マメコガネ 英名:Japanese beetle
Popillia japonica Newman
甲虫目 コガネムシ科
 

南信州 あららぎ高原 2006.8.5

 ちょっと小さめのコガネムシの仲間です。緑と茶色の2色の配色が特徴です。1枚目の写真には2匹ずつ計4匹います。和名の由来は、豆のように小さいからではなく、マメ科の植物によくいることからだそうです。

 『沈黙の春』(新潮文庫)によると、1912年以前に、日本からの苗木についてアメリカ合衆国に入ったようで、1916年、ニュージャージー州で見つかったのが最初とのこと。気温や雨量が虫の成長に合い、その後、ミシシッピから東の各州に広まっていったといいます。天敵もおらずすごい勢いで広がったといいます。

 その後、合成殺虫剤が発明される前で、天敵(寄生バチやバクテリアによる病気)による防除で棲息個体数は比較的低く押えられたと記録に残っているようですが、1959年ミシガン州で、アルドリンという殺虫剤による空中撒布が行われ、野鳥やペットなどに被害が出たそうです。アルドリンはDDTの100倍から300倍もの毒性があるといいます。他にも、ケンタッキー州、アイオワ州、インディアナ州、イリノイ州、ミズーリ州で殺虫剤が撒布されたそうです。なんとマメコガネ関連の文章が、『沈黙の春』(新潮文庫)では18ページにもわたった記述されています。

 分布は、北海道〜九州となっています。

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