キスミレ(イチゲスミレ、イチゲキスミレ) 黄菫(一花菫、一花黄菫)
Viola orientalis (Maxim.) W.Becker
スミレ科 スミレ属 キスミレ類
 

 

 

 

花 東三河 2008.3.23

 オオバキスミレなら岐阜方面に行けば、咲いているところにはいくらでも咲いているのを知っていますが、キスミレはまだ見たことがありませんでした。時期的には今年はまだちょっと早いかもしれないと思いましたが、前日の3月22日土曜日の出勤時、道路脇のスミレが一斉に咲き出したのを見て、きっと咲いているだろうと期待して出かけました。咲いている場所は何となく知っていましたが、ミノコバイモを見たときに、一緒にいた方からしっかりと場所を教えてもらいました。

 現地に着くと、誰もいませんでした。そしてちゃんと咲いていました。ロープで囲われて保護されていますが、花はロープ脇からすぐのところにも咲いていますので、撮影するのに不都合はありません。まわりの草が刈られているのでしょうか、そのおかげでキスミレが育ちやすくなっているのでしょう。撮影している間に単独行の女性と男性が通りましたが、「咲いているね」と言う程度で、それほど関心を示しません。普段から歩いている人にとっては珍しくもないのでしょう。

 しかし、キスミレはレッドデータブックの絶滅危惧II類に指定されています。そして愛知県では絶滅寸前だと、『レッドデータプランツ』(山と溪谷社)には、書かれています。一方、九州の阿蘇や九重では大群落があるそうです。『日本のスミレ』(山と溪谷社)には、富士山にも個体数が多いとあります。

 濃くはっきりとした黄色の花で、とても目立ちますが、それほど大きな花ではないので、遠目にはそれほど見栄えはしないというのがキスミレを見た印象です。葉も濃い緑色をしていますが、大きさはありません。一方、オオバキスミレは多雪地に多く、明るい黄色の花と、明るい緑色をした大きな葉が印象的でみずみずしく見えます。

 葉は3個がやや輪生状についていて、裏面は通常褐色を帯びています。花の旗弁の裏も褐色を帯びています。一花黄菫などという別名は、茎の先に一輪ずつ花を咲かせるからだそうで、写真を撮ったときも、一輪ずつ咲いていたと思います。ただ、脇につぼみがついていました。多くの株は2個の花がつくようです。

 山梨県、静岡県、愛知県、愛媛県、高知県、熊本県、大分県、宮崎県での分布が確認されています。海外では、朝鮮半島や中国、ロシアの沿海州にも分布しているそうです。

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