田口駅跡地から大名倉・松戸・設楽ダム建設予定地 企画した、東三河山ぽ会「自然保護部企画山行 設楽ダム建設予定地周辺ハイク」を実施しました。雨のち晴という変化のある天気でしたが、18名参加という盛況で、無事、予定のコースを歩くことができました。
不思議な光景 設楽ダム建設予定地の階段 田口鉄道跡のトンネル上流側出口付近
【行き先】設楽町 大名倉、松戸、設楽ダム建設予定地 【山 域】奥三河 【水 系】豊川本流寒狭川水系 【所在地】愛知県北設楽郡(きたしたらぐん)設楽町(したらちょう)田口(たぐち)・松戸(まつど)・大名倉(おおなぐら) 【山行日】2012年7月7日(土曜日・仏滅・小暑・七夕) 【行 程】三河田口駅跡地から 自宅(6:56)==(8.1km)==(7:12)豊川市内集合場所====田口====三河田口駅跡(9:11)----(9:42)大名倉への分岐-- --大名倉奥(10:45)----(11:52)松戸到着地点(昼食)(12:25)----(12:57)松尾神社----松戸集落-- --三河田口駅跡----設楽ダム建設予定地----(15:06)三河田口駅跡====田峰====(17:07)豊川市内集合場所== ==(17:36)自宅(合計走行距離:104.9km) 【山行時間】5時間55分 【標高差】約330m 【人 数】18人 【天 候】雨のち曇のち晴のち小雨のち曇 気温:22℃(自宅出発時、集合時)、28℃(解散時)、27℃(帰宅時) 7月7日稲武の気象庁データ:平均気温20.7℃、最高気温23.3℃、最低気温16.7℃、平均風速1.6m/s、 最大瞬間風速6.4m/s、最多風向:北東、日照時間0.4h、降水量13.5mm 【地形図】1:25,000 田口(たぐち) 平成13年修正測量 【スタイル】ハイドロテック スポーツシューズ HDRT-013 ダークブラウン(\7,245) 2010.04.10購入、 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、ショートソックス、 ユニクロ綿100%トランクス(中国製)、眼鏡、表地綿100%Colemanキャップ(午後に使用)、 RunBIRD(ミズノ)中国製半袖Tシャツ(綿60%、ポリエステル40%)、緑色タオル(午後から首にかけて歩く)、 カッパ上(mont-bell GORE-TEXストームクルーザーメンズ パープル)(朝から大名倉往復まで使用)、 ポリエステル100%日本製三段折り畳み傘(大名倉から戻るときに使用)、 MILLETアタックザック、MATTENBELL水色ザックカバー(午前中使用)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、 デジタルカメラ:SONY α350(午後から首に提げて歩く) 【所持飲料】KIRIN ソルティ・ライチ 500ml \125(完飲)、 伊藤園お〜いお茶 氷冷茶(氷温冷水抽出)500ml(約450ml飲む)、 サントリー 夏のはちみつレモン500ml(約100ml飲む)、アクエリアス ゼロ 500ml(飲まず)前年度に自然保護部へ提案した企画で、3月の総会で自然保護部長がその計画を公表し、あとに引けない状態となり、個人で下見を重ね、会報6月号で以下のように参加募集をしました。「設楽ダムの建設が計画されていますが、どこに建設されるかご存じでしょうか。この機会に現地を訪れてみませんか。三河田口駅跡地から湖底になろうとしている豊川本流(寒狭川)の清流を見ながらリバーサイドウォークを楽しみ、移住が始まっているという大名倉集落まで東海自然歩道を往復し、さらに山上にある松戸集落周辺まで歩く予定です。」と書きました。
7日が雨なら8日に変更する旨も書き、申込先は同じ自然保護部のFさんにお願いしました。人数が多くなると統制がとれなくなるなどの理由もあり、最初は15名ほどの募集を考えていましたが、20名の募集にして申込先着順としました。締切りの6月24日を過ぎて、確認すると、申し込みは22名だったとのことで、現地集合希望者もいて、ならば車に余裕も出て、22名全員の参加で行こうと決めました。
計画書にメンバーを記入したり、参加者・留守本部・安全対策部への計画書送付はMさんにやっていただきました。
あとは天気です。7月8日は、夏合宿のトレーニングと重なり、8日になった場合の参加者は5名に激減します。そうなった場合は、参加できなくなる人が多いので、第二段を再設定することも考えていました。
そして前日。やはり梅雨の真っ最中の天気はあまりよくありません。前日はしっかり雨が降っています。でも、豊橋の翌日の予報では早朝は曇で、その後雨、午後は晴という予報になっています。雨の強さがわかりませんが、変わりやすい天気のようで、ならば決行できるだろうと考えました。夜7時半頃、Mさんにも電話し、Mさんも行けるだろうと思っていたので、最後は迷いなく、決行を決めました。
それでも、夜にもしっかり雨が降っています。翌朝、早朝も本降りです。それでも、そのうちあがることを期待して出発します。ところが、家を出る頃には小降りで、豊川市内の集合場所に到着すると、雨は上がりました。
キャンセルもあり、豊川からの参加は16名です。この荒天にしてはあまりキャンセルがなかったのではないかと思いますが、みんな元気なので、だいたいいつもこんなものかもしれません。車4台で出発します。私の車には、Fさん、Sさん、Iさんが同乗します。男性のSさんと女性のIさんはとても歴史に詳しく、深い話をしています。しかも、その時代はよくある戦国時代や幕末ではありません。大和朝廷の頃などの話です。誰と誰が同腹かどうかなど、最新情報の交換をしています。私はまれに口を挟む程度です。Fさんは興味もなさそうです。田口で2名と合流します。また雨が降ってきました。
計画では、清崎から田口線跡を北上する予定でしたが、田口に上がってから新城の二人と合流することになったため、県道33号線からのアプローチに変更しました。ひょっとして前夜にこれだけ雨が降ったら、田口線跡の道路は通行止めになっているのでは、なんて想像していましたが、それはなく、無事、三河田口駅跡地に到着できました。
ここで、共同装備の分配をします。共同装備は、Sさんがまとめて持ってきてくれています。私は細引きを受け取ります。雨も少し降っています。どういう格好で行こうか悩むところです。カッパの下をはいている人、スパッツをつける人などまちまちです。私は、カッパの上をTシャツの上に着ます。下をはくと暑いというような声も聞こえ、下はズボンのままとしました。カッパを着るのは久しぶりです。ザックカバーは大きなザック用なので今回の小さなザックには合いませんが、一応かぶせられるので、今回は珍しくザックカバーを自宅からつけてきました。
計画書ではまず設楽ダム建設予定地を往復してから大名倉へ行くとしていましたが、設楽ダム建設予定地往復は大した距離ではなく、時間調整にもなると考え、後回しにします。昼食をとる場所を松戸集落到着時にしようと考えたとき、最初にダム建設予定地まで往復してしまうと松戸に着くのが遅くなってしまうかもしれないと思ったのが最大の理由です。
最初に、私からダムなどの話を少しし、Mさんからも田口線の解説があり、それから出発します。私がほぼ先頭になって歩きます。まずはすぐ脇にある田口駅の駅舎の残骸を見ます。私は名古屋出身で三河出身ではなく、参加者の多くは三河の出身者だろうから、私よりも詳しいのではないかと思っていましたが、意外に知らない人が多いようで、喜んでもらえたかもしれません。
松戸橋を渡り、右折して舗装道路を進みます。Oさんと話をすると、なんと三百名山完登まであと20座だと言います。東海自然歩道完歩から始まり、愛知130山も完登し、百名山、そして、三百名山まで。私には真似のできないことです。目標を定めて、それに向かって目標達成を目指すというやり方は、たとえば、仕事上でも求められることですが、どうも私は苦手です。弱音を吐いてあきらめてしまうときのショックを考えて、最初から避けてしまうのでしょうか。「努力」自体があまり好きではないのかもしれません。でも、「あきらめずやりきる」という姿勢は、時には見習うべきだとも思います。
橋を渡り、東海自然歩道になっている森林鉄道の跡を歩きます。ここは森の中で、あまり雨が直接あたることはありませんが、それでも濡れます。途中、丸太の橋を渡る箇所はとても滑りやすく、注意して歩かなければなりません。
そして大名倉に出ます。開けた場所は雨が直接あたります。ここでUターンしようかとも思いましたが、Mさんが、もう少し先に、森林鉄道のスイッチバック跡があるというので、そこまで行くことにします。そこまでは私は歩いたことがなかったので、興味があります。私の中では予定外のことでもあり、新鮮さもありました。
休憩場所にもなっていたので、そこで休憩し、戻ります。私はソイジョイ(バナナ)(\121)とおにぎり一つを食べました。そして、傘を出して歩いている人も何人もいたので、私も傘を出しました。カッパの上だけだと、頭も蒸れて濡れるし、ズボンも濡れていたのでした。傘ならどちらも解決できます。狭い登山道でも急登で危険な登山道でもないので、それができるのです。そういう場所ならカッパより傘が有効です。みんなは歩きなれているので、よく知っています。
森林鉄道のスイッチバック跡付近 雨のためカッパや傘でカラフル戻るときは、雨がほとんどあがっているようでした。ただ、森の中では樹木の葉から落ちる水滴があるので、ほとんど傘はさして歩きました。滑りやすい橋は沢に下りて横断しました。
橋を渡り、そのまま松戸への登り口まで行きます。この取り付きが最大の難所です。森の中の登りにもなるので傘をしまい、カッパも脱ぎます。
細引き(ロープ)を出そうかと言いますが、特に声もなく、そのまま登ることにします。雨で滑りやすくなっているかもしれない、と思いましたが、それほどでもなく、注意すれば、なんとか大丈夫です。
ところが、踏み跡の分岐で間違えてしまいます。枝道がいくつもあったのですが、左の方へ進めばいいという記憶しかなかったのですが、一旦右へ行ってから左へ登っていくのが歩きやすいルートなのですが、いきなり左へトラヴァースしていってしまい、地形図に載っている破線の沢へ出てしまったのです。
そのまま上がれば、同じだろうと進みますが、途中、足場の悪い箇所があり、危険を冒さず、戻ることにしました。先頭に行き、ルートが間違いないことを確認し、後続を呼びました。
多少藪っぽいところもありますが、基本的には、昔ながらのよく踏まれた道なので、それ以後は迷うことはありません。そして松戸集落の道路に出ました。
ここで、昼食とします。昼食は、前夜、仕事の帰りにローソンでおにぎりやゆで卵(\76)などを購入しておきました。濡れているので、腰を下ろすのに適したところはありませんが、私は細引きを敷いて座りました。晴れたので、座っている間にみるみる地面は乾いていきました。
松戸集落に上がると晴れた
傘を乾かしたり昼を食べながら、私よりも少し若いSさんと話をします。私のウェブサイトも見たりしているとか、本宮山に一般道とは違うコースでいつも登っているとか、などの話をします。フェイスブックでも確か見かけたことがあると言うと、やはりそうで、帰宅後、さっそく、「友達」になりました。
さて、ここからは舗装道路を歩いて、松尾神社まで行きます。先ほどまで雨傘を差していた女性の傘は、そのまま日傘になっていたりします。車道の歩きはそれほどおもしろくもありませんが、登山道と違って幅が広く、歩いている間、車も1台しか通らないようなところなので、横に広がり、世間話などをしながらの歩きのため、退屈はしないかもしれません。
分岐を左折し、すぐに右折して神社の境内へ行きます。そして戻ります。未舗装の道に入り、そのまま緩やかに下っていきます。途中、左の尾根上には三等三角点があり、5月13日に訪れましたが、そのために道を外れることになりますので、今回はパスします。そこまでして三角点を見たいと思う人はほとんどいないでしょうから。
松戸集落に入り、また舗装道路になり、田んぼの脇を通って下っていきます。また小雨が降ってきました。やはり不安定な天気です。
松尾神社由緒
松戸集落を振り返り見る
松戸橋から上流を見る 左が豊川本流、右は境川と県道33号田口駅跡に戻り、そのまま設楽ダム建設予定地まで歩いていくことにします。ここから行く最初のトンネルのところがその場所です。途中には、木製の橋もあります。トンネルの両側には、作業用の階段が設置されています。歩いてトンネルをくぐります。それほど長いトンネルではありませんが、真っ暗です。
設楽ダム建設予定地のトンネルへ
設楽ダム建設予定地のトンネルを抜ける
トンネル下流側からの階段
ダム建設予定地付近の流れ
豊川本流寒狭川沿いの田口鉄道跡の道路駐車場に戻り、ガソリン代の精算をします。同乗の3名から920円ずつもらえます。手厚い補助です。これから、この田口線跡を通って、清崎へ向かいます。さらにMさんの案内で、田峯の森林鉄道跡のトンネルを見学します。なぜか暗いながら電気もついています。トンネルの先はほとんど草に埋もれているので、使われていない様子ですが、ではなぜトンネルに電気がついているのでしょうか。不思議です。
田峯付近にある田口鉄道跡のトンネル 右は設楽町道148号「田峯海老線」で田峯城へ行けます
トンネルの中には電灯もついています
トンネルの先はこんな感じ
トンネルの反対側出口さらに、その後は、田口線の跡を通ります。田口線といえば、ここの写真が使われるという有名なトンネルにも寄ります。確かに、硬い岩盤をくりぬいたような立派な場所がありました。豊川の集合場所に戻ると17時を回っていました。
硬い岩盤をくり抜いた田口線のトンネル携帯電話の歩数計によると、1日で歩いた歩数は24,623歩。距離は14.7km、時間は4:18:32、消費カロリーは712kcal、脂肪燃焼101gでした。
この山行は、東三河山ぽ会 「山行ブログ」7月7日(土)自然保護部 設楽ダム建設予定地周辺ウォーク にも掲載されています。
【松戸周辺が紹介されている主な書籍など】 『設楽町誌 通史編』(北設楽郡設楽町)2005年9月30日発行 田口線三河田口駅の写真、「設楽ダム建設計画の経過」などが載っています。 『東海自然歩道日帰りハイキング2奥三河−鈴鹿峠』(山と溪谷社)1996年4月20日初版第1刷発行 田口における裏谷の入口が松戸橋だと書かれています。昭和36年まであった森林軌道のことも。 amazon.co.jpで購入できます→東海自然歩道―日帰りハイキング〈2〉奥三河‐鈴鹿峠 『27登山・ハイキング 東海自然歩道2 秋葉山〜関ヶ原』(日地出版)1997年版 寒狭川に沿って登るルート部分について、一時期森林軌道が敷かれていたことが書かれています。
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