風切山 石仏の山道を周回 舟着山、常寒山と登り、風切山に登らないわけには行きません。風切山は「奥三河名山八選」にも選ばれているようです。
【山 名】風切山(かざきりさん)(弘法山) 【三角点】ニ等 点名:日吉村1(ひよしむら) 356.42m 所在地:愛知県新城市大字日吉字伝水24番地 明治19年8月選点 【山 域】弓張山地(東三河) 桜淵県立自然公園 【所在地】愛知県新城市日吉・庭野 【山行日】2007年4月1日(日曜日) 【行 程】北登山道〜東登山道 豊川 ==== 老人福祉センター ---- 林道交叉 ---- 林道 ---- 林道交叉 ---- 桜淵分岐 ---- 風切山 -- 9:05 10:08 10:18 10:37 10:57 11:15 11:18-12:01 -- 林道 ---- 道路 ---- 老人福祉センター -- 12:53 13:23 13:51 【所要時間】3時間43分(含休憩) 【標高差】約300m 【天 候】曇 気温:19℃(自宅出発時) 4月1日新城の気象庁データ:平均気温17.5℃、最高気温23.0℃(11:40)、平均風速1.2m/s、 最大風速5m/s(13:20)、最大風速の風向:西北西、日照時間4.6h 【人 数】4人 【地 図】1:25,000 三河富岡(みかわとみおか) 平成元年修正測量(登山中は使用せず) 奥村氏作成絵地図「風切山」 【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、薄手ショートソックス、 眼鏡、mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 綿100%中国製チェック長袖シャツ(早々と脱ぐ)、綿100%半袖Tシャツ(MADE IN AUSTRALIA)、 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(最初から首に下げて歩く)、 KONICAMINOLTA αSweet DIGITAL(途中から首に下げて歩く) 【所持飲料】信州りんごの天然水350ml(約300ml飲む)、コプロ おいしいお茶500ml(飲まず)、 水約1リットル(飲まず)集合場所に着くと、3人が待っていました。計画では私を入れて3人だったので、急遽、車の荷物を整理して4人が乗れるようにする。増えた一人はしばらく山から遠ざかっているのだという。私はなんとなく知っているぐらいのMさんでした。サークルK三河一宮店で昼食を買い、奥村氏の絵地図をコピーします。弁天橋を渡り、少し戻り気味に老人福祉センターへ行きます。ここから建物の裏に回って登り始めます。石仏を見ながら少し行くと林道を横断します。
傾いた観音様。中央が弘法様、左は?
3体並んでいるのが基本形
「奥三河名山八選」の1つに選ばれ、「風切山めぐろーどコース」となっています
千手観音
三面の観音様
膝立て頬杖つく観音様そしてまたしばらく登ると林道に出ますが、ここは横断せず、すぐ左の登山道に入ります。さらに次に林道に出たところは少しの間、林道と並行した登山道をたどり、それから林道の左に入ります。あとはずっと登山道です。
4体並んでいる場合もある桜淵方面からの登山道との合流点では、ちょうど桜淵から登ってきた団体と会います。浜松からのグループのようです。そしてそこから少し登ったところが山頂でした。
山頂は団体で賑わっている
山頂の弘法様は涎掛けをまとっているガイドブックの多くには「展望はない」と書かれていますが、樹木が結構伐られていて、吉祥山などの展望があります。ただし、黄砂の影響らしく、遠望は利きません。朝、このもやもやを見て、霧のようで、かなり高湿なのだろうかと思っていましたが、黄砂でした。これほどの黄砂は経験がないぐらいです。雷も鳴っていますが、これも黄砂のせいでしょうか。翌日はさらに視界が悪くなったようです。
山頂にはヤマザクラも咲いています。昼食後は、東登山道を下ります。ちなみに登ってきたのは北登山道というようです。いずれも石仏がたくさん並んでいます。
黄砂で吉祥山より遠くは見えない
角が欠落した三角点『愛知県下三河国八名郡地誌略』によると、「山腹ニ空海ノ石像八十八個ヲ安置セリ、故ニ春秋ノニ分、賽客、群ヲナスト云フ、」とあります。
奥村氏の絵地図には、「登り43ヶ所131基 下り37ヶ所134基」とあります。
『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)などには、「観音石仏90体、弘法石仏88体」とあります。そして、最後の八十八番目の石仏は鳥原の常福寺にあるとも書かれています。常福寺へは後日、訪れました。
5体並んでいる場所もあります
4体ずつが隣り合っている場所もあります
赤い涎掛けの弘法様
東に形の整った舟着山を見る林道山の田線に出て、少し左に行き、また登山道に入ってくだります。そして山麓まで下りて田んぼ脇の道路や畦を通って、老人福祉センターへ戻っていきます。途中の日吉神社では花見をしていました。最後は、車道でなく、登山道を登って老人福祉センターの裏に出ました。
苔の生えた桜の大木
登山道をそれたところの岩場には4体+3体がありました
これは別の石像 「奉納大乗妙典六十六部供養」と刻まれた石が近くにありました
ここも5体並んでいます
日吉神社境内の花見
畦などを通ってショートカットここには、センターの他に弘法大師の像や、立岩観音があり、さらに行者像もありました。立岩観音は近くの常福寺や設楽町の田峯観音などとともに奥三河七観音の一つになっています。立岩(光岩)は三波川(さんばがわ)変成帯のチャートでできているようです。『愛知県下三河国八名郡地誌略』では「鏡岩」と記されているものでしょう。さらに、だんご山と荒沢の滝へ。
福寿弘法大師堂
光岩山のお堂
立岩(光岩・鏡岩)
役行者像
庚申塔
1852年に風切山の石仏を建立した「菅谷武兵衛氏之碑」見かけた動物
ヤマカガシ、ニホンカナヘビ、ウグイス(声)
見かけた植物
フデリンドウ、ヒメスミレ、フイリフモトスミレ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、ショウジョウバカマ、ヒメウズ、ヒメハギ、スルガテンナンショウ、ジロボウエンゴサク、キランソウ、スズメノヤリ、センボンヤリ、タネツケバナ、オランダミミナグサ、ミツバツチグリ、レンゲソウ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、セイヨウタンポポ、ヤエムグラ(葉)、モミジイチゴ、ヤマウグイスカグラ、ミツバアケビ、ヤマザクラ、ミヤマシキミ、ゴンズイ(若葉・葉痕)、アオキ、ヤブコウジ(実)、アリドオシ(葉)、スギナ(ツクシ)
【風切山が紹介されている書籍など】 『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷 今回歩いたルートとほぼ同ルートが紹介されています。 『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷 今回歩いたルートとほぼ同ルートが紹介されています。 『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行 1999年7月に北登山道を往復した記録が載っています。 『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行 北登山道から桜淵へのルートが紹介されています。 『愛知県下三河国八名郡地誌略』明治14年1月 舟着山と共に八名郡の高山であること、山麓の鏡岩等の記述があります。 『増補改訂版 奥三河の滝 10万年の旅』(風媒社)1995年7月1日第1刷発行 「鳥原の荒沢不動滝」の項で紹介されています。 amazon.co.jp→「奥三河の滝 10万年の旅」 『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行 風切山、立岩(光岩)が紹介されています。
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