ナンカイイワカガミ 南海岩鏡
Schizocodon ilicifolius Maxim. var. nankaiensis T.Yamaz.
イワウメ科 イワカガミ属
 

 

 

花 西三河 2008.4.12

 ナンカイイワカガミという和名は、『日本の野生植物 草本』(平凡社)には載っていません。この図鑑で調べると、ヤマイワカガミが該当しそうに思えます。花は白色でときにわずかに紅色を帯びる、という記述や、東海地方を中心とした山地に分布する、となっているのです。ただ、葉が大きく、多数の尖った鋸歯があるなどからヒメイワカガミと区別される、とあります。今回見たものは、鋸歯が少ないもの(7対のものや、片側6個、他側8個、先端1個のもの)から、多いもの(12対)までいろいろとありました。では、ヒメイワカガミか、というと、ヒメイワカガミは、中部地方ではふつう淡紅紫色であり、アカバナヒメイワカガミという、とあります。

 『宝飯の植物』(東三河農林水産事務所)には葉の鋸歯が6〜7対程度のカラー写真が載っていて、解説には、県内(愛知県)のものは葉の大きさや花色などに変異が大きい、とあり、主に奥三河に分布するが、低山地にも点在している、とあります。

 これでは、ヤマイワカガミとの明確な区別はわかりませんが、写真の場所のものは、ナンカイイワカガミだとされているようなので、疑わず、一応それに従っておきます。

 さらに、BGPlantsでは、上記学名にあたる和名が、「ナンカイヒメイワカガミ」となっていて、ナンカイイワカガミという和名は載っていないようです。

 イワカガミ属の区別は難しいようで、イワカガミコイワカガミも、区別しないのが普通なのかもしれません。

 この日、近くではギフチョウが飛んでいるのも見ました。

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