衣笠山 藤七原から

 満開のシデコブシを見て、そこから衣笠山を周遊しました。
【山 名】衣笠山(きぬがさやま) 280m 二等三角点 278.42m(点名:田原村(たはらむら))田原市田原町字衣笠山1番地ー1
     小衣笠 161.4m
【山 域】渥美(田原山脈) 三河湾国定公園
【所在地】愛知県田原市
【山行日】2005年4月9日(土曜日)
【行 程】藤七原湿地から周回
  豊川 ==== 藤七原湿地 ---- 林道に出る ---- 登り口 ---- 衣笠山 --
                 12:37      13:03           13:32       13:59
  -- 南西分岐 ---- 南東分岐 ---- 小衣笠展望台 ---- 山麓車道 --
      14:20         14:34         14:39             14:58
  -- 藤七原湿地 ==== 豊川
      15:04
【所要時間】2時間27分(含休憩)
【標高差】約245m
【天 候】快晴 20℃(自宅出発時)、19℃(山行終了時)
(4月9日14時伊良湖の気象庁データ:気温20.3℃、相対湿度:22%、風速0.9m/s、風向:南西)
【地 図】1:25,000地形図 老津(おいつ) 平成5年修正測量
     1:10,000ハイキングマップ(今回たどったルートがほぼ書かれてあります)
【スタイル】化繊ズボン、綿100%Tシャツ、綿100%長袖シャツ(出だしのみ使用)、
 ミズノ運動靴、MILLETザック、デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7(首に下げて歩く)
 飲料は500mlPETボトル2本と水1リットルを所持するが、飲んだのは100ml程度。
 去年、この時期には滝頭公園から衣笠山や滝頭山を周回し、たくさんの花に出会うことができた。そして藤七原湿地へ向かったのだが、シデコブシは既にほとんどの花を落としていた。さて、今年はどうしようか。同じ山に行くのも芸がない。では、蔵王山にでも行こうか。そこにもきっと何種類もの花が咲いているだろう。でも3ヶ月余り前に登ったばかりである。迷ったが、去年見逃したシデコブシのたくさんの花が見てみたい。藤七原ではまだ満開の様子は見ていないのである。ただ、去年の同時期にはほとんどなかったが、今年はまだ残っているだろうか。確かに今年は寒い日が続き、桜同様、開花が遅いことが予想された。しかし、ここ数日、急に暖かくなり、咲き急いでいないか心配でもある。3日前から伊良湖での最高気温は20℃を上回っているのだ。
 また、藤七原から直接衣笠山に登れば、去年とは違うルートとなり、また去年より若干春が遅いことで違った花に出会えるかもしれない。

 藤七原湿地の駐車場に入ると車は満車近い。でももう昼過ぎで多少空いてきたような雰囲気である。湿地でのシデコブシは満開。あちこちに咲き乱れていて華やかである。カメラマンがそれほど多くないのは、ひょっとしてわずかに見頃を過ぎたためか? それとももう時期が遅いと思って来なかっただけだろうか。

 そのまま奥へ進み、遊歩道のようなところに出て、順路は右となっているが、衣笠山目指して左に向かう。すると最後は頼りない踏み跡となり、林道に出た。これを左へ行く。舗装されてそんなに経っていないと思われる林道はすぐに未舗装となる。車はまったく通らない。逆にたまに人と会う。みんな春を楽しんでいるのだろう。こんなのんびりした林道なら文句はない。長袖シャツを脱ぎ、綿のTシャツ1枚になる。

 林道は途中で分岐する。「←衣笠山方面」と「白谷方面→」の表示がある。時間はまだあるので、遠回りの白谷方面に行くことにする。道端には何種類ものいわゆる雑草と言ってもいいような野の花が咲いているが、数が多いもの、少ないものなど、そういう違いを見るのも楽しい。



林道衣笠線から衣笠山を振り返り見る。

 215m小ピークへ上がる踏み跡は防火帯の法面の脇に目立たずついていた。林道衣笠線の昭和57年度の終点でもあるようだ。「たらめ会」のつけた道標も法面の上にあった。意外に近かったので、もっと先にちゃんとした踏み跡があるのではないかと少し林道を先まで行ってみるが、それらしい入口はすぐには目に付かなかったので、そのままそこから入る。振り返ると蔵王山が正面に見えた。



藤七原湿地への道標。字体がいい。



衣笠林道上から蔵王山を見る。

 215m小ピークを過ぎると斜め左へ向きを変え、一旦下りとなる。そして衣笠山への登りにかかる。防火帯なので、直登である。急なところもあり、滑らないように踏ん張って登る。防火帯でありながらちゃんと「衣笠自然歩道」にもなっているようである。

 登りつくとウバメガシの森である。タオルを出して汗を拭う。少し行くと左に岩があった。そこに上がると展望が広がる。先ほど通った215m小ピークの先には姫島が浮かび、その右には風力発電のプロペラがちょうど横を向いている。さらに右には田原鉱山を隔てて蔵王山がなだらかな裾野を広げている。

 岩から下り、少し行くとまた岩がある。ここは見覚えのある衣笠山の頂上。先ほどの岩はすぐ隣の岩だったのだ。先ほどの岩で充分展望を楽しんだので、ここでは休憩もせず、下りにかかる。ここで、どちらに下るかを考える。左に行けば短い。右に行けばちょっと遠回りになるが、ちゃんと山腹をトラヴァースする道があることも知っている。まだ時間にも余裕があるので、ここでも遠回りすることにする。

 この下りも急で、ロープまであるが、ここは防火帯でなく、登山道なので、まだ歩きやすい。分岐まで下り、左へ。この遊歩道のこの区間を歩くのは初めてである。開けた感じは林道と言ってもいいぐらいだが、咲いている花は林道衣笠線とは違う。

 衣笠山の南東の分岐は、衣笠山への登路入口と林道の支線の終点でもある。真っ直ぐ進み、右に去年登ってきた遊歩道を見送り、小衣笠の展望台へ。ここから先も初めてである。ここも防火帯になっているようである。

 尾根の末端らしきところから左に下る。防火帯を下りきると防火帯はなくなり、細い踏み跡になる。途中には石垣があったが、何のために作られたものだろうか。心細くなるような湿った踏み跡をたどると畑の裏に出た。右に折れ、道路に出ると藤七原への入口のすぐ近くだった。何の標識もないから、知らない人がここから登るのはほとんど不可能かもしれない。

 花見客で賑わう滝頭公園で桜を見てから帰る。

 見かけた花
 シデコブシミツバアケビ、タチツボスミレ、ヤマウグイスカグラスルガテンナンショウニオイタチツボスミレ、オニタビラコ、ヤマザクラ、アケビ、モミジイチゴ、コシロノセンダングサ、ハルジオン?、キバナコウリンタンポポ?、ヤブツバキ、セイヨウタンポポ、アセビ、ミヤマシキミ、オオイヌノフグリ、キランソウ、カタバミ、ヘビイチゴ?、セントウソウ、ヒメウズ、マキノスミレ、サルトリイバラ、ウラシマソウ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、ヒメハギ、センボンヤリ


 【衣笠山が紹介されている本】

『分県登山ガイド22 愛知県の山』(山と溪谷社)1995年9月25日初版第1刷
 衣笠山のカラー写真があります。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
 滝頭山とセットで紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の100山』(風媒社)1991年5月1日改訂第1刷
 滝頭山とセットで紹介されています。

『ワンデルングガイド10愛知県の山』(岳洋社)平成4年6月13日2版発行
 滝頭山とセットで紹介されています。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行

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