オオハクチョウ 大白鳥 英名:Whooper Swan
Cygnus cygnus (Linnaeus, 1758)
脊索動物門 脊椎動物亜門 鳥綱 カモ目 カモ科 ハクチョウ属


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



成鳥・若鳥 東三河 豊川市 2012.1.15

 昨シーズンは、コハクチョウを見ましたが、今シーズンはオオハクチョウが来ていると聞きました。でもすぐには行けずにいると、場所を変えたという情報が入りました。新聞やテレビでも報道されていたようです。

 16時頃に現地に到着。場所はすぐにわかりました。遠くからでも目立ちます。車を少し離れた場所にとめて、歩いて近寄ります。あまり近づかないように遠くから写真を撮ります。全部で6羽います。そのうち1羽が灰色っぽく若鳥であることがわかります。一部は白い羽毛になっています。

 そのまま写真を撮っていると、なんと6羽のうち3羽が私の方に近づいてきました。両親とその子供でしょうか。オオハクチョウは一度つがいになると一生一緒にいるそうです。そして目の前に来ました。まさか餌付けされているのでしょうか。でも目の前にいてもこちらに近づいては来ず、水面下に頭を突っ込んでしきりに餌をとっているようです。アシやガマの茎や根などを食べるようなので、それらが生えているのかもしれません。以前に見たコハクチョウは人とは一定の距離を保っているように見えましたが、オオハクチョウはあまり人を恐がらないのでしょうか。

 最初のうち、他には誰もいませんでしたが、しばらく写真を撮っていると車2台が近くにとまり、何人かがやってきました。すると、3羽は少し遠くへ行ってしまいました。

 オオハクチョウは、嘴の黄色い部分が黒い部分より広く、黄色い部分の先が尖っているのが特徴です。一方、コハクチョウの嘴は、黄色い部分が小さく、黄色い部分の先は円くなっています。なお、コブハクチョウの嘴はほとんどが橙赤色で、アメリカコハクチョウの嘴はほとんどが黒色です。

 また、体もコハクチョウよりオオハクチョウの方が一回り大きく、オオハクチョウの全長は150cmほど、翼開長は230cmほどとなります。日本に飛来する鳥の中では最も重い鳥となっています。

 水をはじくのは、体の脂を羽根に塗っているからです。羽根に脂がなくなり、水が滲みこんでしまうと飛べなくなってしまいます。

 オオハクチョウはユーラシア大陸北部などの北方で生育し、冬に餌のある日本にやってきます。越冬地で有名なのは、北海道の尾岱沼、青森県の大湊湾、宮城県の伊豆沼、新潟県の瓢湖などです。コハクチョウほどは南下しないとのことです。1998年の調査では、日本には、約31,000羽がやってくると言います。コハクチョウが約24,000羽ですので、コハクチョウより飛来数は多いようです。

 2007年12月には豊橋の池に飛来したオオハクチョウの1羽の嘴に釣り糸が絡まっている写真が新聞に掲載されていました。

 オオハクチョウは、コハクチョウ、コブハクチョウ、アオサギなどとともに、計33種が「高病原性鳥インフルエンザウイルスに対し、感染リスクの高い日本の野鳥種」に指定されています(2011年1月現在)。ただし、ナベヅル等、33種以外からも感染が確認されることがあります。

 2011年1月19日に北海道浜中町で保護されたオオハクチョウ1羽から強毒性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと、環境省が発表しました。

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