クスノキ 和名:樟、楠
Cinnamomum camphora (L.) J.Presl
クスノキ目 クスノキ科 ニッケイ属


花 東三河ふるさと公園 2015.5.16

 山の中ではほとんど見かけることはなく、公園などに植栽されているのをよく目にします。それもそのはず、中国、台湾、ベトナムなどの暖地に生息し、日本に史前帰化した樹木だということなのです。

 巨木になっていることも多く、特に、鹿児島県蒲生の大楠は、「日本最大の巨木」と言われています。残念ながら私は、近くを通ったことはありますが、すぐには見つけられず、あまりゆっくりもしていられなかったので素通りしてしまったことがありました。兵庫県、佐賀県、熊本県、鹿児島県で県の木となっています。

 漢字では、「楠」と書くことが多いと思いますが、中国本来の「楠」は、タブノキを指すようです。また、「樟」とも書きますが、これは、「樟脳(しょうのう)」の漢字で馴染みがあります。クスノキは防虫剤として使用されていたことはよく知られたことだと思います。今では樟脳を見かけることもほとんどないかもしれませんが。

 強心剤などに使用された「カンフル剤」の「カンフル」は樟脳のことで、クスノキの種小名、"camphora" にもなっています。

 ニッケイ属をあらわす属名は、"Cinnamomum" で、想像できるように、シナモンもその仲間です。日本語で「ニッキ」というのも同じ仲間ですが、これはシナニッケイを指すのが普通のようです。

 羽状3行脈になっている葉脈の分かれ目には「ダニ室(ダニ部屋)」があります。これは虫が作る虫こぶではなく、クスノキが作っている空間です。そこにダニが棲みつくというわけです。防虫剤として使用されるクスノキにダニが棲んでいるというのも不思議です。このダニはクスノキにとっての害虫を防止しているとか、クスノキにとって害虫であるダニを閉じ込めて退治しているという説もあるようです。

 葉は互生し、無毛です。花弁状の花被片は6枚あります。雄蕊はよく見ると、内・中・外にそれぞれ3本ずつあります。また、雄蕊の基部には濃い黄色をしたものがあります。これは腺体とのことです。

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