蛇峠山 薄黄瓔珞と小瓔珞

 2005年7月の蛇峠山以来、約2年ぶりの蛇峠山です。つつじの季節のようで、ツツジ科の花を6種類見ました。
【山 名】蛇峠山(じゃとうげやま)
【三角点】点名:蛇峠(じゃとうげ) 1663.85m 二等
     所在地:長野県下伊那郡浪合村1192番地の4 明治35年5月14日選点
【山 域】南信(木曽山脈南部)
【所在地】長野県下伊那郡阿智村(2005年12月31日までは浪合村)・平谷村・阿南町
【山行日】2007年6月2日(土曜日)
【行  程】馬の背から
  豊川 ==(95.4km)== 馬の背 ---- 狼煙台跡(昼食)---- 蛇峠山 ---- 狼煙台跡横 ---- 馬の背 --
  7:40           10:08-10:14   11:11-11:31           11:40        12:35          13:55
  --(馬の背遊歩道)---- 馬の背 ==== 平谷(温泉)==== 新城(買出し)==== 豊川(合計走行距離:190.4km)
                      14:23-14:31    14:50-15:43       18:00             18:32
【所要時間】4時間9分(含休憩)
【標高差】約265m
【天  候】曇時々晴
  気温:22℃(自宅出発時)、14℃(登山開始時)、19℃(昼食後)、20℃(下山時)、
     17℃(入浴後)、24℃(新城)、22℃(帰宅時)
  6月2日浪合の気象庁データ:平均気温14.4℃、最高気温20.0℃(11:30)、日照時間2.8h、
      平均風速0.7m/s、最大風速3m/s(14:40)、最大風速の風向:北北西、最多風向:北
【人 数】1人(単独)
【地形図】1:25,000 浪合(なみあい) 平成2年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、薄手ショートソックス、ウェストバッグ、
 眼鏡、mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、MILLETザック、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 綿100%水色半袖Tシャツ(Fabric Made In USA、Assembled In Honduras)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)、KONICAMINOLTA αSweet DIGITAL(途中から首に下げて歩く)
【所持飲料】KIRIN ローヤルゼリーのアミノサプリ500ml(約300ml飲む)、KIRIN 生茶醍醐味500ml×2本(飲まず)
 この時期の蛇峠山にはどんな花が咲いているのだろうと、本当は5月に出かけようと思っていたのですが、その時は朝早くに起きられなくて見送り、6月に入ってからの訪問となりました。

 山に出かけるのは、5月3日の、舟着山以来で、少し間が空いたので蛇峠山のような楽な山は最適。しかも暑くなってきたこの時期でも20℃を超えない涼しさは魅力的。

 朝、そこそこ早めの時刻に目が覚めたので前夜に予定した通り蛇峠山へ行くことにする。いつもの道路が工事中なので迂回して行くと少し前にできたサンクス豊川平尾店があったので寄る。平尾と言えば先月、ゴルフ場の警備員が殺害されてニュースにもなった町内である。コンビニ周辺は宅地造成が盛んで、工事関係者が多いためか、それともたまたま時間帯のせいか、弁当類はほとんど売り切れ状態だった。手巻きおにぎり種なし梅(\110)とKIRIN生茶醍醐味500ml(\147)程度を買う。もう一度コンビニに寄ることにする。

 車中では、自宅から持ってきたKIRIN小岩井ミルクとコーヒーを飲む。次にコンビニに寄ったのは、目的地までの道中最後となるサークルK設楽町清崎店。愛知県民の森でも食べた杉浦製粉(株)の大盛ぶっかけきしめん(\300)と、絶妙な塩加減の中日本株式会社のタマゴロウ2個入り(\147)などを買う。

 治部坂に着くとつつじ祭りをやっているらしく少し賑わっている。今日はどこから歩こうかと迷う。一旦は車をとめるが、賑わいを避けて馬の背まで行こうか。2年前の道路工事も終了しているだろう。じっくり時間をかけて上部の花を見物したい。そう思って馬の背まで行ってみることにする。過去4回はいずれも下から歩いている。馬の背まで車で上がって歩き出すのは今日が初めて。

 馬の背には名古屋ナンバーの車が1台。三河ナンバーのバイクが1台とまっていた。登山道を登り始めると早速ウスギヨウラクが目にとまった。そして次から次へと現われる。こんなにたくさん見たのは初めてだろう。写真を撮りながらのんびり歩いていると後ろから単独行の人が抜いていった。



馬の背の登山口前にあった「信州 風林火山」の幟 左が登山道、右が車道

 NTTドコモの蛇峠無線中継所の裏を通り、車道終点へ。昼食は少し早いが狼煙台跡で食べることにする。蛇峠山頂上の展望台上は先行者がいるかもしれないし、他にいい場所はないと思ったからである。それに今朝は大して朝食をとっていないのもある。さすがに今の時期は虫が多いが、この場所はそれほど気にならなかった。ここは武田信玄軍が使用したと言われる狼煙台があった場所である。今年のNHK大河ドラマでも『風林火山』を放映していて、関連あるのか、治部坂周辺も上の写真のような「信州 風林火山 信州キャンペーン実行委員会」の幟があちこちにある。
 今は、狼煙(のろし)に代わってたくさんのアンテナが建っている。通信の要所であることは現代も変わらないようだ。



ミツバツツジの仲間が彩りを添える蛇峠山の斜面



NTTドコモの蛇峠無線中継所



南には愛知県最高峰の茶臼山(右)とアンテナ群のある萩太郎山(左)が見える



蛇峠山三角点峰の西側斜面はがれている部分がある



狼煙台跡から蛇峠山三角点峰方面を見る

 昼食を終え、三角点ピークへ向かう。ちょうど先ほどの単独行者が戻ってきてすれ違う。錆び付いた展望台に上がっても曇りがちで遠望は利かない。すぐに下りると、今度は二人連れが展望台に上がっていった。

 時間もあるので、少し東へ行ってみる。NHKのアンテナがあるようで、踏み跡は付いている。シダなどで緑が美しい。そして踏み跡は左へ急傾斜で下っていく。最初に蛇峠山に訪れた冬、この踏み跡は長根山へ続いているかもしれないと思ったが、それは間違いで少し下にあるNHK長野放送局のアンテナへの踏み跡だった。下ってみると階段が残っている部分もあった。



蛇峠山の東斜面



蛇峠山の北斜面にあるアンテナ



蛇峠山の北斜面

 八子ヶ峰で知ったコヨウラクツツジを見たのはこの踏み跡沿いである。1株のみ。同じ長野県だからあっても不思議ではないと思ったが、ひょっとしたらNHK長野放送局の人の作業服について種子が落ちたのかもしれないなどとも想像した。

 下る踏み跡はアンテナへの作業道とわかったが、では長根山への稜線はどこだろう。尾根の北側斜面は藪も大したことなく、獣道らしきものもある。それに沿ってさらに東へ行くと、長根山方面への尾根と思われるところがあった。獣道だろうか、踏み跡があるようにも見えたが、この様子では、かなり苦労しそうに見えた。

 蛇峠山の一つ東のピークは笹の中だが、そこへ強引に上がって、笹の中を踏み跡まで戻る。とにかく虫が鬱陶しい。ハエが多いようで、ズボンにもたくさんまとわりついていた。



蛇峠山のひとつ東のピークからの展望

 三角点ピークの近くに戻ると、二人連れはまだ展望台の上で休憩しているようだった。下りは道路を利用する。登山道とは違った木々が見られ、特にズミ(コナシ)が多いのに驚いた。これも八子ヶ峰鷲ヶ峰で見た花である。この頃になると結構人と会う。山菜採りのような人もいたが、いずれも二人連れだった。



車道脇に咲くズミ(コナシ)とNTTドコモの蛇峠無線中継所を見上げる

 馬の背に戻ると車の台数も増え、人もいた。14時前でまだ時間があるので、私はそのまま馬の背のピークに上がり、遊歩道を下る。一旦車道と交差したところから車道を登り返す。



2年前工事中だった箇所



道路の下も綺麗に整備されていた

 さて、帰りは温泉に寄ろうか。どちらでもよかったが、今日は意外にすいていそうなひまわりの湯に寄ることにする。駐車場は相変わらず混んでいるが、温泉の中はすいていて、のんびりできた。

 新城でバローに寄って、夕食などを買って帰る。

 見かけた動物
 ミヤマセセリ、ハエ、ウグイス、ホトトギス(声)

 見かけた植物
 ウスギヨウラクコヨウラクツツジチチブドウダンスノキレンゲツツジトウゴクミツバツツジ、ズミ(コナシ、コリンゴ)、オオカメノキ、ナナカマド、ウリハダカエデ、ダケカンバ、モミジイチゴ、イタドリ、ツクバネソウ、マイヅルソウ、チゴユリ、ショウジョウバカマ、ツボスミレ(ニョイスミレ)、ウマノアシガタ、ギンリョウソウ、ヤエムグラ、フキ、セイヨウタンポポ


【蛇峠山が紹介されている書籍】

『続・ひと味違う名古屋からの山旅』(七賢出版)平成7年9月28日発行
  6ページに渡り紹介されています。山名の由来も書いてあります。
  amazon.co.jp『続・ひと味違う名古屋からの山旅』 楽天ブックス『続・ひと味違う名古屋からの山旅』

『信州の里山を歩く・中南信編』(信濃毎日新聞社)1999年4月10日初版発行
  写真とともに6月初旬に治部坂高原のレンゲツツジが満開になるという記述があります。

『長野県 中信・南信 日帰りの山 120山/188コース(章文館)平成18年8月20日初版発行
  山名の由来にもなった蛇が住んだという池があった場所が書かれています。
  楽天ブックス『長野県 中信・南信 日帰りの山 120山/188コース』 amazon.co.jp『長野県中信・南信日帰りの山―120山/188コース』

『三遠信の山歩き』(風媒社)1998年7月5日第1刷
  大川入山とセットで紹介されています。

『名古屋周辺 続 山 旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  五座小屋峠からの藪漕ぎルートが紹介されています。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  蛇峠山が登場する浪合音頭の一節が紹介されています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  位置・標高・地図の紹介のみ。別に治部坂峠の項もあります。

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