オオゴキブリ 大御器被
Panesthia angustipennis spadica (Shiraki, 1906)
節足動物門 昆虫綱 ゴキブリ目 オオゴキブリ上科 オオゴキブリ科(ブラベルスゴキブリ科)
 

成虫 東三河 遠見山(東三河ふるさと公園) 2011.1.16

 家の中で見かけるゴキブリではなく、森に住むゴキブリです。その特徴はその大きさと黒さでしょうか。貫録さえ感じます。家の中で見るゴキブリと違って嫌悪感が沸かないのが不思議です。食べられるようですが、さすがにおいしそう、とまでは思いませんが。写真でもわかりますが、触角は長くありません。

 写真の個体は、朽ちた倒木の中にいたものです。オオゴキブリはこの朽ち木を食べているようです。狭い隙間の中で眠っていたようです。狭い隙間に入れるようにゴキブリは扁平な体を持っています。外気にさらされ、寝ぼけたような感じで脚をゆっくり動かしていました。

 翅が短くちぎられたようになっているのは、集団生活をしているオオゴキブリ同士でかじるのだそうです。元々あまり空を飛んだりしないので、羽はあまり必要ないのでしょう。同じ倒木の中には他にも数匹の個体が見つかりましたが、中には完全な羽を持つ個体もいました。そして、暖かい倒木の下に潜りこもうとしている様子も見られました。

 ゴキブリは、卵から幼虫を経て成虫になる不完全変態の昆虫です。幼虫は翅がなく、形状は成虫と同じです。写真の個体がいた朽ち木の中には幼虫もいました。

 分布は、本州、四国、九州となっています。台湾、中国には別亜種がいます。

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