センブリ 千振(千振り)
Swertia japonica (Schult.) Makino シノニム:Ophelia japonica
双子葉植物綱 リンドウ目 リンドウ科 センブリ属


花 奥三河 2010.11.3


 生えている場所には群生していることが多いです。草叢ではなく、土壌の露出したような場所に生えるので、登山道や林道でよく見かけます。

 健胃剤として昔から知られていて、薬事法で、野草の中で唯一、そのままでも医薬品となっているため、勝手に売買できません。例えば2008年に岡山県の道の駅でセンブリを無許可で販売した農協等が書類送検されています。逆に言えば、それだけ認められた薬効があるということでもあります。自生地では販売目的で大量に採取する人がいるようで、絶滅が心配されています。せめて種子が撒布された後なら、被害も少ないでしょうに。

 腹痛のときに、試したことがありますが、効くときもあれば、効かないときもありました。もっとも、効いたといっても、センブリが効いたのか、服用しなくても、自然に治っていたかはわかりませんが。ただその苦い味はいかにも効きそうです。まさに「良薬は口に苦し」です。生薬名を「当薬(とうやく)」といい、全草に薬効があり、胃腸虚弱、食欲不振、消化不良、下痢、腹痛、胃痛に効き、また発毛効果があるため、精神的ストレスが原因の円形脱毛症にも効くそうで、禿げた部分に塗布しマッサージをするとのことです。さらに、薬用の外に、ノミやシラミなどの殺虫剤としても使用されたそうです。『春日村の薬草』(春日村役場)にも紹介されています。

 大垣の医者、飯沼慾斎が著した植物図鑑『草木図説』には、「邦人採テ腹痛ヲ治シ、又ヨク虫ヲ殺ス」とあるそうです。

 和名の由来は、「千度振り出しても(煎じても)苦味がなくならない」ところからといいます。

 似ているイヌセンブリの茎葉は倒披針形ですが、センブリの茎葉は線形です。いずれも茎葉は対生します。

 『日本の野生植物 草本』III 合弁花類(平凡社)によると、センブリの分布は、「北海道西南部〜九州,朝鮮・中国」となっています。

 花が淡紫色を呈するものには、ムラサキセンブリがあります。

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