コハクチョウ 小白鳥(小告鳥) 英名:Bewick's swan
Cygnus columbianus bewickii
脊索動物門 脊椎動物亜門 鳥綱 カモ目 カモ科 ハクチョウ属
 

 

 



成鳥・幼鳥 東三河 田原市 2010.11.14

 近くを歩いていたら、親切にも通りかかった車が止まり、コハクチョウが来ているよ、と教えてもらいました。見晴らしが良く、その場所はすぐにわかりました。近づくと、5羽いることがわかりました(1枚目の写真)。2羽は灰色の毛で、まだ幼鳥のようです。2枚目の写真では、首がすらっと延びているのが写っていますが、これは白鳥ではなく鷺です。3枚目の写真にも写っています。

 写真の場所は、NHK地上波で2006年4月2日放送された『さわやか自然百景 渥美半島 汐川干潟』でも「毎年30羽以上渡ってきて越冬します」と紹介されていました。もっとも、私が見たのは、2012年4月20日に再放送された「さわやか自然百景セレクション」でしたが。

 コハクチョウの嘴は、黄色い部分が小さいのが特徴で、この黄色い部分が大きいものはオオハクチョウです。写真の場所あたりでは、過去にオオハクチョウも目撃されています。

 コハクチョウは、ユーラシア大陸の北極圏で繁殖し、冬に南下します。日本には、約25,000羽がやってくると言います。そしてそのうち約70%は東北地方で越冬するそうです。2005年末には、小笠原の母島にも集団で飛来したのが目撃されています。

 種小名の、"columbianus" は、「コロンビアの」の意で、アメリカコハクチョウが越冬する場所の一つ、「コロンビア川」に由来します。アメリカコハクチョウは、嘴の黄色い部分はわずかで、ほとんどが黒色をしています。アメリカコハクチョウも日本にやってきます。

 コハクチョウは、オオハクチョウ、コブハクチョウ、アオサギなどとともに、計33種が「高病原性鳥インフルエンザウイルスに対し、感染リスクの高い日本の野鳥種」に指定されています(2011年1月現在)。ただし、ナベヅル等、33種以外からも感染が確認されることがあります。

 2010年12月4日に鳥取県米子市安倍で衰弱した状態で見つかった野性のコハクチョウの死体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(強毒性のH5N1亜型)が検出されました(発表は12月18日)。また、このシーズンは、2011年1月に豊橋の採卵鶏農場で高病原性鳥インフルエンザが発生し、14万2千羽の殺処分という事態も発生しました。同じく2011年2月には、名古屋コーチン業界最大手が経営する新城市の民間養鶏農場(採卵用種鶏からヒナを育てる唯一の民間孵化場)で高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認され、神田真秋愛知県知事の退任日でもある14日に発表されました。知事は緊急対策会議を開き、午後に退任記者会見に臨んだそうです。新知事の大村秀章氏は14〜15日に豊橋・新城の現場を視察しました。愛知県内で今季2例目、全国では16例目となりました。

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