。前もこんなだったか、記憶があまりない。花の種類はそれほど多くないし、珍しい花もあまり見られないが、それなりに咲いている。

 のんびりしていると霧雨がちょっと強くなってきた。それでも傘をさすほどでもなく、涼しく気持ちいいくらいである。

 車に戻って面ノ木園地へ。あまり人がいないのは天気のせいではなく、季節が中途半端だからだろうと思った。避暑には遅く、紅葉には早いのだろう。それでもブナ林に入るとカメラを構えて霧に包まれたブナ林を撮っている人がいた。



面ノ木園地のブナ林

 見かけた花
 シロツメクサ、アザミsp、キクsp、イヌタデ、ゲンノショウコ、ヨモギsp、ヤマハハコ 他


 【井山が紹介されている本等】

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  稲武野外教育センター方面からのルートが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知 の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  面ノ木牧場からのルートが紹介されています。

『朝日新聞』2005年2月18日版
  風力発電の風車の写真が載っています。

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