ネズミモチ(タマツバキ、ネズミノフン、ネズミノコマクラ) 鼠黐(珠椿、鼠の糞、鼠の小枕)
 Ligustrum japonicum Thunb.
 モクセイ科 イボタノキ属


葉 東三河 宮路山 2006.1.22

 『葉で見わける樹木』(小学館)で、調べると、自生する常緑の全縁の葉で、対生するモチノキに似た平凡な楕円形の葉はこのネズミモチだとあり、すぐにこれだ、と思いました。

 名前に「モチ」が付くのもモチノキに似た葉をしているからだそうですが、モチノキ科の葉が互生なのに対し、ネズミモチなどのモクセイ科イボタノキ属の葉は対生です。「ネズミ」の名は本種の実がネズミの糞に似ているからだそうです。

 似たものにトウネズミモチがありますが、これは「トウ(唐)」の名のように中国原産で、ネズミモチよりも一回り大きいそうです。紫黒色の果実はネズミモチが楕円形なのに対し、トウネズミモチは真円形だそうです。また、葉を日にかざして葉脈が透けて見えるのがトウネズミモチで、透けないのがネズミモチだそうです。写真のものもトウネズミモチの可能性もありますが、葉はそんなに大きくなかったような感じですし、自生していると思われるため、ネズミモチだろうと判断しました。ただし、トウネズミモチも果実が鳥に運ばれて野生化していると言います。  関東地方南部以西の本州、四国、九州の、主に太平洋岸に生育するそうです。

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