オトギリソウ 弟切草
 Hypericum erectum Thunb.
 オトギリソウ科 オトギリソウ属


 

花 南信州 蛇峠山 2005.7.17


 

花・葉 南信州 あららぎ高原 2006.8.5

 黄色い花だけ見るとそれほど珍しくもない形をしていますが、対生した丸みを帯びた葉が特徴的です。そして、葉、花弁、萼片に黒点があるのも特徴です。

 あららぎ高原のものは、茎が赤みを帯びています。日なたに育つものは紫外線対策で赤くなっているのかもしれません。

 最初にオトギリソウを見たのは、愛知県一宮町にある本宮山の麓付近です。でもその前に、北アルプスなどの高山で、同じオトギリソウ属のシナノオトギリやイワオトギリを見ています。

 名前の「弟切草」というちょっと恐ろしいような名前は、映画『弟切草』にもなっています。
 その和名の由来は、この秘伝の薬草のことを弟が他人に漏らしたため、兄が怒って切り殺したのだといいます。また、その時の返り血がこの黒点であるとも。
 薬効としては、止血薬として、「ガマの油売り」の口上にもあるそうで、ガマの油とオトギリソウが同列に扱われているようです。生薬名は小連翹(しょうれんぎょう)といい、タンニンやセレンを含み、他にも月経不順・リュウマチ・神経痛・痛風・捻挫などの鎮痛薬、うがい薬、脳卒中・リュウマチ・神経痛の予防薬としても利用され、さらに肝炎・肝硬変・肝臓障害・ガン・白血病にも効くとされています。

Wander!花・植物蛇峠山あららぎ高原(大川入山)

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