マルバノキ(ベニマンサク) 丸葉の木(紅万作)
Disanthus cercidifolius Maxim.
マンサク科 マルバノキ亜科 マルバノキ属
 

 紅葉途上の葉でしょうか。葉の縁の方に部分的に血が付着したように見えるものや(グロテスクな表現でごめんなさい)、クロロフィル(葉緑素)の分解途上でアントシアン(赤色の色素)ができて、色が混じっているのでしょうか、茶色っぽい葉がありました。


 

 黄葉している葉や、紅葉している葉がありました。


 



 中には果実がついているものもありました。そして小さな花も咲いています。この時期に花が咲くだろうか、と疑っていて、花じゃなくて萼か何かが残っているだけじゃないか、と思いましたが、どうやら間違いなく花が咲いているようです。マルバノキの花はこの時期に咲き、翌年の秋に果実になります。果実の中の種子は2個です。花と果実と紅葉が同時に見られるなんて、なんとも贅沢な樹木です。『矢作川流域の樹木100選』(豊田森林組合)によると、このような樹木は日本中で本種だけだと言います。

 マンサクを小型にしたような花で、線状披針形の花弁が5枚あります(マンサクは4枚)。1つの花序に2個の花を背中合わせにつけるのがマルバノキ属の特徴で、マルバノキ属にはマルバノキ1種のみがあります。



花・果実・葉 木曽 赤沢自然休養林 2009.10.24


 赤沢自然休養林(赤沢美林)には、シロモジ、コシアブラ、タカノツメ、ハリギリなど、黄葉の美しい木が多いようですが、ここでの紅葉の代表格と言ってもいいのがマルバノキではないでしょうか。日本固有種で、分布は、本州(中部地方・近畿地方・広島県)と四国(高知県)となっています。庭木としても、よく植えられているようで、100年以上も前にヨーロッパにも持ち込まれているそうです。ただ、クロユリやザゼンソウ同様、花から独特の異臭を放つ蝿媒花(はえばいか)なのだそうです。

 『葉で見わける樹木』(小学館)では、同じハート形の葉として、マメ科のハナズオウが紹介されています。ハナズオウは、葉柄の両端が目立って膨らんでいるのが特徴とのことです。

 参考:『日本の野生植物 木本』I(平凡社)

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