衣笠山 滝頭公園から周回

 展望台のできた衣笠山の様変わりに驚き、桟敷岩新道で岩と展望を楽しみ、仁崎峠へのトラヴァース道を初めて歩き、峠からの車道を下り、滝頭公園へ戻りました。



衣笠山頂上の展望台

【山 名】衣笠山(きぬがさやま)(田原富士、絹笠山) 280m
【三角点】二等 278.42m 点名:田原村(たはらむら) 所在地:田原市田原町字衣笠山1番地ー1
【山 域】渥美(田原山脈、田原アルプス) 三河湾国定公園
【水 系】汐川水系他
【所在地】愛知県田原市田原町(たはらちょう)東滝頭(ひがしたきがしら)・衣笠・西滝頭・滝頭・
           仁崎町(にさきちょう)前山(まえやま)
【山行日】2011年5月22日(日曜日・大安)
【行  程】滝頭公園から周回
  豊川 ==(R23・県2)== 滝頭公園駐車場 ---- 衣笠山登山口 ---- 尾根上分岐 ---- 衣笠林道終点(分岐)--
                      8:46 - 8:54            9:07             9:28             9:31
  -- 殿様新道分岐 ---- 衣笠山 ---- 白谷分岐 ---- 桟敷岩 ---- 登山道合流 ---- 分岐 ---- 仁崎峠下 --
         9:48         9:49-9:56      9:58        10:01         10:22         10:29      10:56
  -- 滝頭公園駐車場 ==(県28・県2・県393・県387・県386・県385・R1)== 台所屋 ==== セルフガソリンスタンド ==
      11:24-11:33
  == 桜ヶ丘ミュージアム ==(県5)== 自宅
                                  13:56
【山行時間】2時間30分(休憩を含む)
【標高差】約240m
【人  数】2人
【天  候】曇のち時々小雨
  気温:23℃(登山開始時)、20℃(帰宅時)
     5月22日10時伊良湖の気象庁データ:気温22.9℃、湿度75%、風速4.2m/s、風向:南南西、視程18.4km
【地形図】1:25,000 老津(おいつ)平成5年修正測量、野田(のだ)平成13年修正測量
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、MILLETアタックザック、
 黒色ウェストバッグ、綿55%・ポリエステル30%・レーヨン15%トランクス(中国製)、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、白色タオル(途中から首にかけて歩く)、
 腕時計(CITIZEN Eco-Drive EXCEED)、中国製グレー半袖Tシャツ(綿70%・ポリエステル30%)、眼鏡、
 デジタルカメラ:SONY α350、MINOLTA DiMAGE7(いずれも首に提げて歩く)、
【所持飲料】爽健美茶 500ml(約100ml飲む)、サントリー伊右衛門(緑茶)500ml(飲まず)
 奥三河方面の山へ出かける予定でしたが、天気予報が下り坂のため、行き先を渥美の衣笠山に変更しました。衣笠山は5年ぶりです(2006年の記録)。豊橋のYさんが自宅に来てくれ、私の車で出発します。雨予報のため、昼食は下山後とし、コンビニには寄りません。白谷(しろや)の交差点を左折するところを忘れ、通り過ぎ、すぐにUターンし、右折します。

 滝頭公園周辺は駐車車両が多くあります。グランドでは野球をやっているようです。それでも駐車場には余裕があります。準備をしている間にも車は次々にやってきます。

 まずは道路を歩きます。農薬の匂いでしょうか、あまりいい匂いがしません。車が何台も通り過ぎます。登山口から登り始めると、逆にスッとするいい匂いがします。何かの花でしょうが、まだこの時点ではその花を見つけられませんでした。

 途中でタオルを出していると、後ろから単独の男性が追い抜いていきました。尾根に出て左へ行きます。衣笠山への登り登山道に入ると、クワゴマダラヒトリの幼虫を多く見かけます。他の毛虫、芋虫も見かけます。

 松尾岩の下に着くと、左にも踏み跡があります。それを行くと、ちゃんと回り込めました。殿様新道分岐を過ぎると衣笠山の頂上です。周辺の木々が伐られ、展望台が立っています。以前は林の中に分岐と三角点があり、一角に祠のある岩があって、そこが展望台代わりになっていました。それだけで十分なのに、展望台を立てるとは。それにまわりを大規模伐採するとは。なんという暴挙でしょう。何の意味があるのでしょうか。4月1日にオープンしたらしく、県の里山整備事業で、登山者の声を理由に、越戸の大山の展望台とともに建設したようです。「登山者の声」なんて「極一部の」という限定付きでしょう。結局は税金を使いたかっただけとしか思えません。多くの植物と昆虫などの小動物が犠牲になったわけです。環境の変化により、外来生物の侵入なんておまけが付くかもしれません。



衣笠山へ



衣笠山頂上部の岩々



衣笠山頂上岩上の祠 以前はこの岩が唯一の展望台でしたが今は存在感すらありません



一度だけ上陸したことのある無人島の姫島を見る



展望台や風車のある蔵王山を見る

 祠のある岩は小さく見え、三角点はさらに存在感がなくなりました。その脇に道標がありました。桟敷岩新道というルートができているようなので、それを試してみることにします。



三角点のチップははめ直した跡がありました



桟敷岩新道への道標

 白谷方面へ進み、すぐに分岐があり、左へ行きます。少し行くと桟敷岩があり、看板とロープまでありました。岩に上がると、平たい岩と大展望が広がっています。山頂よりもいい雰囲気です。



桟敷岩からの展望



桟敷岩から馬草を眼下に篠島を遠望する

 すぐ下には、「衣笠奇岩めぐり」コースも設定されています。もちろん行きます。「ビバーク岩」、「亀首岩」、「胎内くぐり岩」、「黒蘭平」、「鬼追出し」、「鬼のまな板」、「亀首の覗き」などがあります。



亀首岩

 ルートに戻り、下っていくと、風が強くなってきて、今にも雨が降り出しそうな暗い感じになってきました。暗さは樹林下のコースであることもありますが。登山道と合流し、さらに下ると、登ってきた小衣笠方面への分岐に出ました。行き先は、仁崎峠方面です。一人の男性とすれ違いました。

 東屋を過ぎると、分岐があります。今まで左へ折れるとどこへ出るのか知りませんでしたが、道標がありました。仁崎峠へのトラヴァース道のようです。今日はこちらへ行ってみます。今までは仁崎峠を越えて滝頭山へ行っていましたが、今日は雨予報のため、そのまま滝頭公園へ下るつもりなのです。峠よりも下に出ても問題ないのです。

 雨がポツリポツリと落ちてきます。でも傘を差すほどではありません。登りでも嗅いだいい匂いの花が咲いていました。シャリンバイでしょうか。たくさん咲いています。キリの花も咲いていて、いくつも花が落下しています。それもまた違ういい香りがしました。



山の端と町



仁崎峠への巻き道

 車道に出たところは、仁崎峠のわずかに下でした。ここからは車道を下ります。車が通過するのは稀です。オオキンケイギクなどの外来種が咲いています。



仁崎峠の少し下で車道に出ました

 途中で滝頭公園内に入り、駐車場に戻りました。昼食は豊川の台所屋でランチ(\800)を食べ、桜ヶ丘ミュージアムで山岳写真展などが開催されているので、見学しました。山岳写真は宝剣岳が多く、あまり感動しませんでしたが、隣の部屋の「中日写真協会豊川支部」の写真展はなかなか見ごたえありました。



滝頭公園

 携帯電話の歩数計によると、1日で歩いた歩数は8,395歩。距離は5.03km、時間は1:34:34、消費カロリーは248kcal、脂肪燃焼35gでした。

 見かけた動物
 ミカワオサムシ、クワゴマダラヒトリ(幼虫)、コミスジ、モンキアゲハ、ウグイス(声のみ)

 見かけた花
 ヨツバムグラ、ドクダミ、ニワゼキショウ、オオニワゼキショウ、アオオニタビラコ、ハルジオン、コシロノセンダングサ、オオジシバリ、ニガナ、ノゲシ、オオキンケイギク、セイヨウタンポポ、コナスビ、カタバミ?、ムラサキカタバミ、オオバコ、オオイヌノフグリ、シロツメクサ、ナガミヒナゲシ、シャリンバイ?、キリ、ヤマボウシ、テイカカズラ、ヤマツツジ


【衣笠山が紹介されている主な書籍など】

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  滝頭山とセットで紹介されています。

『たはらの自然めぐりI』(田原市)平成18年3月第1刷発行
  「異聞、衣笠自然歩道」というコラムなどがあります。

「衣笠自然歩道」マップ(たらめ会)1993.3月
  仁崎峠への巻き道も描かれています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
  滝頭山とセットで紹介されています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
  滝頭山とセットで3ページにわたり紹介されています。

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
  滝頭山とセットで紹介されています。

『東三河の山々に魅せられて』(豊川印刷株式会社出版事業部)2003年10月10日第一刷発行
  衣笠山の別称も載っています。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  仁崎峠から衣笠山を往復した記録が載っています。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  山岳の項に、衣笠山が紹介されています。

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