三河・遠州の超(スーパー)低山ハイキング

 『三遠信の山歩き』(風媒社)を出したあつた勤労者山岳会に所属する2名が著した三河・遠州の超(スーパー)低山に限定したユニークなガイドブックです。

 いわゆる普通の低山ならハイキングのガイドブックとして普通にありますが、さらなる低山となると、ほとんどハイキングというよりは散歩程度のものと言ってもいいでしょう。登山を趣味にしている者からしたら、物足らないのではないでしょうか。

 購買者はどんな人たちなのでしょうか。著者は主なターゲットを子供連れのファミリー向けとしているようです。しかし私のように、高い山だろうが低い山だろうが、山ならどんな山でも気になる、というような人間にとっても重宝します。もちろん書店で見かけてすぐに購入しました。

 中には臨海緑地公園内に造られた標高15mの人工の富士山まで入っています。一番標高のある山が鳶ノ巣山で710m。つまり三河の本宮山(789m)ですら対象外なのです。またそれ以下の標高の山でもよくガイドブックに載っているような、例えば田原市の蔵王山(250m)や遠州の尉ヶ峰(433m)なども除外されています。

 三河と遠州の山の割合はほぼ半々です。ちなみに一番東は大井川右岸にある弁天山。一番西は西尾市の八ッ面山。一番北は豊田市の松平城址(城山)。一番南は渥美半島の尾村山となっています。


 紹介されている山は以下の通り。

●三河
 松平城址、京ヶ峯、八ッ面山、牛乗山、城山(山中城址)、城山(岩略寺城址)、高之御前山、背戸山、前山、宮路山遠見山、赤塚山、御津山、富士山、文殊山、医王寺山、茶臼山、鳶ノ巣山、万燈山、中宇利丸山、城山(宇利城址)、照山、中山峠、大蔵山(岩屋山)神石山・座談山笠山尾村山

●遠州
 愛宕山、嵩山大知波峠、本坂峠・坊ヶ峰、板築山、乎那の峯、千頭峯、富幕山、大明神山、引佐峠、長楽寺山、城山(井伊谷城址)、渋川つつじ公園枯山、鳶ノ巣山、二俣城址・鳥羽山城址、御嶽、舘山、大草山、浜松城址(作左山)、竜洋富士、社山、八形山、中山峠・火剣山、横地城址、八幡平城址、高尾山、弁天山


【著者】中津川哲司、小谷哲治
【発行所】風媒社
2002年5月12日 第1刷発行

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