ムラサキシキブ 紫式部
Callicarpa japonica Thunb.
クマツヅラ科 ムラサキシキブ属


実 渥美 蔵王山 2005.11.13


 

花 東三河 宮路山 2006.7.1

 鮮やかな紫色の丸い実は紫式部の名に恥じないほど綺麗です。淡紫色で4裂する花冠は小さいので目立ちませんが、よく見ると突き出た4本の黄色い雄蕊とのコントラストも鮮やかでこれも綺麗です。花序は、葉腋あるいは葉腋の少し上から出ます。

 対生する葉の特徴は写真のように先が長く突き出ていることです。また写真のように果実が落ちてもその柄が残っていることがよくあるようです。

 2013年12月15日朝7:45〜8:00にNHK総合テレビで放映された『さややか自然百景「群馬 妙義山」』では、ムラサキシキブの果実を食べるニホンザルが映っていました。ヒヨドリなどの小鳥に食べられるだけでなくサルにも食べられるのですね。その日の朝9:30から、東三河ふるさと公園で開催された自然観察会でインタープリターの担当を任されていたため、早速、この話題を取り上げさせていただきました。公園にはムラサキシキブだけでなく、ヤブムラサキの果実も成っていました。

 ヤブムラサキは、同じムラサキシキブ属で、枝や葉に毛が多いのが特徴です。ムラサキシキブ属には、他に、葉の鋸歯が先端側半分のみで、花序が葉腋より少し上につくコムラサキもあります。

 参考:『葉で見わける樹木』(小学館)、『日本の野生植物 木本』(平凡社)

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