オトコエシ(チメクサ、トチナ) 男郎花 漢名:敗醤
 Patrinia villosa (Thunb.) Juss.
 オミナエシ科 オミナエシ属
 

花 奥三河 高土山麓 2005.10.9


 



花・葉 南信州 あららぎ高原 2006.8.5

 高土山麓の林道沿いに咲いていました。1枚目の写真が横向いているのは林道の法面から倒れていたからです。

 同じ科、同じ属のオミナエシが黄色い花なのに対し、オトコエシは白い花です。花序は散房状(花が平らに並んでつく)で、花冠は小さく5裂しています。果実は独特で、翼がついています。ちょっとわかりづらいですが1枚目の写真にも写っています。この翼は小苞が大きく張り出したもので、オミナエシにはできません。茎には短い毛が密生しています。

 あららぎ高原で見たときは、最初、見たことのない花で、名前がわからないなあ、と思い、また似た花もなかなか思い浮かばなかったのですが、かろうじて、1ヶ月あまり前に伊吹山で見たカノコソウに花の咲き方が似ていることに気づきました。そこで、カノコソウを調べてみると、オミナエシ科だとわかりました。そして『日本の野生植物 草本』(平凡社)でオミナエシ科の花の写真を見てみると、白い花はオトコエシのみでした。でも何となく違うような雰囲気を感じました。そこで、『日本の帰化植物』(平凡社)も見てみましたが、それらしいものは載っていませんでした。仕方なくもう一度見直してみました。何となく違う雰囲気を感じたのは、茎の色が図鑑と今回のもので違っていたからかもしれません。今回見たものは、茎がかなり赤みを帯びています。図鑑の写真はほとんど緑色です。茎が赤いのは遮るもののない紫外線の強いところに生えていたからかもしれません。木の若い葉が赤くなるものが多くありますが、それらは紫外線対策なのだと聞いたことがありあます。それと同じなのかもしれません。また、葉の幅も今回見たものの方がかなり広い感じでした。葉の幅は寒いところの方が広い傾向があるようです。あららぎ高原は標高1100m以上になります。だから、これらのことはばらつきの範囲内なのでしょう。そうすればオトコエシ以外考えられなくなりました。写真ではなく、説明文を読むとさらに、確信が高まりました。葉は対生で、頭大羽状に深裂するか、または鈍鋸歯縁。まさに今回見た葉は、先端の小葉が大きく、羽状に深裂しています。

 高土山麓で見かけたときに既に花を見ていたはずですが、このときは翼のついた実の方が印象的だったのでしょう。また、見た目もちょっと違って、高土山麓のものは弱々しく、オミナエシの白い花、という感じでしたが、あららぎ高原のものは、しっかり直立してまさにオトコエシの名の通りでした。

 分布は、北海道〜奄美、中国、朝鮮半島となっています。

Wander!花・植物高土山麓(瀬戸山)あららぎ高原(大川入山)

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