蛇峠山 梅雨明け前日

 蛇峠山には冬季に3回行ったことがありますが、夏季は初めて。どんな花に会えるかと楽しみに出かけました。
ちょうど梅雨明け前日になったようで、雨は降らなかったもののまだ雲が多く、その分、暑くなく避暑になりました。
【山 名】蛇峠山(じゃとうげやま)
【三角点】1663.85m 二等 点名:蛇峠(じゃとうげ) 所在地:長野県下伊那郡浪合村1192番地の4
 昭和49年更新の点の記には、三角点は展望台の西側にある、としているが、コンパスで確かめたわけではないけど南側なのではないかと思う。
【山 域】南信
【所在地】長野県下伊那郡浪合村・平谷村・阿南町
【山行日】2005年7月17日(日曜日)
【行 程】治部坂(じぶざか)高原から
  豊川 ==(93.9km)== 治部坂 ---- 別荘地内道路終点 ---- 亀の池 ---- 遊歩道入口 --
                     10:50           11:12         11:17-11:21     11:28
  -- 車道に一旦出る ---- 馬の背 ---- 車道ゲート ---- 蛇峠山 ---- アンテナ周辺 --
      11:45            11:53-12:06    12:11          13:03        13:22-13:45
  --(車道)-- 道路ゲート --(道路)-- 治部坂 ==== 宿り木の湯 ==== 豊川(合計走行距離:187.5km)
                14:27                  15:28                       19:07
【所要時間】4時間38分(含休憩)
【標高差】約485m
【天 候】曇 27℃(13:22)、28℃(帰宅時)
(7月17日浪合の気象庁データより:平均気温21.0℃、最高気温25.4℃、最低気温:夜更けに16.6℃、
               平均風速0.1m/s、最大風速1m、最大風速の風向:北北西、日照時間:夕方に0.7h)
【地形図】1:25,000 浪合(なみあい) 平成2年修正測量 (所持のみで使用せず)
【スタイル】ジャージズボン、半袖Tシャツ(綿100%)、ミズノ運動靴、MILLETザック、タオル、
      デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
 最近気力があまりなく、軽めの山に行くことにした。でもあまり近場ではそれこそ暑さでさらに気力を落としそうなので、ある程度涼しいところ、ということで、蛇峠山にしました。

 R1沿いでガソリンを入れてR257方面へ。朝早くもないし、なんと言っても三連休のど真ん中なので、車の流れもそんなに良くない。これでは通常の2時間では着かないだろうと思われる。でも特に急ぐ必要もない。蛇峠山は車道も通っているほどの気楽な山である。それでも思ったほどは時間がかからず治部坂の駐車場に到着。車で車道を上がってゲートまで行ってもいいのだが、それではあまりに楽すぎてつまらない。ということで、R153脇の駐車場にとめるが、駐車場の中央を除いてほぼ満車。1台がちょうど出て行くところだったので、そこに駐車した。

 まずは別荘地内の車道を上がる。さすがに三連休だけあって別荘に来ている人もそこそこいるようだ。別荘地内は似たような雰囲気で一度道を間違えてしまう。行き止まりと書いてあったが、どうも真っ直ぐではないような気がして左に曲がってしまったが、表示どおり行き止まりになってしまい、先には踏み跡もないようだ。キバナノヤマオダマキに対面して引き返す。

 元の道に戻り、先に進むと右手に車が2台とまっていた。よく見ると目立たない看板に「亀の池」と表示があった。今まで、池があることは知っていたが、それがどこにあるのかわからなかった。今までは表示に気づかず通り過ぎてばかりいたようだ。今回はたまたま車がとまっていたので気づいたのかもしれない。ちょっと寄り道する。

 池はすぐそこにあり、スイレンがいっぱい咲いていた。他にカキツバタやミズバショウがあったが、全て植栽だろう。この池は人工池だという。でも一見の価値はあった。池が一番美しい季節に来たのかもしれない。

 ようやく遊歩道入口に着き、遊歩道に入る。上のゲートまでは車で行けるので別荘地から登る遊歩道は夏は草が生い茂って踏み跡も不明瞭になっているかもしれないと思っていたが、全然そんなことはなく、はっきりとした踏み跡になっていた。意外と歩かれているのだろうか。登っていくと、1組の登山者が早くも下りてきてすれ違った。

 一旦車道に出て、わずかに車道を歩き、また踏み跡へ。馬の背に着くと子供連れの団体で賑やかだったので、左の展望台方面へ行って休憩する。もう正午近いのでおにぎり2個を食べた。大川入山がよく見える。

 戻って行くと、先ほどの団体は帰っていったところだった。ゲートまで車で来たのかと思ったら、道路を歩いて下っていった。電子基準点の脇を通りゲートのあるところへ下る。



国土地理院の電子基準点の塔

 ゲート横の取り付きのがれた踏み跡を登る。そこからは何度か車道に出るが、脇に踏み跡もついていたのでそこをたどる。冬に来たときはその全ては通らず車道を歩いたと記憶している。雪があって気づかなかったのかもしれない。

 アンテナ近くで左へまた踏み跡があったので、そこに入っていった。分岐があり、真っ直ぐ行くと藪に拒まれているような感じだったので、アンテナ方面に出られそうな右をとる。しかし、その踏み跡も藪に埋もれ、少しだけ藪を漕ぐが強引には突き進まず引き返す。

 車道に戻り、後は車道の終点まで行き、一旦下り、登り返し、蛇峠山の山頂へ。鉄製の展望台は冬に見たときよりも貧弱そうだったが、まだ大丈夫だろうと、展望台に上がる。2階の板金の床も平らではない。でも展望は得られる。曇り空ではあるが、南アルプスの聖、赤石、荒川、塩見、さらに間ノ岳、北岳、そして仙丈岳も見える。



山頂の展望台



展望台裏にある二等三角点の周りは草が茂っている

 展望台から下りて周りを歩くと、三角点があった。過去3回とも三角点は見つけられなかった。もっとも2回は積雪があったので見つけられなくて当然だが、1回は積雪がなかったのだ。しかも、そんな変な場所でもなく、展望台のすぐ後ろにあったのだ。以前見たときはそこまで行かなかったのか、それとも行っても草が覆いかぶさっていて見つけられなかったのか。角も欠けておらずきれいな三角点だった。

 手前のピークまで戻ると二人が昼寝をしていた。邪魔をしては悪いので、別の場所で腰を下ろし、おにぎり1個を食べた。下からは別の二人組が登ってきた。そこそこ登る人もいるようである。

 下りはずっと車道を歩くことにする。多少違った花が見られる。少ないがシラカバの木も見かけた。道路上にモグラの仲間のヒミズと思われる小動物の死骸もあった。



ヒミズの死骸 左の前後の足がない。

 ゲートから下も車道を歩く。それにしてもゲート前に車が1台もとまっていないのは意外である。そして下っていくと、納得。道路は思いっきり崩れていて、人がなんとか通れるようになっている。パワーショベルがとまっている。今日は日曜日で工事はしていない。



路肩が崩れた程度ではない。ブルーシートの下は鉄板と思われる。



橋のあるところで立入禁止になっていた。すぐ横には「馬の背へは行けません」との表示もありました。

 下の方で通行止めの看板があった。その下は別荘地となっている。こちらの道路沿いの別荘地は新しい建物が多い。小屋を自分で作っている人もいた。コテージ群やトヨタの宿泊施設のようなものもあった。そして賑わってもいる。

 一旦車に戻って、車で車道を登り返し宿り木の湯へ行く。

 見かけた花
 ラベンダー(植栽)、ウツボグサ、セイヨウタンポポ、シロツメクサ、イチヤクソウ、ヤマホタルブクロ、ヤマアジサイヒメジョオンヨツバヒヨドリノリウツギ、キツネノボタン?、アカショウマ、カタバミ、キバナノヤマオダマキスイレン(植栽)、カキツバタ(植栽)、ニガナ、バライチゴヤマトウバナ、ミヤマタニソバ、オカトラノオ、アザミsp、シロニガナ、リョウブ(蕾)、ウツギ、クガイソウエニシダ、ササユリ、オトギリソウオオバコ、アカソ、ノイバラ、ネジキ、イタチハギ(クロバナエンジュ)(植栽)サワギクムラサキツメクサ(アカツメクサ)オヤマボクチ(蕾)、ウツギ、コアジサイ


 【蛇峠山が紹介されている本】

『続・ひと味違う名古屋からの山旅』(七賢出版)平成7年9月28日発行
  蛇峠山の踏査年月日が1994年7月10日で、今回の時期とほぼ同じため、見た花と同じ写真や記述があります。
  こちらで購入できます→amazon.co.jp『続・ひと味違う名古屋からの山旅』 楽天ブックス『続・ひと味違う名古屋からの山旅』

『信州の里山を歩く・中南信編』(信濃毎日新聞社)1999年4月10日初版発行
  6ページに渡り紹介されていて、ヒミズやイチモンジセセリの写真もあります。
  こちらでで購入できます→amazon.co.jp『信州の里山を歩く(中南信編)』 楽天ブックス『信州の里山を歩く(中南信編)』 

『三遠信の山歩き』(風媒社)1998年7月5日第1刷
  大川入山とセットで紹介されています。

『名古屋周辺 続 山 旅徹底ガイド 裏木曽/東濃/奥三河』(中日新聞本社)1996年3月6日発行
  五座小屋峠からの藪漕ぎルートが紹介されています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  位置・標高・地図の紹介のみ。

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