宮路山 12月1日紅葉

 昨年は観察会に参加(記録)という形でしたが、今回は単独で、コアブラツツジの紅葉を最大の目当てに登ってきました。
【山 名】宮路山(みやじさん)(宮道山・宮地山)西峰 361m・東峰
【山 域】東三河 三河湾国定公園
【水 系】音羽川水系、御津川水系
【所在地】愛知県宝飯(ほい)郡音羽町赤坂字狭石・字宮路・御津(みと)町大字金野字藤久保
【山行日】2007年12月1日(土曜日)
【行  程】宮道天神社里の宮奥から周回
  自宅 ==== 宮道天神社里の宮奥登山口 ---- 第一駐車場分岐 ---- 森林浴コース分岐 --
  10:30          10:36 - 10:40              11:30                11:36
  --(ドウダントンネルコース)-- ドウダン展望コース分岐 ---- 宮路山西峰 ---- 宮路山東峰 --(参道)--
                                      12:02                    12:11            -12:21
  -- 鳥居 ---- 砂防堤 ---- 宮道天神社里の宮奥登山口 ==(2.1km)== 自宅
               12:58            13:07 - 13:08                  13:13
【所要時間】2時間27分
【標高差】約280m
【天  候】快晴 12℃(自宅出発時)、15℃(帰宅時)
     12月1日12時蒲郡の気象庁データ:気温15.9℃、風速3m/s、風向:西南西
【地形図】1:25,000 御油(ごゆ) (所持のみで使用せず)
【目  的】1.コアブラツツジの紅葉
     2.薄い踏み跡をトレース(未達成)
     3.運動不足解消・山歩き
     4.ストレス解消・気分転換
     5.紅葉時の宮道天神社奥宮参道トレース
【スタイル】ミズノ ウォーキングシューズ "FREEWALK"、ショートソックス、眼鏡、紺色デイパック、
 ウェストバッグ、mont bellズボン(中国製 ナイロン100%)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 綿100%青色半袖Tシャツ(MADE IN AUSTRALIA)、綿100%トランクス(中国製)、
 綿100%チェック長袖シャツ(中国製)、
 デジタルカメラ:KONICAMINOLTA αSweet DIGITAL(首に下げて歩く)、MINOLTA DiMAGE 7(首に下げて歩く)
 (手袋、フリース、帽子は着用せず)
【所持飲料】サントリーDAKARA 500ml(飲まず)
 昨年、11月末に登ったときの記録で、「途中から踏み跡が左右にあるのを何箇所か確認できたのが収穫と言える程度。いつかそれらの踏み跡に踏み込んでみたい。」と書きました。その踏み跡を目当てにそのときと同じ場所から登ることにします。もっとも紅葉の時期のため、山腹の駐車場は混雑することも容易に想像できるのもあります。

 宮道天神社里の宮付近は路肩工事をしていましたが、車は通れました。登山口に到着する頃、2人連れがちょうど山に向かって歩いているところでした。そして私が登山口付近に駐車して準備をしていると、登山道はどちらかと聞いてきました。登山口は、二俣になっていて、左に行けば東峰(宮道天神社奥之院)を経由して西峰に行けます。右(正面)は沢沿いの道で、コアブラツツジの紅葉を楽しみながら山頂へ行けます。私は、どちらからでも行けるが、沢沿いルートの方が楽だろうと答えました。それを聞いて沢沿いルートを選んだようです。私は写真を撮りながらゆっくりと登り始めましたが、二人に追いつくことはありませんでした。



登り口付近の風景



登り口付近から北側の尾根を見上げる



途中にある竹林

 しばらくすると後ろから二人連れが追い越していきました。途中、左に踏み跡を見ましたが、途中で切れているような気がしたのと、他にもあったような気がしてそこは通り過ぎます。ところが他に踏み跡を見つけられず、結局登山道を普通に歩くことになりました。第一駐車場への分岐手前では、単独の男性が追い越して行きました。宮路山としてはマイナーなルートながら、やはり紅葉の時期だけあってか、このルートもそれなりに登る人はいるようです。



沢沿いルート上部

 森林浴コース分岐である尾根を越えると第一駐車場からのメインルートと合流し、紅葉見物の家族連れなども多くなります。モミジやコアブラツツジの葉はしっかり色づいていて、遠目には綺麗に見えますが、よく見ると、葉には黒斑点が多く、葉一枚一枚はあまり綺麗ではありませんでした。例年より紅葉が若干遅れたことと関係があるのかもしれません。



森林浴コース分岐



コアブラツツジ紅葉黄葉







イロハモミジ紅葉

 ドウダントンネルコースで山頂(西峰)まで行くと、ちょうど昼時でもあり、予想通り混雑しています。そのまま通り過ぎて東峰を目指すことにします。



コアブラツツジ密生



紅葉のなかの展望小屋

 森林浴コースの下り口を過ぎて東峰へ登り返し、宮道天神社奥之院のある東峰に近づくと、空間が開けています。どうやら樹木が何本も伐られたようです。まずこれに驚きました。そう言えば少し前に麓から東峰を見上げたとき、空きっ歯のように山頂が割れているのに気づいていました。確かに富士山が見える場所でありながら、樹木がかなり生長し、富士山も見えなくなるほどでした。それにしては大規模に伐採されてしまいました。かなり樹齢のあるスダジイ(?)が何本も幹の途中からカットされたようです。



宮道天神社奥之院(右端)のある東峰

 そして次に驚いたのが、富士山らしき雪山が見えたことです。私は今までここから富士山を見たことがなかったのです。何度も登っていますが、初めてです。本宮山の右、山の低いところから見えるので、あまり高い山には見えません。それでもちょうどそんな稜線の低い位置に顔を出している富士山は貴重でしょう。



東峰から白い富士山を遠望

 さらに驚いたのは、あれだけ混雑している西峰と違って、東峰には誰もいなかったことです。タイミングによる偶然もあるだろうとは思いますが、これほどの落差には驚かざるを得ません。

 さて、下りは、東峰から直接登山口に向かいます。この尾根は途中に鳥居もあり、宮道天神社の参道だったのでしょう。下り始めはちょっと傾斜もあり滑りやすい場所です。ちょっと注意しながら歩きますが、それでもカメラ2台も首から下げ、あちこちに目を向けながら歩いていたので、注意が少し薄れた頃、滑って尻餅をついてしまいました。カメラ2台を地面にぶつけないようにしようという意識があったのか、バランスを無理にとろうとせず、手で受身をするような形で、そのまま後ろに倒れこみました。カメラはほぼ衝撃を受けずに済みました。ただカメラをかばって怪我でもしていたら目も当てられないところでした。下りではやはりもっとしっかり足元を見て、もう少し下ることに神経を集中させて歩かなければならないと反省しました。

 さすがにこのルートは登りのルートよりもさらにマイナーなようで、登ってくる若い男性一人と下ってくる女性一人に抜かれた程度でした。それでもこのルートで人に会ったことが今までにあったかどうか記憶にありません。登ってきた男性からは上まであとどれぐらいか聞かれたぐらいなので、たぶん初めて登る人だったのでしょう。

 途中には大きな砂防ダムがありました。「H16 岩の谷二ノ沢 砂防ダム」と書かれていました。このルートは3年前(記録)に登りで使って以来だと記憶にありますが、そのときは砂防ダムの工事中でした。登山口に着くと、隣に車が1台とまっていました。

 見かけた植物
 コアブラツツジ(紅葉)アオハダ(黄葉)イロハモミジ(紅葉)オオモミジ(黄葉)、モチツツジ(花)、コナラ(紅葉)、コアジサイ(黄葉)、リョウブ(実)、ソヨゴ(葉)、アセビ(葉)、アカマツ(幹)、スギ(葉)、ヤブコウジ(実)、ミヤマシキミ(実)、ゲンノショウコ(花)、ノコンギク(花)、ベニバナボロギク(花)、アイノコセンダングサ(花)、スズカアザミ(花)、ハナミョウガ(実)、ケタガネソウ(葉)、ウラジロ(葉)、コシダ(葉)


【宮路山が紹介されている主な書籍等】

『三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング』(風媒社)2002年5月12日第1刷発行
  名電赤坂駅からのコースが紹介されています。

『こんなに楽しい愛知の130山』(風媒社)1999年10月8日第1刷
  五井山とセットで紹介されています。

『三遠信の山歩き 三河・遠州・南信州の55コース(風媒社)1998年7月5日第1刷
  宮路山脈(宮路山・五井山・御堂山・砥神山)縦走として紹介されています。

『やぶ医者のやぶ山あるき 三河の山々』(毎日新聞名古屋開発)2000年5月発行
  五井山・御堂山・砥神山とセットで紹介されています。

『コンサイス日本山名辞典修訂版』(三省堂)1989年9月1日第6刷
  宮地山の紅葉を記した更級日記の一節が紹介されています。

『愛知県三河国宝飯郡地誌略』明治16年1月
  晩秋紅葉時に賑わうことが書かれています。

『'96アウトドアData3800東海版』(風媒社)1995年11月20日初版第一刷発行
  ハイキングコース、山岳、植物群落の項で紹介されています。

『新日本山岳誌』(ナカニシヤ出版)2005年11月15日第1版第1刷発行
  五井山の項で紹介されていて、コアブラツツジも紹介されています。


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