カラタチバナ(ヒトモトマンリョウ、ヒャクリョウ、ヒャクリョウキン) 唐橘(百両、百両金)
Ardisia crispa (Thunb.) A.DC.
シノニム:Ardisia crispa (Thunb.) A.DC. var. dielsii (H.Lev.) E.Walker、
     Bladhia crispa Thunb.、
     Bladhia punctata (Lindl.) Nakai
双子葉植物綱 ツツジ目 ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
 

 

 

 

 

 

 



果実・冬芽・葉 三河 2011年12月

 マンリョウ、センリョウ、ジュウリョウ(ヤブコウジ)、イチリョウ(アリドオシ)がありますが、カラタチバナはヒャクリョウと呼ばれています。センリョウほど多く実をつけず、かと言って、ジュウリョウほど実が少なくないからでしょう。ただ、写真のカラタチバナは、そこそこ多くの実がついています。数えると30個ほどです。それならマンリョウやセンリョウといい勝負なのではないでしょうか? ひょっとしたらマンリョウやセンリョウよりも多いかもしれません。ところが、最後の15枚目の写真では1つしかつけていません。この違いは何でしょうか。
 1〜14枚目までの写真は同じ株で日当たりの良い場所に生えていました。15枚目は別の場所で日陰に生えていました。ということは、たぶん日当たりの良さで成長が異なるのでしょう。株の高さも日向に育つ株の方が高いようです。

 ちなみに、1〜14枚目の株の周辺には他の株は見当たらず、この1株のみが生えていました。マンリョウは多く見かけましたが。15枚目の日陰の株の周辺には他に何株ものカラタチバナが生えていましたが、どれも実のつきが悪く、高さも低いものばかりでした。カラタチバナは環境によって、大きく形を変える植物のようです。

 TV番組『ブラタモリ』で「街の樹木・植物」として放映していましたが、江戸時代にはカラタチバナが大流行し、百両単位で売買されていたと言います。現在の金額で数百万円とか。品評会も開催されていたそうです。特に「八幡化(はちまんばけ)」という園芸種が人気があり、種をまくとそれぞれ変わったものが出てくるのだそうです。

 1枚目の写真には、左下にアラカシの幼木も写っています。キヅタも見えます。

 『日本の野生植物 木本』II(平凡社)によると、「本州(茨城県・新潟県以西)・四国・九州・琉球の常緑樹林内に生育する。台湾と中国大陸に分布する。」となっています。

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