枯山 カタクリとギフチョウ

 NPO法人東三河自然観察会の日帰り研修会に参加して登りました。全然知らない山でしたが、ギフチョウ目当ての人たちで賑わっていました。



大代

【山 名】枯山(かれやま) 550m
【山 域】遠州
【水 系】都田川水系・天竜川支流西阿多古川水系
【所在地】静岡県浜松市北区引佐町渋川・天竜区神沢
【山行日】2010年3月27日(土曜日)
【行  程】親水広場から
  自宅 ==== 一宮町 ==(R151・R257・県47)== 親水広場 ---- 林道終点 ---- 枯山 ---- 林道終点 --
             8:30頃                                                 12:39
  -- 親水広場 ==(県47・R257・R151 35.6km)== 一宮町 ==(11.3km)== ヤマナカ ==(1.4km)== 自宅
                                           16:36             16:58-17:31           17:35
【標高差】約365m
【人  数】14人
【天  候】快晴のち薄曇 12℃(帰宅時)
     3月27日12:00天竜の気象庁データ:気温12.5℃、風速2.2m/s、最大瞬間風速7.0m/s、風向:北北東
【地形図】1:25,000 熊(くま) 平成元年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、
 PHENIX化繊ズボン(中国製)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、綿100%トランクス(中国製)、
 綿100%チェック長袖シャツ(中国製)、黒色ウェストバッグ、紺色デイパック、眼鏡、
 綿100%水色半袖Tシャツ(Fabric Made In USA、Assembled In Honduras)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7、SONY α350(楽天市場)(いずれも首に下げて歩く)
【所持飲料】アサヒ 朝ブレンド 十六茶 490ml(約150ml飲む)
 渋川のシブカワツツジ群落は有名で、過去に訪れたことがありますが、その近くにある枯山は知りませんでした。東三河自然観察会の新しい会員で浜松市在住のT.A.さんが、地元ということで案内していただけます。枯山は蛇紋岩地で、この時季、ギフチョウが有名なようです。ギフチョウといえば、2年前に愛知県岡崎市へ見に行ったことがありますが、このときは、あまり暖かい日でなかったためでしょうか、何頭かは見かけましたが、あまり近寄って写真を撮ることはできませんでした。

 朝6時半過ぎに起床し、菓子パンを食べます。7時半過ぎに自宅を出発しますが、花粉対策の鼻腔クリームの塗布やマスクも忘れてしまいました。雨上がりで昨夜から寒く、それほど花粉が飛んでいないことを期待するしかありません。しかし、今日の天気は申し分なく、ちょっと心配です。

 近くのサークルKで昼食のおにぎりやお茶などをQUICPayで購入します。お茶は、アサヒ飲料の「十六茶」シリーズで、「朝ブレンド」というのが目に留まり、それを購入します。カフェインゼロとのことです。内容量は一見500mlっぽいのですが、最近たまに見かける490mlです。微妙にコストダウンしているのでしょうか、それとも原材料費がわずかに高い分、少なくしているのでしょうか。

 8時半の集合時刻よりも早くに集合場所に着くと、既に2人が先着していました。そして順調にみんなが集まり、いつもは早目に到着している日帰り研修会担当のY.A.さんが最後に到着し、私の車を含めた3台に4人ずつ乗車し、Y.A.さんの車を先頭に出発します。

 まずはR151を北上します。新城市街から新城バイパスが北へ開通したようで、そのまま真っ直ぐ進みます。今まではバイパスから右折し左折しなければならなかったのですが、ストレスなく走れるようになったのは嬉しいことです。長篠で右折し、R257へ入ります。

 山吉田から先は、記憶によれば通ったことがないルートです。少し先にある道の駅「鳳来三河三石」でトイレ休憩します。ついでに、満光寺(まんこうじ)の方へ行き、ミズバショウやヒキガエルのオタマジャクシなどを見ました。満光寺は徳川家康が泊まったとき、ニワトリの鳴き声を合図に早く出発したため、武田軍の攻撃をかわすことができ、命拾いしたという話がある有名なお寺です。

 愛知県から静岡県へ炭焼田トンネルをくぐり、県道359号、県道47号を通って渋川の親水広場へ。ここで浜松からのT.A.さんら2人と合流します。車でもっと上まで行けますが、駐車スペースが少なく、混雑が予想されることから、ここから歩き始めます。

 道路を歩いていても、様々な野草を見ることができました。大代の集落はなかなかいい雰囲気のところで、渋川茶の茶畑が広がっています。桜は満開前ですが、そこそこ花をつけていました。参加者の知人が住んでいるようで、炒ったカヤの実をいただきました。カヤの実がこんなに大きいことも知らなかったし、もちろん食べられることも知りませんでした。アーモンドの日本版といったところでしょうか。以前は薬用として買いに来る人もいたとか。



大代の茶畑

 車道を登っていきますが、14人の中には子供も2人います。1人が歩き疲れたのか、T.A.さんが車に戻り、車で上がることになりました。林道を上がっていくとすでにギフチョウがいました。でも、なかなかじっとしてくれません。少しだけ写真を撮って、先に進みます。林道沿いには、あまり花が咲いていませんでした。

 駐車車両のある車止めを越えると登山道となります。周回コースがあるようで、我々は山腹を進んでから山頂に向かう右回りのルートを選択し、左へ行きます。

 ヒメカンアオイがあり、カタクリが咲いていますが、ギフチョウはカタクリには訪れてくれません。専らタチツボスミレの蜜を吸いに訪れます。しかも、あまり蜜がないのか、一瞬ですぐに別の花に移っていくので、吸蜜中の写真はなかなか撮れません。

 途中の道端で昼食とします。みなさんからおいしいおかずやフルーツをもらい、腹が膨れてしまいます。タチツボスミレは何株か咲いていましたが、残念ながらここにはギフチョウは訪れてくれませんでした。Tさんと二人で先に出発します。近くにはなかなかギフチョウがいません。途中では、花の形の良いカタクリの前に三脚を設置して、ギフチョウが訪れるのを待ち構えている人がいましたが、なかなか訪れてくれないようです。

 分岐があり、右折して登っていきます。そして登りきったところが、枯山の山頂でした。現在地もよくわからず、枯山という名の山頂があるのか、それとも一帯の名称として枯山と呼んでいるのかも知らなかったのですが、思いがけずピークハントできて、個人的には嬉しく思いました。「枯山」の表示と標高も書いてあったので、持ってきた地形図を広げて確認します。思った場所よりも遠くまで歩いてきたようで、三角点はありませんが、標高の一致するピークがありました。ただ、548mの標高点の数字はありますが、この辺りの最高点は550mを上回っています。そして、その地点に「枯山」の表示もあるのだろうと後日思いました。



548mピークではなく550m最高地点にあるプレート

 このピークの先でグループが座っていた場所がありました。どうやらギフチョウは十分堪能したようです。交尾していた個体もあったようで、じっくり写真も撮れたとのこと。我々も、少し戻った場所で待っていると、すぐにやってきました。そして、わずかな時間ですが、吸蜜の写真を少しと、吸蜜ではありませんが、止まっていたギフチョウの写真をしっかり撮ることができました。また、別のチョウもやってきたりもしました。

 こんな感じで飽きずに待っていたら、残りのメンバーも登ってきました。そして一緒に下ります。急斜面を下ると車止めに出ました。T.A.さんが車で先に親水広場まで行き、渋川茶を入れてくれるそうです。T.A.さんは案内役にとどまらず裏方として東奔西走の大活躍でした。そして、全員が戻り、お茶を飲み、Y.A.さんがいつも持ってきてくれるコーヒーも飲み、15時から開演となる、親水広場の自動からくり人形を見学してから、帰途につきました。



からくり人形

 見かけた花
 カタクリ、シキミ、ミヤマシキミ、モミジイチゴ、クサイチゴ、ヒサカキ、ミツバツツジ(白花植栽)、タンポポ、キランソウ、タネツケバナ、ユキヤナギ、ミヤマキケマン、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、コスミレ、ハハコグサ、クロモジ、セキショウ、コオニタビラコ、ドウダンツツジ


 【枯山が紹介されている書籍】

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  六郎沢からの周回コースが紹介されています。枯山の名の由来も書かれています。

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