千畳敷・しらび平 7月直前の雪上歩行

 下調べなしに出かけたら、予想以上の雪で山頂方面は断念。
 千畳敷の周回程度で、ロープウェイを下り、しらび平周辺と駒ヶ根高原周辺を散策しました。



千畳敷からの稜線と少しの青空

【行き先】木曽駒ヶ岳千畳敷、しらび平、駒ヶ根高原
【山 域】中央アルプス(木曽山脈)
【水 系】天竜川支流太田切川水系
【所在地】長野県駒ヶ根市(こまがねし)赤穂(あかほ)・上伊那郡(かみいなぐん)宮田村(みやだむら)
【山行日】2013年6月29日(土曜日・先勝)
【行  程】菅の台バスセンター駐車場から
 豊川(5:08)==(R1)== 音羽蒲郡IC ==(東名)==(5:21)美合PA(5:47)==(東名・伊勢湾岸・東海環状・中央)==
  ==(6:45)恵那峡SA(7:01)==(中央)==駒ヶ根IC ====(8:00)菅の台バスセンター(8:16)==(バス)==
  == しらび平駅(9:00)==(ロープウェイ)==(9:08)千畳敷駅(9:19)--(千畳敷散策)--(11:45)千畳敷駅(12:00)==
  ==(ロープウェイ)== しらび平駅(12:19)--(遊歩道散策)--(13:09)しらび平駅(13:20)==(バス)==
  ==(13:52)菅の台バスセンター --(周辺散策)-- 菅の台バスセンター(15:50)==(72.7km)==
  ==(17:41)道の駅千石平(18:10)==(68.7km)==(19:33)清龍(20:21)==(19.8km)==(20:52)豊川
  (合計走行距離:340.6km)
【山行時間】2時間26分(千畳敷)、0時間50分(しらび平)
【人  数】2人
【天  候】霧または曇時々晴れ間あり
  気温:19℃(自宅出発時、美合PA)、21℃(恵那峡SA)、18℃(菅の台バスセンター駐車時)、
     21℃(道の駅千石平)、23℃(清龍、帰宅時)
     6月29日伊那の気象庁データ:降水量0.0mm、平均気温21.0℃、最高気温28.0℃、最低気温18.3℃、平均風速1.4m/s、最大瞬間風速8.0m/s、最多風向:南南西
【スタイル】SIRIO 登山靴 46ATL 27.0(中国製)(2012.07.14 モンタニアで購入)、
 ショートソックス(黄土色)\2,100 毛77%・ナイロン22%・ポリウレタン1%(2011.06.26購入)、
 mont bellズボン(中国製 ナイロン(バリスパン)100% \6,570)、眼鏡、
 MUSSHU長袖チェックシャツ(ポリエステル100%・日本製)、黒色ウェストバッグ、
 RunBIRD(ミズノ)中国製半袖Tシャツ(綿60%、ポリエステル40%)、
 MILLETアタックザック、ユニクロ 綿100% トランクス(中国製)、腕時計(CASIO TWIN SENSOR)、
 デジタルカメラ:SONY α350+2.8/100 MACRO(首から提げて歩く)
【所持飲料】SUNTORY 塩のはちみつレモン 500ml、JT 桃の天然水CLEAR 500ml(飲まず)、
 アサヒ 十六茶 600ml(飲まず)、サントリービタミンウォーター500ml(飲まず)
 スイス旅行の前に少しでも高度に順応しようと木曽駒ヶ岳か御嶽か富士山を候補に考え、最も手軽に高度が稼げる木曽駒を選択しました。のちのち知ることになりますが、千畳敷カールは、「日本のスイス」とも呼ばれているそうです。

 金曜の夜、仕事を終えたのは21時過ぎ。睡眠時間はあまり取れませんが、余程眠くない限り、朝早く出るつもりで寝ました。

 翌朝は、思っていたよりも寝起きはよく、5時過ぎに自宅を出発することができました。音羽蒲郡インターから東名高速に乗り、美合パーキングエリアのマクドナルドでクーポンを利用してソーセージエッグマフィンとハッシュポテトとプレミアムローストコーヒーをセット価格390円で購入しました。さすがに5時半前では行列はできていませんでしたが、そこそこの客はいました。ついでに隣のローソンで昼食のおにぎりなどを買いました。恵那山トンネルの天井板撤去作業で、上り下り1車線ずつの対面通行になっていて、その影響による渋滞が心配でしたが、渋滞はなく、速度が遅いだけで通過できました。

 そして理想的な目標にしていた8時ジャストに菅の台バスセンター駐車場に到着できました。バスの出発まで15分とこれもちょうどいいぐらいのタイミングです。それでも準備しているとほぼちょうどの時間になりました。往復チケットは3,800円です。内訳は菅の台バスセンターからしらび平までのバスが往復1,600円。しらび平から千畳敷までのロープウェイが往復2,200円です。



往復チケット

 バスの乗客は多くはありませんが、数組といったところでしょうか。みんな登山の格好です。ところが、次の菅の台では一般客が乗ってきました。どこかのホテルに宿泊した団体でしょう。登山靴でなく、軽装です。きっとロープウェイに乗って、千畳敷まで行って、ほとんど歩かず帰るのでしょう。

 途中、忘れ物をしたとかで引き返す客がいました。途中ですれ違うバスに乗り換えて戻っていきました。ロープウェイへの乗り継ぎも少しだけ待って出発するようにダイヤが組まれているようです。我々二人は2番目に並び、ゴンドラの右前のポジションを確保しました。このロープウェイは、駅の表示によると標高1662mから2612mへ高低差950mあり、日本最高とのこと。ただ、地形図を見ると、標高1695mあたりから2645mあたりとなっています。また、千畳敷駅は、日本一標高が高い駅でもあるようです。



しらび平駅前の伊那バス



しらび平駅のロープウェイ時刻表 基本は8時から17時まで30分間隔です



下部のロープウェイ支柱

 眼下に滝がよく見えます。上部は積雪がかなりあります。到着し、外に出ると、なんとほとんど雪です。下調べなしに来て、7月直前なので、花を期待していたのですが、とんでもないことでした。アイゼンがあったほうがいいぐらいです。



ロープウェイから見下ろす滝



ロープウェイ中間地点 霧の中でのすれ違い



岩場の上に立つロープウェイの支柱 標高2531m地点



ロープウェイの終点、千畳敷駅が見えてきました



千畳敷駅到着直前

 行けるところまで行くしかありません。ほとんど雪上歩行ですが、それほど傾斜のない千畳敷の周回へまずは出発します。連れは雪上歩行の経験がほとんどありません。なのでへっぴり腰でなかなかスピードが上がりません。これじゃあ浄土乗越まで上がるなんてのは無理でしょう。ならば、ゆっくりと千畳敷を楽しむことにします。



千畳敷駅を出発するとすぐ雪上歩き



乗越浄土方面にわずかな青空



乗越浄土方面の青空とガスとカールと



カール上の落石



稜線上の青空ホール



ガスと少しの青空と岩稜と雪(動画)



ガスの中の積雪と岩



雪上の落石



雪の斜面の樹木



尖塔

 乗越浄土への分岐で、少しだけ斜面を上がりますが、直登したり向きを変えたり、まっすぐ下るのは怖いのか、うまくできないようです。あきらめがつき、すぐに戻り、分岐を左折し、下りのコースへ行きます。



3つ並んだ小ピーク



乗越浄土方面を見る



乗越浄土



ガスがかかり青空も見える乗越浄土



雪上のルート

 途中の緩斜面で、登り下り、トラヴァースの練習をします。ただ、途中でコース外を歩かないように注意されてしまいました。コースとはポールが立っているところをつなぐ踏み跡のことのようです。雪上なのでコースを外したところでなんの影響もないように思えます。枝が出ているようなところでは枝を折ったりする危険性もあるのかもしれませんが、完全な雪上なら問題ないでしょう。ただ、踏み跡をつけることで他の歩行者もあちこちを歩いて枝を傷つけてしまうことはあるかもしれません。素直に返事をし、コースに戻ることにします。こういうところがメジャーなコースの弊害と言えるでしょう。

 伊那前岳のある尾根へ向かうルートへの入口はロープで閉鎖されています。地図を見るとトラヴァースルートなので、積雪のある時期は危険なため、閉鎖しているのでしょうか。ここで休憩し、パン(ヤマザキランチパック 四日市とんてき)を食べます。するとガスが晴れてきました。青空も見えます。剣ヶ池に映る山の姿も綺麗です。他の観光客も記念写真撮影に余念がありません。



岩と雪とガスと青空



ピークを見上げる



穏やかな稜線



宝剣岳(左)と千畳敷カールの積雪



宝剣岳を見上げる



宝剣岳



谷間を埋める積雪と顔を出す小尾根



青空をバックにした宝剣岳



カールの底は雪が融け始め



ガスに巻かれた岩峰



積雪のない場所では新緑が



剣ヶ池と積雪とガス



サンドイッチの袋は気圧差で膨らんでいます



新緑と積雪とガス



新緑と千畳敷カールの積雪



剣ヶ池に映る岩と雪



剣ヶ池と千畳敷駅



ガスがかかる千畳敷駅



稜線と青空



芽吹きと宝剣岳



稜線の緑と空

 このあたりから先は積雪もありません。ショウジョウバカマやコイワカガミなどの花も咲いています。ロープウェイの駅裏で休憩します。昼には少し早いですが、昼食にします。唐揚げマヨネーズ(\120、203kcal)などのおにぎりなどを食べます。ここにはいろいろな高山植物が咲いています。イワツメクサなど、何種類もの花がこの狭いエリアに咲いていますが、これらは植栽されたものなのでしょうか。花壇のようになっています。駅の脇にはセイヨウタンポポも咲いていました。



「千畳敷カール」の看板



「千畳敷カール」の看板と宝剣岳方面の岩稜



宝剣岳周辺の岩と雪



岩と積雪



千畳敷カール

 駅から南方面へも行こうとしましたが、アイゼン必携みたいな警告表示があり、それを無視して行くとまた何か言われそうな気もしてやめにしました。



警告表示にはハングル文字も

 ロープウェイで下っていく途中、しらび平付近を歩いている人を見かけ、この辺を歩けば雪もなく、花ももっと見られるのではないかと思いました。

 

千畳敷駅



千畳敷駅の看板



ガスの中へ



すれ違い



しらび平駅に戻りました

 ロープウェイを下り、みんながバスに乗って下っていくのを見送り、我々は遊歩道へ足を踏み入れました。周回できるようです。花いっぱいという感じではありませんが、ノウゴウイチゴが目立っていました。他にもいく種類かの花も見ることができました。ただ、滝への遊歩道が熊出没の危険性から立入禁止になっていたのは残念でした。



「駒ヶ岳風致探勝林案内板」



しらび平駅の駅舎



遊歩道入口

 

しらび平は「熊出没注意」



しらび平駅前のバス



丸太遊歩道



遊歩道から振り返り見る駅舎



遊歩道から振り返り見下ろすしらび平駅前



しらびそ園地案内板



しらび平駅を遊歩道から見下ろす



「クマ出没につき立ち入り禁止」



「ヒグラシの滝方面」との分岐にある道標



しらび平駅に「2 くろゆり」号



古い「すずらん」号が展示されていました



「しらび平」バス停

 ギンリョウソウなども見て、駅に戻り、いいタイミングでバスに1番で乗り込むことができました。雨も降り出しました。菅の台バスセンターに戻り、車で登山靴などを脱ぎ、でもまだ時間があるので、菅の台周辺も歩いてみることにします。北へ向かい、吊り橋を渡ると野草園がありました。さすがに涼しい土地です。愛知県ではなかなか見られない高山植物などがたくさん咲いていました。



「こまくさ橋」



「こまくさ橋」の表示



「こまくさ橋」から下流方向を見る



吊り橋を渡り上流方向を見ます

 

「山野草園に集う蝶たち」



「ミヤマシジミを公園に呼びましょう!!」



クライミングウォールもありました

 千畳敷、しらび平、菅の台と3種の標高を楽しみ、あとは帰るだけです。時間的には余裕があるので全て下道で帰ることにします。まずは「コスモ石油 丈長屋 駒ケ根フラワーロード」で満タンにして(32.6L)、南下し、国道153号から国道151号へ乗り換え、道の駅信州新野千石平で、むかごまんじゅう(\80×2種)、大きなズッキーニ(\100)、玉葱1袋(\120)などを買って、明神山麓を走っていると前方に四本足の黒い動物がガードレールの下をくぐっていきました。黒く胴長で体長1mほど。小熊でしょうか。クマだとしたら、日本ヶ塚山で見かけて以来、愛知県内で見かけた2頭目になります。新城の清龍で中華料理を食べてから豊川に戻りました。



道の駅信州新野千石平

 見かけた花
 ショウジョウバカマ、ヒメクワガタ、ヒメイチゲ、コイワカガミ、セイヨウタンポポ、イワツメクサ(植栽?)、チングルマ(植栽?)、アオノツガザクラ(植栽?)、ハクサンイチゲ(植栽?)、イワベンケイ(植栽?)
以下しらび平周辺
 シロバナノヘビイチゴ、ツクバネソウ、ギンリョウソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ


【千畳敷が紹介されている主な書籍など】

『中央アルプス 駒ヶ岳の高山植物』(ほおずき書籍)2003年6月24日第三刷
  駒ヶ岳周辺に特化し、各高山植物の分布図まで載っている詳しい花の図鑑です。

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