黒姫山 新道から西登山道へ

 日本200名山の一つに選ばれていますが、とても静かな山歩きができました。七ッ池の雰囲気はなかなか良かったです。



七ッ池の笹原

【山 名】黒姫山(くろひめやま)(信濃富士) 2053.4m
【三角点】二等 点名:黒姫山 (亡失)
【山 域】北信(頚城山塊、妙高火山群、富士火山帯) 北信五岳、上信越高原国立公園、黒姫山国有林
【水 系】信濃川上流千曲川支流鳥居川水系・関川支流氷沢川水系
【所在地】長野県上水内(かみみのち)郡信濃町柏原・野尻・長野市
【山行日】2010年8月3日(火曜日)
【行  程】大橋林道入口から
8月2日(月)
  豊川 ==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名・伊勢湾岸・東海環状・中央)== 恵那峡SA ==(中央)== 駒ヶ岳SA ==
 10:22           10:36                                           11:44-12:05           12:52-13:16
  ==(中央・長野)== 姨捨SA ==(長野・上信越)== 小布施PA ==(上信越)== 信濃町IC ==(R18)== 
                  14:24-14:35                   14:58-15:10               15:25
  == 道の駅しなの ==(R18)== コンビニ ==(R18・県36)== 種池登山口 ---- 種池 ---- 古池 --
      15:28-               15:35-15:46               16:07-
  -- 種池登山口(車中泊)(8月2日の合計走行距離:357.5km)
8月3日(火)
  種池登山口 ==(県36、0.4km)== 大橋林道入口 ---- 登山道入口 ---- 十字分岐 ---- しなの木 --
       4:46                     4:47-4:57          5:30            6:06          6:43
  -- 峰ノ大池分岐 ---- 黒姫山 ---- 峰ノ大池分岐 ---- 七ツ池分岐 ---- 七ツ池 ---- 七ツ池分岐 --
         8:06         8:22-8:38       8:53              9:28                        9:57
  -- 峰ノ大池 ---- 天狗岩 ---- 笹ヶ峰分岐 ---- 十字分岐 ---- 林道に出る ---- 大橋林道入口 ==
                   10:57       11:20-11:29      12:15          12:53         13:38-13:56
  ==(県36・R18・県187・県399、22.3km)== いもり池 ==(県399・県280・県119・R18・県96・R18)== 道の駅しなの ==
                                    14:27-15:13                                        -16:28
  ==(R18・県119・R18・県36・県37)== アイランドホテル(8月3日の合計走行距離:76.5km)
                                 17:22
8月4日(水)
  アイランドホテル ==(R19・県31・県33・R148、42.8km)== 姫川源流 ---- 親海湿原 ==(R148・県393、12.2km)==
            7:58                                     8:58-         -11:16
  == 居谷里湿原 ==(R148・県474・県51・R19)== 豊科IC ==(長野)== 梓川SA ==(中央)== 阿智PA ==
    11:32-12:40                            13:28           13:32-14:07         15:19-15:30
  ==(中央・東海環状・伊勢湾岸・東名)== 音羽蒲郡IC ==(R1)== 豊川(3日間の合計走行距離:769.9km)
                                           16:54            17:04
【山行時間】8時間41分(休憩を含む) (登り:3時間25分、下り:5時間0分)
【標高差】約915m
【人  数】1人(単独)
【天  候】曇時々晴一時小雨(山行時)
 8月2日 34℃(自宅出発時)、36℃(豊田JCT)、34℃(恵那峡SA)、31℃(駒ヶ岳SA)、
      31℃(姨捨SA)、33℃(小布施PA)、26℃(道の駅しなの)、23℃(種池登山口到着時)
 8月3日 20℃(種池登山口出発時)、19℃(登山開始時)、24℃(笹ヶ峰分岐)、26℃(下山時)、
      29℃(いもり池)、27℃(ホテル到着時)
 8月4日 25℃(姫川源流)、26℃(居谷里湿原)、34℃(梓川SA)、30℃(阿智PA)、
      31℃(帰宅時)
     8月3日信濃町の気象庁データ:降水量16.5mm、平均気温24.5℃、最高気温30.7℃、最低気温21.5℃、
                  平均風速2.0m/s、最大瞬間風速8.1m/s、最多風向:南南東
【地 図】1:25,000地形図 高妻山(所持せず)
     1:50,000 山と高原地図(エアリアマップ)12 妙高・戸隠(昭文社) 1994年版
【スタイル】皮登山靴zamberlanフジヤマ、薄手ショートソックス+厚手ショートソックス、眼鏡、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、黒色ウェストバッグ、
 綿100%トランクス(中国製)、MILLETアタックザック、白色タオル(首にかけて歩く)、
 ミズノRunBird綿60%ポリエステル40%半袖Tシャツ(中国製)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 デジタルカメラ:MINOLTA DiMAGE7、SONY α350(いずれも首に下げて歩く)
【所持飲料】幸香園 烏龍茶 500ml(ほぼ完飲)、カルピスクリアゼロ500ml(完飲)、
      AQUARIUS Day-Start バレンシアオレンジフレーバー カロリーオフ 500ml(約400ml飲む)、
      AQUARIUS OASIS ピンクグレープフルーツフレーバー 500ml(約250ml飲む)、
      アクエリアス カロリーオフ500ml(約150ml飲む)
◆プランニング?◆
 今年の会社の夏休みは8月の第一週です。直前まで何も考えていませんでしたが、会社で複数の人から休みはどこへ行くの?と聞かれたりしたので、考えないといけないな、なんて思い、行き先を考えました。本当は東北の早池峰山や八甲田山に行きたいのですが、今年は中国出張時に中国の低山に登ったり、その後の代休で福井の野坂山(記録)などに出かけたりしていたのもあり、そこそこ満足感が残っているのか、東北まで足を延ばそうというところまで気持ちが高まらず、3年前に火打・妙高(記録)に登ったときに、すぐ南にある黒姫山にもいつか登ろうと思っていたのを思い出し、また、『信州 花の湿原を歩く』(信濃毎日新聞社)に黒姫山の湿原が紹介されていて、何か花が咲いているのではないかと少し期待し、ここに決めました。

◆出発以前◆
 夏休み初日の土曜は、大学のワンゲル時代の仲間が結婚してそのお祝いの飲み会が名古屋駅前の馬喰一代であり、飛騨牛を食べ1万円。スイスへの新婚旅行土産にヴィクトリノックスの皮剥き器をもらいました。その夜は名古屋の実家に泊まり、翌日豊川に戻りました。そしてその翌日の月曜日に出発します。月曜は登山口付近まで行くだけの予定なので朝はのんびり出発します。ただ、せっかく時間があるので、早めに到着して、少し歩くつもりです。

◆アプローチ◆
 天気は晴。コスモ石油でガソリンを満タンにしてから、音羽蒲郡インターから高速に乗り、東海環状道経由で中央道へ。豊田ジャンクション付近では外気温36℃となっていました。恵那峡サービスエリアに着くともう12時近く。ところがレストランも軽食コーナーもほぼ満席。ここはあきらめて駒ヶ岳サービスエリアに向かいます。飯田インターの手前には、飯田山本インターというのが出来ていました。三遠南信自動車道の起点となるインターです。鳳来周辺はかなり工事が進んでいるようですが、飯田あたりも本格的になってきたのでしょうか。

 駒ヶ岳サービスエリアもレストランは賑わっています。ただ、軽食コーナーはなんとか座れそう。ここは軽食コーナーでも駒ヶ根名物のソースかつ丼があるのを知っているので、迷わずこれを注文します(\700)。なんといっても人気No.1のメニューです。普段はそんなに肉を食べないようになりましたが、登山前なのでスタミナをつけるのに肉食はいいでしょう。窓際の席で食べます。

 姨捨サービスエリアと小布施パーキングエリアに寄りトイレを済ませておきます。信濃町インターで高速を下ります。高速料金は平日昼間割引で\7,600のところ、\650引きで、\6,950です。土日の\1,000と比べるとかなりの高額ですが仕方ありません。その代わりそれほどの混雑もなく走ることができましたし。

 高速を下りて、まずはコンビニに寄ります。カーナビに記載のあるローソンはなくなっているようで、その先のセブンイレブン信州信濃町野尻店で夕食と翌日の朝食と昼食を購入します。天気は曇です。

 黒姫山のコースタイムは黒姫乗越経由だと7時間50分、峰ノ大池へのショートカットコースで7時間です。最近の私にとってはちょっとハードな方かもしれません。もし前日に古池まで行けば、古池コースを選択する必要がなくなり、大橋林道コースで、コースタイムは15分短縮されます。実際には、もっと短縮されるでしょう。なぜなら古池湿地という場所があり、それなりに花の写真を撮ったりして時間がかかるでしょうから。なお、古池経由のルートは昭和57年に開通したようで、大橋林道コースに比べ新しいルートのようです。

 というわけで、まだ明るいので、種池登山口へ向かいます。宿泊は道の駅でも良かったのですが、登山口まで行くならそのままそこで車中泊しようと思います。種池登山口らしきところには1台の車がとまっています。もう少し先の大橋林道入口にも行ってみます。ここにも駐車車両1台と、もう1台人と一緒にいました。種池登山口に戻ります。もう1台はちゃんととめられます。

◆種池・古池・古池湿原◆
 最初は種池が右側にあり、そこに寄ります。少し踏み跡がありますが、池自体が神様になっているのか、しめ縄などがあり、踏み跡はその辺りまでのようです。



種池



種池は神聖な場所のようです

 引き返し、古池に行きます。ここは人造湖のようで、古い放水口があり、池は満々と水をたたえています。左に進みます。すると分岐があり、左に湿地への踏み跡があります。ところが木道はあるのですが、これが傾いていて、通れるのか不安です。でも行ってみます。意外としっかりしていて問題なく通過できました。まさか最初から傾けて作ったのでしょうか。そんなことはないと思いますが、しっかり固定されていました。ところがその先です。木道は水没しそうで、一部、木道を踏むと水に沈みかけます。それでもなんとか先へ進むことができました。花はそれほど多くの種類はありませんが、それなりには咲いていました。



古池の放水口



古池のすぐ脇に歩道がある



古池湿原

 その後、池に戻り、池の先にも踏み跡があるようなので、そちらに進みます。すると登山者が二人いました。黒姫山から下りてきたところのようです。出発が9時頃だったようで、下山が夕方になったようです。やはりそれなりに長そうです。途中で会ったのは一組のみとのこと。思った以上に不人気な山のようです。天気はどうだったかと尋ねると、晴れてはいても、黒姫山の上はガスがかかり、楽しみにしていた野尻湖の展望はなかったとのこと。明日も似たような感じかもしれません。2年前に道の駅から黒姫山方面を見たときもガスの中で、たまたまか、いつもガスの中の山という印象です。

 先ほども分岐があったので、不思議に思って聞いてみると、先ほどの分岐は大橋林道コースへ合流するのではないかとのこと。池の周りの踏み跡は少し先で登山道への分岐があり、踏み跡はそのまま池の周りへ続いています。ならばということで池を一周します。特に見どころはありませんが、池のへりにいた水鳥が私に驚いて池の中央方面へ移動していくのを二度ほど見かけました。



ガスの古池

◆車中泊◆
 登山口に戻っていくと雨が降り出しました。3段折り畳み傘をさして下ります。登山口に着くと先ほどの二人がいました。私は車の中で整理をします。二人は後片付けをしてから出発していきました。私は濡れた長ズボンを短パンにはき替え、Tシャツはそのまま着て乾かします。高湿で暑いので少しだけエンジンをかけエアコンを入れます。携帯電話で天気を確認します。どうやら明日午後は天気が崩れ雷雨の予報もあるようです。この日のうちに古池まで行って正解かもしれません。

 携帯電話の歩数計によると、この日1日で歩いた歩数は6,763歩。距離は4.05km、時間は1:09:27、消費カロリーは206kcal、脂肪燃焼29gでした。

 その後明るいうちに夕食をとります。セブンミール日替り弁当ミックスフライ(\500、748kcal)とフレッシュ野菜サラダ(\158、37kcal)+ノンオイルドレッシング青じそ(\21、24kcal)です。ドレッシングの残りは外に捨てずにティッシュペーパーで吸い取ってコンビニ袋に入れておきます。日替り弁当がセブンミールということは、宅配用ではないかと思いましたが、どうやら宅配用のものを通常の店舗でも置いているみたいです。包装はラップではなくテープ。しかも切れやすい。ラップからテープにしたことでプラスチック原料を年間570トン削減したとのことです。
 割り箸の材料は、なんとなく今までと感触が違うと思ったら、柔らかい材木ではなく、「生長の早い竹材」とありました。森林破壊防止を考慮した環境対応でしょうか。使用感もしっかりしていていい感じです。調べてみると、2006年11月から順次、育成に20年ほどかかる白樺から3〜4年で育つ竹にしているとのことでした。ちなみにサークルKの場合は、白樺っぽいですが、従来品より木材使用量を約16%削減したとあります。

 それから寝る準備をして横になります。夏用のシュラフも出しますが、朝方寒くなったら使う程度です。実際に朝方少しだけシュラフに入りました。

 目が覚め、時計を見ると、4時を少しまわったところです。朝食をとって出発するのにはちょうどいい時刻です。ただまだ外は明るくありません。まだ少し眠いのでそのまま横になっていますが、すぐに起きることにします。室内灯をつけて、朝食の冷したぬきうどん(\390、594kcal)を食べます。つゆも飲み干します。後片付けをして、車を大橋林道入口の駐車スペースへ移動します。他に車はありません。ちなみに、いずれの駐車場所もトイレはありません。

◆大橋林道から入山◆
 準備をして出発します。もう明るいのでヘッドランプは不要です。最初は林道歩きです。花もところどころに咲いていますが、写真を撮るには光線が弱いので、写真は下山時にとっておきます。

 一応、熊にも注意します。信濃町の「広報しなの」(2010年6月号)によると、「熊出没注意」として、「出没のピークは8月」で、2009年8月の出没情報数は30件、2008年8月は53件とのことです。ただ、「もろこしが実る8月に」多いということなので、畑でない山中では違った傾向なのかもしれませんが。
 また、「クマの行動が活発な明け方、夕暮れの時間帯の行動を避ける」とか、「単独行動は避けて、複数で行動する」という注意書きに反した行動になってしまっています。ただ、「ラジオや鈴など音のする物を身に付け、自分の存在をクマに知らせる」ことは守り、ウェストポーチから小さいながら鈴をぶら下げて歩きます。

◆新道◆
 林道から登山道になりますが、何度も林道と交差します。その後、登山道となり、十字の分岐に出ます。まずは黒姫山への最短ルートである新道を進みます。このルートは昭和48年に開かれたそうです。休憩適地が見つからず、つい歩き続けてしまいます。仕方なく途中で一旦休憩します。その後、尾根に出て岩場で展望のある場所がありました。「しらたま平」と呼ばれている場所でしょう。休憩適地です。黒姫まで来た甲斐があったというような最初の場所です。



新道分岐

◆黒姫山◆
 この後は快適な尾根歩きとなります。天気も快方に向かっているようで、徐々に展望も広がってきます。分岐を過ぎ山頂への登りにかかります。山頂には他に誰もいません。まだ朝8時半頃で、昼食にはかなり早いですが、「手巻おにぎり紀州南高梅」(\110、168kcal)を1つとイセデリカ「おべんとたまご1個入り」(\68、62kcal)を口にします。展望もなかなかで、野尻湖こそ雲の下ですが、焼岳、火打岳方面や飯縄山方面、さらに北アルプスらしき峰々には雪渓が多く残っているのがわかります。三角点は「亡失」とのことで、見当たりませんが、「+」マークが刻んである磐石のような石はありました。これは、1994年版のエアリアマップでもそう書いてありますので、少なくとも15年以上前からこの状態のようです。



しらたま平の先の尾根



飯縄山の山頂部はガスの中です



黒姫山ピークが間近



飯縄山の山頂部が姿を現してきました 左のピークは霊仙寺山



中央火口丘の御巣鷹山(小黒姫)を見下ろす



ガスの切れ間から火打山方面の雪渓が見えました



焼山も見えました



黒姫山ピークには祠がありました



黒姫山ピークの祠 「七ッ池竜王 大毘沙門天 黒姫弁才天」とありました



熊野修験の札が奉納されていました



「+」マークが刻んである石



黒姫山頂上から火打山方面を見る



妙高山も姿を現しました



飯縄山が綺麗に見えるようになりました

◆七ッ池◆
 引き返し、分岐を峰ノ大池方面へ下ります。植生が豊かになってきます。下った場所の分岐で、右に折れて七ッ池に寄ることにします。ほどなく、開けた場所に出ます。笹が多いので花はそれほど多くありませんが、それでもところどころには花が咲いています。池もいくつかあり、雰囲気はとてもいいです。七ッ池に寄って大正解です。今回のルートで一番いい場所でした。



七ッ池の池塘

◆峰ノ大池◆
 引き返し、峰ノ大池の池畔を通過します。ここも開けていますが、それほどの場所でもありません。先ほど分岐付近にいたときに、子供の「ヤッホー」の声が聞こえましたが、たぶんこの池畔にいたのでしょう。でも今は見当たりません。黒姫山方面へ行ったのかそれとも引き返したのか。結局、他の登山者には誰にも会わずに下山することになりました。



峰ノ大池 周辺は七ッ池のような広さはありませんが池は大きい



峰ノ大池に映る逆さ小黒姫

◆西登山道◆
 コニーデ型火山(成層火山)である黒姫山の中央火口丘は御巣鷹山(小黒姫)になりますが、登山道はないようです。木々に覆われていて登高意欲も湧きません。黒姫山の最高峰でもありません。ただピークハンターとしては気になる存在ではあります。でもさすがに今日の行程ではそこまで行く気力もありませんが。この中央火口丘と外輪山である黒姫山のピークの間の火口原を通る西登山道沿いもなかなかいい感じのルートです。

 ただ、途中の天狗岩という場所は難所です。岩場が連続して通過に難渋するところです。ただ、岩場だけならそれほどでもないのですが、濡れて滑りやすいのです。今回のルートは、全体的に濡れて滑りやすいので、気が抜けませんが、ここはさらに大岩がゴロゴロしているのです。

 天狗岩を通過し、しばらく下っていきますが、なかなか分岐に着きません。思わずコンパスを出して確認します。間違ってはいないようです。腕時計の標高を見ると、もうそろそろ分岐のようです。するとほどなく、北西へ向かっていた登山道は南西へ向きを変えます。分岐も近いようです。そして笹ヶ峰への分岐点に着きました。休憩し、おにぎり「たっぷりカリカリ梅むすび」(\105、160kcal)を食べ、カルピスクリアゼロを飲みます。

◆大ダルミ◆
 ここからはだらだらとした歩道です。大ダルミという場所には湿原がありますが、入口があったのか、気づかず通り過ぎてしまいました。そしてついに雨が降ってきました。昨日濡れた三段の折り畳み傘をビニール袋から取り出してさして歩きます。それほどの降りではありませんが、カメラが濡れてまた故障でもしたら大変です(以前に汗が滲みて故障して修理したことがあります)。



「ここは 大ダルミ 戸隠地区遭対協」の看板



「戸隠竹細工の森」の標柱

◆大橋林道へ◆
 往路で通った十字の分岐を過ぎて、往路と同じ道を下ります。天気はなぜか回復し、林道に出たところでザックにしまいます。後は暑い林道を花の写真を撮りながら下ります。ただ、自分にはよくあることですが、足の裏に水ぶくれができたようで、多少苦痛を伴いながらの歩きです。後で見たら、左足の親指と人差し指の間あたりに水ぶくれができていました。靴にぬかるみの水が滲みたからでしょうか、それとも汗で濡れたのでしょうか。出発前に足を十分清潔にしなかったからかもしれません。靴に皮革油は塗ったのですが、防水スプレーをし忘れたのはありますし、念入りに足の裏を洗うのも忘れていました。途中では山仕事でしょうか、作業をしている人がいました。近くでは笹の葉?を取っている人もいました。彼らは地元の人たちのようで車で入っています。途中にあった看板の「戸隠竹細工」用でしょうか。



大橋林道を歩く



黒姫山国有林の看板



大橋林道入口はゲートで遮断され一般の人は車やバイクでは入れません



「大橋林道 昭和46年度起工 長野営林署」の看板

◆下山後◆
 駐車地に戻り、まだ時間もあるし、天気もまだ大丈夫そうなので、2年前に寄り損ねた妙高のイモリ池に行ってみることにします。到着すると、29℃もあり、暑いです。こんな炎天下でスケッチをしている団体もいました。池を一周したりしました。



イモリ池から妙高山を見る



イモリ池から今登ってきた黒姫山を見る

 その後は、まだ時間があるので、まだ見たことのない野尻湖に行ってみることにします。少し見るだけのつもりが、池を一周ドライブすることになってしまいました。単にUターンするタイミングを逸しただけのことですが。

 「道の駅しなの」に寄り、夕食に岩魚蒲焼重(\1,000)を食べます。黒姫山は目の前に見えるはずですが、雲の中です。食後、ファンタZEROグレープ(500ml)を買って、長野市内へ向かいます。下山後はよく炭酸ジュースを買います。元々炭酸好きというのもあり、学生の頃、長期間の山行で山中では炭酸が飲めないので、下山後に冷えた炭酸ジュースを飲んで、下界に戻った、という感じでした。日帰りならそれほどでもないのですが、クセみたいなものもありますが、特に暑い日は喉がすっきりして気持ちのいいものです。普通はビールだろう、という人は多いのかもしれませんが、私の場合は、車の運転もありますが、アルコールに弱いというのもあります。登山中や登山後はアルコールのまわりが早いですし。市内のコスモ石油でガソリンを入れてアイランドホテルに到着しました。

 携帯電話の歩数計によると、この日1日で歩いた歩数は28,937歩。距離は17.3km、時間は5:27:38、消費カロリーは821kcal、脂肪燃焼117gでした。この記録は、6月6日に標高差1,000mを上下した藤原岳(記録)の22,782歩よりもかなり多い記録となりました。ただし、黒姫山での標高差は915m程度でした。

◆翌日の湿原散策◆
 翌日は大町市に抜けて、姫川源流・親海湿原を訪ねます。国道沿いに駐車場があり、普通車は無料です。私の後にはバスの団体客もやってきました。そこそこメジャーなようです。姫川源流は、湧水豊富のようで、川面からは水蒸気が立っていました。川にはバイカモが咲いていました。森の中にはオオ?ウバユリが多くありました。



姫川源流の歩道

 

 

姫川源流 水蒸気も立っていました

 親海湿原へは歩いて移動できます。湿原では自然観察会も行われています。かなりメジャーなようです。咲いている花の種類も多く、結構楽しめます。ただ、湿原の欠点は遮るものがなく、直射日光があることです。途中から帽子を被りました。姫川源流と合わせ2時間以上もいました。



姫川源流と親海湿原は近接しています

 まだ時間に余裕があるので、次に居谷里湿原を訪ねます。こちらはそれほどメジャーではないようです。駐車場で少し腹ごしらえをしてから出発します。食べたのは黒姫山に持っていった残りのおにぎり「十勝産小豆の赤飯おこわおむすび」(\126、205kcal)です。既に消費期限を32時間以上過ぎていますが。散策中、他に誰も見かけませんでした。ただ、散策路は、湿原の周りで、ほとんど湿原の中に行けないのがもどかしいところです。それでも、姫川源流・親海湿原では見られなかった花をいくつか見ることができました。



居谷里神社

◆帰路◆
 帰りは豊科インターから高速に乗ります。梓川サービスエリアで昼食とします。もう午後1時半を過ぎていますが、それほど空腹感は大きくないので、定食ではなく、単品で、「排骨坦々麺(パイコータンタンメン)」(\900)を後払いのレストランで食べます。中日本エクシスのサービスエリア情報をウェブサイトで見ると、「ダッタン蕎麦」、「黒豚の生姜焼定食」に次いで3位の人気メニューになっていました。時間も遅いからだろうと思いますが客も少なく、カウンターのような席でなく、窓際の席に座りました。

 眠気も多少出てきて、恵那山トンネル前の阿智パーキングエリアで休憩します。ここにはファミリーマートがあり、「Asahi ブラック加糖 アイス用コーヒー WONDA オン・ザ・ロック 190g」を買います。高速道路を音羽蒲郡インターで下ります。料金は平日昼間割引で、\5,950のところ、\700引きで、\5,250です。

 携帯電話の歩数計によると、この日1日で歩いた歩数は8,787歩。距離は5.27km、時間は1:36:07、消費カロリーは253kcal、脂肪燃焼36gでした。

 見かけた動物
 オオチャバネセセリ、ウグイス(声)、ホトトギス(声)

 見かけた花
 オサバグサ、シロバナニガナ、ハナニガナ、ヨツバヒヨドリ、アキノキリンソウ?、ヤマハハコ、ノブキ、オトコエシ、タチアザミ?、タニタデ、キンミズヒキ、オカトラノオ、ツリフネソウ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ズダヤクシュ、ハクサンオミナエシ?、ギンリョウソウ、イチヤクソウ?、ミヤマ?シシウド、ホツツジ、ツルリンドウ、コバギボウシ?、ネバリノギラン、ウツボグサ、チダケサシ?、トリアシショウマ?、カタバミ、コナスビ、ツクバネソウ、イヌトウバナ、オオヤマオダマキ、オオウバユリ?、ゲンノショウコ、ムラサキツメクサ、シロツメクサ、ネジバナ、オトギリソウ?、カニコウモリ(蕾)、ツルアリドオシ、クサフジ?、オオバコ、イワガラミ、ヤマアジサイ、ノリウツギ


【黒姫山が紹介されている書籍】

『信州花の湿原を歩く』(信濃毎日新聞社)2001年5月1日初版発行
  「黒姫山 古池湿原〜大ダルミ湿原」で今回とほぼ同じルートが紹介されています。

『岳人 No.531(1991年9月号)』(東京新聞出版局)平成3年9月15日発行
  山頂から、富士山や日本海が見えることが書かれてあります。

『分県登山ガイド15 長野県の山』(山と溪谷社)1998年11月30日第2刷
  『岳人 No.531』とほぼ同じ文章が載っています。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  黒姫伝説などについて書かれています。

『日本の山1000』(山と溪谷社)1992年12月1日2刷
  「戸隠牧場からの黒姫山」のカラー写真があります。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  一茶の「おらが春」の一節に黒姫山が登場することが紹介されています。

Wander!地域別季節順

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送